あらすじ凶悪犯罪の最前線に立つ特別武装警察「S・A・P」に転属された柴田文吾(しばた・ぶんご)。入隊早々にビル立てこもり事件で出動した文吾は、非情かつ冷酷に犯人たちを殺害するS・A・Pの行動に愕然とする。そして射撃訓練でも急所を撃とうとせず、自分のやり方を貫こうとする文吾は、隊長・柳(やなぎ)から殴られてしまう。柳は文吾を下ノ町署に戻すべきだと、室戸(むろと)部長に意見するのだが……!?その時、S・A・Pにインターポールから、傭兵部隊を率いる陶山(とうやま)が不穏な動きをしているという情報が届く――。
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。