人気女優残虐猟奇殺人事件、爆破による貨物列車転覆、代議士秘書の転落死、電子工業研究所の謎の火災…。続発する怪事件を指示していたのは、ある仮面の男だった。両親を殺し、自らの命をも狙った敵を追い詰めるため、次々事件を起こす稀代の殺人鬼スカルマン!その復讐とは……!?『仮面ライダー』の原型ともいわれる名作『スカルマン』の他、筒井康隆の傑作小説をコミカライズした『ベトナム観光公社』など、全6編を収録!
人類と恐竜が共存する原始時代。キバトラ一族の女性が、男の子を産んだ。しかし、その肌は白く、呪われた赤子と忌み嫌われた。そして、「りゅうの谷」に生贄として連れて行かれるが、猿人に命を救われる。――――そして十数年後。あの赤子は猿人キティに育てられ、「リュウ」と呼ばれる青年に成長していた。平和に暮らしていたリュウたちだったが、よそ者を嫌う村の人間に捕まってしまう。しかし、村に恐竜が現われ……!?
超常能力を持つ美人教師・千草カオル(ちぐさ・かおる)のサイキックファンタジー、開幕!学外での屈強な男子生徒のケンカを止めに入ったのは、若く美しい一人の女性だった。生徒達が見守る中、見事な手並みでケンカを収めたうえ、争いの本当の原因を知っていると告げる。彼女はなんでも見通す「千の目」を持っているというのだ。翌日、新任教師として白鳩女子学園に現われた彼女は、潜在能力を持つ一人の女子生徒に出会う……!
オキナワ
アメリカ占領下の沖縄。闘牛に熱を上げる父、夢のない日々を送る息子。ある日、母は米軍トラックにひき殺されてしまう。必死に米軍の責任を追求する息子は、沖縄の過去と現在に激しい怒りをおぼえてゆく。他短編「冥土からの招待」「うじ虫の歌」収録。
ギャグ絵と劇画が入り交じるパロディマンガとして話題になり、多くのマニアを生み出した伝説の「ホモホモ7」が待望の完全版で登場!ギャグタッチと超劇画タッチで描かれるホモホモブロックとレスレスブロックの戦いは、時代を経ても色あせない斬新性でパロディてんこもり!※本編はSG企画版「ホモホモセブン」と一部内容が重複しています。
ミクロマン完全版
宇宙の彼方からやってきた、手のひらの英雄「ミクロマン」たちの戦い!アクロイヤーの陰謀から人類を守れ!1970年代後半から80年代にかけて「テレビマガジン」で連載された傑作が、ついに電子書籍で登場!公害、東西冷戦など当時の世相を反映した骨太なストーリー展開と、精密な筆致による驚異的なメカ描写で子供たちを魅了した“科学まんが”が帰ってきた!・全エピソード、1600ページを超えるボリュームを全6巻に再編集。・4色および2色原稿は再度生原稿をスキャンし、全カラーページを完全再現。・全巻巻末に電子版だけの特典「イラストギャラリー」を収録。
ふしぎなメルモ
天国のお母さんがくれたふしぎなキャンデーは、ひとつたべると十年も年をとったり、若がえったりする魔法のキャンデーだった!!児童漫画の名作『ふしぎなメルモ』ほか、『冒険ルビ』を収録して贈る、ファン待望の一冊!
地球とシリウス第五惑星との恒星間航行を行なっていた宇宙船「フジ一号」内で、柴田リュウが長い冷凍睡眠から目覚めた。リュウは16歳の少年。フジ一号に密航していたのを発見され、冷凍睡眠で航行していたようだ。だが、船内にはリュウしかいなかった。そして残された記録により、乗務員は宇宙病により全滅していたことを知る。果たして、現在、リュウがいるのは未来の地球なのだろうか?それとも……!?
釣りバカたち
30年前、大熊を追っていたマタギが食材確保のため、滝の上流に岩魚を放流したと言う。その移し岩魚は現在…。『移し岩魚』/釣り歴50年以上という72歳の源さんが、数年前から腕と技と頭脳のすべてを懸け、三尺近くある巨大な岩魚を釣り上げようとするが…。『源さんの谷間』/会社の慰安旅行には必ず釣り道具を持っていくサラリーマンは、早起きして朝釣りへと向かい…。『毛バリの元祖』/など、「山女魚」や「岩魚」に魅せられた釣りバカたちの物語・全十二編を収録した第一巻!
ゼロの白鷹
昭和二十年五月七日、鹿児島県鹿屋基地から沖縄方面の米機動部隊に肉弾攻撃をすべく、五機の零戦が飛び立った。一番機山吹建夫は、愛する妻つや子との束の間の再会の後、「君の命を守るためにぼくは死ねる。きみは、どんなことがあっても強く生きて欲しい。」と言い残して去った。本宮ひろ志が描く、戦争で散った男たちの物語!
日本返還前の沖縄を舞台にしたある悲劇。米軍に対する親子の心情を通して、沖縄に存在する基地・米兵の問題を描いているのですが、とても40年以上も前の話とは思えず、現在でもありそうな内容です。確かに米軍の沖縄住民に対する意識は変わってきているのでしょう。しかしながら現在でもそれらの問題はあって、そんなニュースを耳にするにつけて思うことと同じものを、漫画からも感じてしまうのです。この理不尽さに逆らうことはできないのかと。米軍がらみのイザコザがあると、なぜ沖縄の人たちは、ああも被害者意識を持って敵意をむき出しにするのか。今でも薄れる事のないアメリカに対するアレルギーの理由が、この短編からは伝わってきます。ほか「冥土からの招待」「うじ虫の歌」というインパクトのあるタイトルの作品も収録。同様に沖縄と反戦をテーマにした話ですが、こちらは必ずしも反米だけではない視点で描かれているのが興味深いです。