あらすじ詐欺師の田口(たぐち)、宝石泥棒の北条(ほうじょう)、偽造師の佐竹(さたけ)、空き巣狙いの土井(どい)、スリの小倉(おぐら)、結婚詐欺師の中村(なかむら)、凄腕6人組からなる泥棒株式会社「留範(ルパン)カンパニー」。柴田文吾(しばた・ぶんご)は自動車泥棒となって、その組織の潜入に成功するが、田口たちは文吾の正体を見破っていた。組織の狙いは銀行だと思い込まされ、トラックの中に閉じこめられた文吾。しかし組織が本当に狙っていたのは……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。