あらすじ竜王城を舞台に、二つの戦いが平行していた。勇者アロスと、闇に沈むアニス。アレフガルドを統べる竜王と、レッドオーブの守護竜レド。オーブを巡る戦いは最終局面へ。そして激しい衝突の末、アロスとアニスの確執にもついに決着が……!? 世界は、ラーミアを完全に取り込んだクインゾルマの策謀に溺れて、もう抗うこともかなわない───! 導かれし者達の物語、第二十三幕─────。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。