青空を見せて終わるオチが多い
…となんか勝手に思っていたんだけど読み返してみたら意外とそうでもなかった…と思ったが読み進めてみるとやはり多いんじゃないか…!?青空にモノローグを投げていくオチが…!炎尾先生の手に余る事象が起きる回で使われがちな気がするな。もうちょっと検証してみます。 ちなみにこう思った理由は多分この「人気の出すぎってのも怖いもんだよナァ……」(1巻)がインパクト強すぎたせい。
燃えよペン 全1巻
「吼えろペン」の原型。竹書房の雑誌で連載していたらしいです
竹書房版のコミックには、「特別編」として実写版燃えよペンが収録されています(サンデーGX版には収録されていません)
1話 初回。集中線のためにバイクを燃やす回
2話 うかつ賢二との対決
3話 「眠けをぶっとばす神のドリンク!」
4話 背景をリテイクする回
5話 「最近 島本を炎尾燃と同一化する人がいて大変困っている」
6話 格好よく熱い脱出方法
7話 「自分がどうしていいかわからんものを、作品の中でいーかげんな結末をつけるなーっ!!」
8話 忘年会に出る回
9話 「炎の転校生」アニメ(前編)
10話 「炎の転校生」アニメ(後編) わたしもこのOP曲大好きです
11話 「あえて…寝るっ!!」
12話 最終回。謎のポエム回
特別付録 熱血マンガテクニック講座
マジで助かる
星紅さんファンです!
この巻ではこの話も良かったです!
ここ笑いました!笑ったといってもただ面白かっただけでは無いのですがでも笑ってしまいました!
吼えろペン8巻
第29話/描かれたマイ・ハート
萌が担当編集にコロリッといっちゃいそうになる回
第30話/またマンガ家が吼えた
キャンギャルサンタの回。ボタQ登場
第31話/マンガ家を呼んで!
新雑誌創刊の話。「十年以上マンガばかり描き続けてきたヤツらが、大人になれるわけがないだろう!!」
ところでこの編集、どこかで見たことあると思ったら、「燃えよペン」に出てくる編集ですね
第32話/キャラを殺してしまった男
富士鷹ジュビロ初登場!!
最高。初めて読んだときは本当にビックリしました。島本先生のパロディ力が最大限発揮された傑作回ですね
これでいろいろ吹っ切れた感もあって、「吼えろペン」にとってのターニングポイントにもなった話だと思います
「気がついたら大変なことになっちゃってるもんなんだよ!!」
「今の若者たちに「責任感」がないのは全部おれたちのせいだよ!!」
「魂のこもったキャラクターは実はイビツであるべき!」
などの名言も次々炸裂!
描き下ろし「あとがきまんが」
藤田和日郎に直談判しにいく話
「俺が描こう!!」
なお、仮面編集に踏まれている写真は、紙版だとこっそり収録されてた記憶ですが、電子版には収録されてませんね
吼えろペン9巻
第33話/マンガ家の腕には誇りが!
富士鷹ジュビロと炎尾燃のサイン会
「何でも描いてあげるよォォー」
「歩きながら!会場をねり歩きながら描けばいい!!」
…以前、熊本で藤田和日郎先生の原画展+サイン会があったんですが、台風が来てしまい、藤田先生が現地入り出来ないというハプニングがありました
残念…と思ったのですが、藤田先生はなんと後日、サイン会当選者宛に、個別にサイン色紙(リクエストOK)を描いて別途郵送という神対応をしたのです!
藤田先生は本当に漫画どおりの人だ…と感じ入ったのを覚えてます
第34話/勢いだけで乗りきった!
漫画専門学校の講師をする回
「目が死んでるんですよ!」
「要は」「なったもん勝ちだ!!」
島本先生の思想が色濃く反映されている回だと思います
第35話/ある若者の雄叫び
雄叫飛号が初登場(実はこの話では名前は明かされない)
原稿を失くす話
「怒っても……」「しょうがねえだろう……!」
第36話/危険なヤツ!ショック!!
優秀な新人編集があらわれる話
「いいか!!漫画家は社会人ではないが、編集者は社会人だ!!」
「ただ面白いだけよ!!」
描き下ろし「あとがきまんが」
吼えろペン10巻
第37話/星の所へ行こうか!同士よ!
