あらすじ

代々木アートデザイナー養成学院の同窓会に出席したヒーロー。そこで彼は、かつてのライバル・大馬場や、ラブコメが大当たりして現在超売れっ子マンガ家となっている高城に再会する。高城は売れてこそいるが、その作品は自分が本来描きたいメカアクションとは全然違っていた。そこで高城は自分を見つめなおすために、次週の連載をわざと落とすことにする。
吼えろペン 1巻

東京近郊のレンタルビデオ・CD店の2階にある、(株)炎プロダクション。そこではひとりの熱血漫画家が、日夜命がけで原稿と格闘していた。彼はこれまで、締切りに間に合わないという弱音を吐いたことは1度もなかったのだが…。決して妥協を許さない大熱血漫画家・炎尾燃は、今日も作品のため燃えに燃えまくる!超熱血&爆笑の、半実録マンガ家一代記。伝説の名作『燃えよペン』の魂を継ぐ勇者たちが、ここに集う!!

吼えろペン 2巻

大雨のある日、自転車で炎プロダクションへ急ぐアシスタント・ヒーローは、波香という女の子をはねてしまった。彼女は手術を前にした入院患者なのだが、不安で病院を抜け出し、さまよっていたのだ。ヒーローは波香が、自分たちが「月間少年パルチザン」に描いている「ファイヤープロジェクト」の大ファンであると知って…!?

吼えろペン 3巻

炎尾燃は、例によって追い詰められていた。小さなカット、カットとコメント、単行本の表紙、そしてレギュラーの連載。なんでもかんでも調子よく引き受けてしまったため、時間がなくなり、何ひとつ締切りに間に合っていないのだ。炎尾燃、絶体絶命のピンチ!果して作品は予定通り仕上がるのか…!?

吼えろペン(4)

「ファイヤープロジェクトプロレス編」を執筆中の炎尾燃。息抜きにテレビのプロレス中継をつけると、リングの上では思いがけないことが起きていた。ピューマンという人気レスラーが、燃がフィクションとして描いた技を実践しているのだ!その結果、燃にはパクリ漫画家の烙印が押されてしまい…!?

吼えろペン(5)

炎尾燃にちょっと縁のあったラジオ番組「ジェミニプラネット」を通じて、漫画家に憧れる小学生・森大樹くんが炎尾プロを訪ねてきた。大樹は、初めて見たプロの現場に驚いて、燃やアシスタントたちに次々と鋭い質問を投げかける。燃たちはなんとか詭弁を弄して、その質問をかわしていくが…!?

吼えろペン(6)

人気漫画家・渡飛鳥が、漫画家仲間の炎尾燃、流れ星超一郎、うかつけんじを緊急招集した!飛鳥の口座から、毎月どこかに多額の使途不明金が流れているらしい。そして、おそらく燃たちの口座も同じようなことになっているだろうと告げる。飛鳥は、かつて自分たち4人が妄想した正義の探偵事務所「天使ちゃん」が現実のものとなり、勝手に活動をしているのではないかと考える。

吼えろペン(7)

代々木アートデザイナー養成学院の同窓会に出席したヒーロー。そこで彼は、かつてのライバル・大馬場や、ラブコメが大当たりして現在超売れっ子マンガ家となっている高城に再会する。高城は売れてこそいるが、その作品は自分が本来描きたいメカアクションとは全然違っていた。そこで高城は自分を見つめなおすために、次週の連載をわざと落とすことにする。

吼えろペン(8)

某ホテルで開かれた結婚式の最中、結婚記念マンガ「お笑いカップル・タケハラ夫婦」というパンフレットが配られた。それは萌の手によるものだが、現在の絵柄とは比べようもない未熟なモノだった。だが驚くべきは、なんとこの作品がふたりの結婚を想定して5年も前に描かれていたということで…!?

吼えろペン(9)

巨大イベント「次世代東京おもちゃ・ホビー・キャラクター・フェスティバル」の会場で、「週刊リベンジ」連載陣16作家全員によるサイン会が行われることに。出版社側は、2時間で100枚の色紙をこなすため、絵が印刷された色紙にサインのみを書くように念を押すが、炎尾燃の隣りに座った富士鷹ジュビロは「絵を描いてこそのマンガ家ではないか?」と燃をたきつける。

吼えろペン(10)

アイデア出しに詰まった炎尾燃は、彼が言うところの「アイデア・エナジー」といわれるエネルギーに満ちた店を探していた。さまよい歩いた挙げ句、ついに絶妙なファミレスを発見した燃は、見事30分間で最上のネタを絞り出す。そんな満足げな燃を見て、同業者と思われる男が突然話しかけてくる。

吼えろペン(11)

「週刊リベンジ新人デビュー大賞選考会」の審査員に選ばれた炎尾燃、富士鷹、流れ星超一郎の3人。だが、その年は大賞ナシとなってしまった。そして翌年、「今年の新人賞こそはおれの手で選ぶ」と心に期す燃のもとに、担当編集者が「大賞を取れるよう指導してほしい」とひとりの新人を連れてきて…!?

吼えろペン(12)

週刊誌の編集長に威張り散らされたことから、月刊「シャイニング」編集長・ボタQの闘志に火がついた!発行部数・宣伝予算など週刊誌とは比較にならない現状で、ヤツらに威張り返すにはどうしたら良いか…。連載陣の総入れ替えも考えたボタQに対し、相談を受けた炎尾燃は「マンガ家なんてみんな同じ。容れ物を変えるしかない」とアツく訴える!

吼えろペン(13)

人気連載マンガの映画化をきっかけに、一躍メジャー誌に成長した「月刊シャイニング」。だが、いまだ誌面を覆うマイナー色が読者層とズレを生じ始め、それを狙って人気作家を引き抜こうとする他社の魔の手が迫りつつあった。危機を感じた星紅がボタQと訣別して単独行動を始めた頃、炎尾燃のもとには富士鷹や流れ星から奇妙な電話が相次いで…!?