あらすじ模擬テストの結果にムシャクシャした学生・乾(いぬい)と浦部(うらべ)は、走行している車をゴム銃のパチンコ玉で狙撃する。車はフロントガラスを大破して、危うく大事故になりかける。その車を運転していた柴田文吾(しばた・ぶんご)たちは、数日の間に三台の車が同様の被害に遭っていると知り、犯人捜しを始める。パチンコ玉に書かれたパチンコ店で、ふたりの学生の存在にたどり着いた文吾だったが、乾たちは再び車を狙撃して、それは大惨事へと発展してしまう――。
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。