シャンパーニの塔に集結したロマリア・ポルトガ・エジンベアの王達。魔克爆弾の封印を条件に、三国間に平和が訪れかけた時、突如王達は、ハロルドの襲撃を受ける。アロスは一人塔に留まってハロルドと対峙するが、以前とは違う強さのハロルドに苦戦を強いられる……。リー達と三王は、魔克爆弾を狙うポルトガ軍ダコスタの暴走を止めるべく、飛行船に乗って魔石採掘場へと向かう。しかしそこには傷ついたダコスタ、そして魔克爆弾から生まれたモンスター<ボマグラ>が待ち構えていた───!!!一方では、ジパングに向かったイサリとヤルバーによって、潮の神器が収められる時が迫る!!導かれし者達の物語、第十七幕───。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。