祖母が存命のうちに完結してほしいです
お芝居を扱った作品をあまり読んだことがないということもありますが、 マヤの狂気じみた天才的な芝員の凄さが伝わってきて、 漫画で芝居の凄さをここまで表現できるのは凄いと、子供ながらに感動したのを今でも覚えています。 話の大まかな枠としては、 好敵手と競い合いながら、何者でもなかった主人公が才能を認められてのし上がっていくシンデレラストーリーに加え、 恋愛要素もあるという王道チックな感じですが、 何よりここまでバチバチな演劇漫画は未だに読んだことがないので、 今も昔も唯一無二な作品なのではないかと思います。 漫画を全く読まない祖母が唯一読んでいる漫画でもありますので、 何とか祖母が存命のうちに紅天女の主演を決定して完結してほしいと心から願っております。。。
41〜49巻
長年のファンの方にとっての面白さは他にあるかもしれませんが、一気読みした自分にとっては梅の里から帰ってきてからの怒涛の展開が一番面白かったです。もう早く続きが読みたくて仕方ない!!って感じでガンガン読みました。
まず有名な桜小路くんのケータイ電話ですが、ワンシーンだけじゃなくてかなり使われていて驚きました。というか連載も2000年代に入ってきて舞台もかなり現代になりましたね。マヤ達が富士急ハイランドや都庁にいるって何だか不思議です。
月影先生のカリスマ性も益々高まっているような気がします。梅の里での対決もマヤが優勢だとはっきりおっしゃっていましたね。東京ではマヤと亜弓さんを筆頭にそれぞれの役がチームに別れて紅天女の試演を行い、より優れていた方が紅天女に選ばれることになりました。いくら月影先生の見立てではマヤが優勢とは言えども世間的な注目は亜弓さんにあります。亜弓さんの稽古をメディアが取材したことで試演に10万人の応募ある程です。しかし亜弓さんが素晴らしいのは名声になびかないこと。真摯に努力して紅天女になろうとするのです。けれども!!!!そんな亜弓さんが稽古中に事故にあってしまい視力がほとんど見えなくなってしまいます!!!!今すぐ手術をしなければ失明の危険があると言われながら、目が見えていないことを周囲に隠して特訓を続ける亜弓さん…。こんなにライバルがダメージを受けてショックだったことはありません。それほど亜弓さんはガラスの仮面のもう一人の主役であるということです。
梅の里での山小屋での一件から真澄さんへの恋心を抑えられなくなってきているマヤですが、東京に戻ると真澄さんはお見合い相手の紫織さんと婚約してしまいます。本当は両思いなんですけどね…真澄さんも大都芸能の社長とはいえ実は養子だったり色んな過去がありますし、まさか自分のことをマヤが好きだなんて全く思ってないんですよ…。それからマヤに嫉妬した紫織さんが真澄さんから遠ざけようと画策するんです。しかし豪華客船で二人っきりで一夜を過ごすというハプニングが再び起こったことで状況が一転します。お互いの想いが通じ合うんです!!!!47巻で!!!!読者としても幸せを噛み締めていたところで、ショックな出来事が起こります。まず紅天女でマヤの相手役を演じる桜小路くんがマヤと真澄さんの親しげなツーショットを目撃した後で交通事故にあいます(命は助かり代役を立てることなく怪我をしたままでも演じられることになりましたが…)。そして真澄さんに別れを切り出された紫織さんが自殺未遂をして精神のバランスを崩してしまうのです。責任を感じた真澄さんは婚約破棄をなかったことにします。マヤは真澄さんの態度が急に変わったので動揺しますが、月影先生に紅天女を演じる上でも重要である「魂のかたわれ」について助言をもらったことで、紫のバラのひとに会いたいとメッセージを送ります。こうしてようやく紫のバラのひととしての真澄さんに会うことが出来ることに…!!!!
ここで49巻が終わります。ウソだろってくらい面白いところで終わってますね…。次で大台の50巻ですが、完結はもう少し先になりそうですし、切実なAmazonレビューにも納得しました。面白すぎるからこそだったんですね。