あらすじ5年前に出現した「光の柱」の謎を求め、ファンは単身バハラタの地へと向かった。そこに待ち受けていたのは、シルバーオーブの守護竜・シルヴィア。ファンは世界に起こった“歪み”の真相へと一歩近づくが──?一方、アロスはレッドオーブの手がかりを求めて戦下のロマリアに赴き、若き女王ゼラニウムと謁見する。三国間の戦争を終結させるために、シャンパーニの塔を目指す各国の王達。しかし王達の英断はポルトガ軍総督ダコスタの独断に阻まれて────!?導かれし者達の物語、第十六幕──。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。