あらすじカーメン王国を襲撃した魔王バラモス。圧倒的な破壊力と驚異的な再生力に、英雄達は苦しめられていた。一方、二人の勇者の行方を追い、シルシルとミシルは大地の精霊・シガンの中へ。またクインゾルマの足跡を追うリーとユイは、重大なことに気付く…。世界が享受する仮初の平和を永遠とするため、彼等はそれぞれの戦いへと身を投じる――。導かれし者達の物語、第三十一幕――――。
ドラゴンクエストの世界観を存分に楽しめる作品です。私はかなりのドラクエマニアですが、この作品を読んで、作者も本当にドラクエ好きなんだなと感じました。 世界観が過去のドラクエ作品のものなので、ドラクエファンの方であれば必ず好きになると思います。各シリーズの勇者の系譜も知ることができます。 各シリーズとの繋がりが分かってくるので、長年の疑問が解決して頭がスッキリします。勇者同様に、モンスターの系譜も分かるので、よりドラクエが好きになりました。 天空人や竜神族など、ゲームではあまり描かれていないシーンも登場するので、新たな楽しみが想像できます。 絵のタッチも繊細で美しく、気が付けば物語に入り込んでしまうような魅力があります。 ドラクエマニアから初級者まで幅広く楽しめる作品だと思います。