あらすじ高校野球界のエース投手・伏見京介(ふしみ・きょうすけ)に関わる野球賭博を阻止するために、甲子園へとやってきた柴田文吾(しばた・ぶんご)。事の発端は、京介の父・源五郎(げんごろう)が、ヤクザから借金をして脅され、息子を利用してもうけようと豚紋(ぶたもん)組に大阪へ連れてこられたことだった。事務所にいる源五郎を確保しようとする文吾たちだったが、源五郎は何者かによって誘拐されてしまう。そして京介に、「おまえが明日の決勝戦を負けてくれないと、オレは殺される」と哀願する源五郎からの電話が……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。