あらすじレッドオーブの手がかりを求め、戦下のロマリアへと向かったアロス達は、ロマリア・ポルトガ・エジンベアの三国同士の戦いを目の当たりにして人間同士の争いの虚しさを知る。一方、潮の神器が発見されたという報せを受け、“チュクチの聖域”へと向かったイサリとヤルバー。そこで知ったのは、神器が失われた5年前の≪失われし日≫の真実。雷の神器を持ってアロス達の前から姿を消したハロルドは“おかあさま”の元へ。百年以上の時を経てもなお神器の力を欲する“おかあさま”の目的とは──!?導かれし者達の物語、第十五幕──。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。