あらすじ竜王の元で修業をすることになった勇者アロス。竜王城の地下に蠢く瘴気を祓いに向かったアロスは、そこで大魔王ゾーマの怨念、そしてシドーと遭遇する!!彼らとの戦いで、勇者としてまた一つ上のステージへ……。クインゾルマに唆され、アロスへの憎悪をつのらせる実妹・アニスとの決戦も近い───!?一方、炎の神器をベゼルの体内から取り出すため、賢者の覚醒が切望されていた。ポロン達が賢者の手がかりを探すべく向かったのは、賢王カダルゆかりの地・スー。そこで、彼らは蜃気楼の塔の出現を目の当たりにし───!?導かれし者達の物語、第十九幕─────。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。