ボツになった幻の代表作(のネーム)を交換日記する回
「アイデア・エナジーのたくさんたまっているような店」という概念
第38話/帰ってきたい不届き者
遺伝子組み換えマンガの回
「おれの求める花は…」「花こそ小さいかもしれないが」「確かな実を作る!!」「そんな花だ!!」
非常に強い実感がこもっている
第39話/おれの前だけ子猫ちゃん
仮面編集を好きになる回
第40話/その日女は吼えた
前回の続き
「自分のマンガに教えられました!!」
描き下ろし「あとがきまんが」
「新吼えろペン」は、ホノオ先生の過去作が実写映画化されることになった、というところから物語がスタートします
…というかまぁ、当時、現実世界で、島本先生の「逆境ナイン」が実際に実写映画化されましたので、そのへんのエピソードということになります
つまり、「新吼えろペン」は、「逆境ナイン」を読んでないと、完全には楽しめないお話なのです。未読の方は、ぜひ読んでおきましょう
というか、「新吼えろペン」とは関係なく、「逆境ナイン」は絶対に読んでおくべき作品です
この作品はですね…。本当に名作なんです。でもどうにもメジャー感がない。映画化したのに!
私は、島本先生の最高傑作だと思ってます。もし読んだことがない人は絶対に読むべきです
簡単に紹介しておきます
「逆境ナイン」は、今は亡き少年キャプテンに連載された、熱血野球漫画です
主人公の所属する野球部が廃部を言い渡されるという逆境から物語は始まり、主人公の「不屈闘志」(すごい名前だ)が、次々襲い掛かる逆境を乗り越え、大いなる成長を遂げるという青春ストーリーです
しかも、襲い掛かる逆境というのが、本当にちょっとシャレにならない、これは絶対本当に無理だ、みたいなものばかりです
たとえば、先ほどの、野球部廃部の関係でいうと、不屈は、廃部を防ぐため、甲子園で優勝するという大風呂敷を広げ、甲子園ベスト8の高校を10日以内に倒す!と言い出します(なお主人公の所属する野球部は地区大会ベスト4に入ったことすら無い)
そして、他の部員らを説得して、いつもの日の3倍の特訓を開始するのですが、部員たち(全9人。不屈含む)のうち7人がいろいろな事情で試合に参加できなくなり、さらにはピッチャーである不屈は試合前日に利き腕を怪我するという大ハプニングに見舞われます
どうしようもない逆境ですが、そんな状況でも「今日の試合…」「勝つ!」と言い切る不屈。凄すぎますね。読んだことない人ははやく読みましょう!
なお、最高に盛り上がるのは、3巻の終わりから始まる、県大会決勝です(日の出商戦)
詳しくは書けませんが、不屈は、ちょっと信じらないような逆境に襲われ、しかしなお、そこから立ち上がります
このへんの展開は、他の野球漫画では絶対にありえない、島本作品だからこそ成り立つ、一歩間違えばギャグになってしまうような、ギリギリの、でもだからこそ最高に燃え上がるものになっています
島本作品の完成形といってもよいと思います
今回、改めて再読したのですが、やはり良かった。いつ読んでも良いです
なお、少年キャプテン版のコミックは長らく絶版でしたが、映画化に合わせてサンデーGXコミックで復刊し、今はkindleでも読めます
東京近郊のレンタルビデオ・CD店の2階にある、(株)炎プロダクション。そこではひとりの熱血漫画家が、日夜命がけで原稿と格闘していた。彼はこれまで、締切りに間に合わないという弱音を吐いたことは1度もなかったのだが…。決して妥協を許さない大熱血漫画家・炎尾燃は、今日も作品のため燃えに燃えまくる!超熱血&爆笑の、半実録マンガ家一代記。伝説の名作『燃えよペン』の魂を継ぐ勇者たちが、ここに集う!!
東京近郊のレンタルビデオ・CD店の2階にある、(株)炎プロダクション。そこではひとりの熱血漫画家が、日夜命がけで原稿と格闘していた。彼はこれまで、締切りに間に合わないという弱音を吐いたことは1度もなかったのだが…。決して妥協を許さない大熱血漫画家・炎尾燃は、今日も作品のため燃えに燃えまくる!超熱血&爆笑の、半実録マンガ家一代記。伝説の名作『燃えよペン』の魂を継ぐ勇者たちが、ここに集う!!