あらすじアロス達は蜃気楼の塔を通し、かつての勇者アルトとゾーマの姿を目撃する。精霊ルビスによる予知の通り、無事に邪神を退けた二人だったが、闇の感情が溢れ出したゾーマが驚きの行動に出る…。一方、新たな大地を創造したティーエ、世界樹の再建を目指すサバト、犠牲となったアルスの魂を救うため冥界へ向かうタオ、各々が世界の平和のために動き出す。魂無きまま蘇りし大魔王を止める術は見つかるのか――。導かれし者達の物語、第三十三幕――――。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。