あらすじアリアハン大陸での決戦が幕を閉じた。アロスは行方不明となり、アニスはアストロンを発動して動かぬままであったが、地上世界では三国の王達による勝利宣言がなされていた。平和なムードに包まれる中、カーメン王国に勇者アルス王が帰還する。「クインゾルマはまだ生きている」不穏な予言に導かれ、勇者アランとアステア、聖戦士キラとヤオもカーメン城に集結。5人が待ち構えるは、今再びこの地に復活することになった因縁の宿敵・魔王バラモス!! 仮初の平和の中で、“親世代”の戦いが人知れず幕を開ける!! 導かれし者達の物語、第三十幕──────。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。