愛のアランフェス
【天才・フィギュアスケーター、現る!!】森山亜季実はフィギュアスケートの大会に突然現れ、その演技の素晴らしさで周囲を驚嘆させた天才少女。才能をかわれた亜季実は、フィギュア・シングルのテストを受けみごと初級から4級までの合格を果たした。喜びの絶頂にいた亜季実だったが、故郷に残した母の死の知らせが届き…。
少年時代
柏原兵三の青春小説「長い道」を原作に描いた、日本人誰もが涙する感動作。昭和19年から終戦までの一年間、主人公の進一とガキ大将タケシの友情と葛藤を描いた長編ドラマ。その後、作者自らプロデューサーとなった映画は日本アカデミー賞最優秀作品賞はじめ各映画賞を総なめにした。
多羅尾伴内(たらおばんない)。それは、メガネと口髭の冴えない男、無報酬で事件を捜査する私立探偵──。だがその正体は、「正義と真実の使徒」を名乗る、神出鬼没な変装の天才・藤村大造という男だった!しかし、さすがの彼も年老いた。後継者探しを始めた彼は、二代目・多羅尾伴内に相応しい青年・順平を見い出す!彼の体力・知力・胆力と、その熱い正義感に感嘆した坂内は、己の能力の全てを伝授しようとするが……!?
姿三四郎
明治の新時代、取り残されてゆく柔術を新たな道として広めようとする男がいた。その男の名は矢野正五郎!信じた道を一途に生きる正五郎の波乱万丈の青春。柔道の創始者・嘉納治五郎とその高弟をモデルにした名作“姿三四郎”を本宮ひろ志が漫画化。柔道巨編第一巻。
ダッシュ勝平
勝平は入学早々更衣室を覗いて教師に追いかけ回され、着いたところが、まさにバスケット部が練習中の体育館。突然現れた勝平に、素早い動きでボールを奪われた立花キャプテンは、この動きに才能を感じ、勝平をバスケット部に誘う。女の子の評価は下着の色で決まる!?美人コーチの「白」にひかれてバスケット部に入部した勝平がみせる天才的大活躍!!
プロゴルファー猿
「週刊少年サンデー」で連載された少年漫画初のゴルフ漫画。猿そっくりの野生児、猿谷猿丸は、木の根で自作した木製クラブを愛用する天才ゴルファー! そのゴルフの実力に目をつけたミスターXの差し向ける刺客との激しい戦いが幕を開ける…!
「おれの恋人はゲームだぜ~~っ!!」そう断言してはばからない少年がいる。勉強だけではなく、実は体育も苦手な石野あらし。しかし、コインを手にゲーム筺体に向かうとき、その天性の才能が目覚める!!類希なるカンと反射神経で、テレビゲームチャンピオンとなった石野あらし。そこへ自分のマイコンで開発した新型スペースインベーダーで大文字さとるが挑戦してきた!!UFOから降り注ぐ大量のビーム砲・ミラクルシャワーに、一度は敗れてしまうあらしだったが……!?連載前、読み切り作品として描かれた幻の第一話(すがやみつる先生、編集部、印刷所どこにも原稿が残っていないため)を収録し、いまあらしの伝説が始まる!!
新巨人の星
完全試合達成とひきかえに左腕を破壊した星飛雄馬が、独り行きさきも告げず去ってから5年。飛雄馬の野球にかけた情熱が再び燃えあがる!巨人軍が、長島監督のもと、球団史上初の最下位の屈辱に悲涙をのんだ年の夏。東京近郊の草野球界に成功率10割の代打を三万円で請け負う助っ人が出現し、話題となっていた。投手として死んだ男・飛雄馬は、打者として登場した!
サーキットの狼
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、さまざまなライバルとスーパーカーバトルを繰り広げるレーシングアクションコミック。夜の街では、暴走族「ナチス軍」「極道連」「影法師」の三大グループが我が物顔で車を走らせていた。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る一匹狼の走り屋・風吹裕矢は、彼らに対して次々と勝負を挑んでいくこととなる。ある日、嫌がる女をしつこくナンパする極道連の男に、裕矢はシグナルグランプリを挑んで……!?
ギャートルズ
お腹が減ったらマンモスの肉!ムラムラしたら近くの女をお持ち帰り!地平線がどこまでも続く大平原で暮らす原始人たちの愉快でおおらかな日常を描いた園山俊二のナンセンスギャグコメディ。雲の上でバクチをしていた神様達は、退屈紛れで地球に生物を創りあげる。そしてバクチの合間、神様達が地球を見るたびに、生物は恐竜から四つんばいの猿人へ、ついには二足歩行の人間へと進化していくのだが……!?
田舎に疎開してきた進一と、疎開先のガキ大将タケシの奇妙な友情物語。奇妙というのは、タケシという少年の人間性に寄るところが大きい。というのも、彼が頼り甲斐のある兄貴分的な一面と、気に入らないやつは先導していじめる二面性を持つから。 例えば、進一が町で年上の不良たちに絡まれたときも、進一の身を案じたタケシは彼の元へ駆けつける…というまさに親友というエピソードもある。一方で、些細なことで進一を除け者にしたり、子分たちに貢物をさせたりする暴君としてのエピソードも多い。進一がタケシに友情を感じていいものか、それとも理不尽な権力者として抗うべきなのか、中盤以降はずっと葛藤している。 読んでいる私としても、タケシの二面性はリアルすぎてとても怖かった。だが、あの関係性を決めきれないグラグラ感は真をついていると思う。ラストシーンがまたなんともいえない終わり方で、最後まで心地いいモヤモヤ感を残してくれる。藤子不二雄A先生の名作。