少女漫画を支えていた1つの作品が、もう「見事」としか言いようがないほど素晴らしい最終回を迎えることができました。

風光る』は、月刊flowersが創刊号からずっと連載されており、2020年7月号をもって23年間の連載に幕を閉じました。

本作は1997年~別冊少女コミックで連載が開始されましたが、2002年に別冊少女コミックがリニューアルされた際、プチフラワーと別冊少女コミックの一部連載作品を併合した形で創刊された月刊flowersに移籍されました。

flowersの元になった別冊少女コミックは、萩尾望都の『ポーの一族』『11人いる!』、吉田秋生の『BANANAFISH』、田村由美の『BASARA』など数々の名作を生んだ場であり、今もflowersでご活躍されている漫画家さんがご活躍していました。
flowersのもう一つの前身であるプチフラワーでは、24年組では竹宮惠子の『風と木の詩』、木原敏江大島弓子山岸凉子の短編、ポスト24年組と言われる佐藤史生、ささやななえ、そして彼女らの次の世代にあたる岡野玲子、吉野朔美、西炯子などなど、常に新しい少女漫画の価値観を生んでくれた多彩な作家陣でした。

つまり、月刊flowersは、既成価値観を壊し戦い抜いてきた作家陣の意志が残された、小学館の唯一の少女漫画雑誌なのです。

前置きが長くなりましたが、『風光る』がここまで見事な最終回を迎えられたのは、今現在のflowersに、前述した数々の巨匠たちの影響が残っている故だと思います。

また、『風光る』も、停滞している少女漫画の既成価値観に対し、23年間ずっと戦ってきました。
その功績の一つが、それまで難しいと言われていた、少女漫画で史実に沿った歴史ものを、最後の最後まで描き切ったことだと私は思います。
そしてその結果の、この最終回…!!
flowersがなければ、この最終回は描けなかったのでは…?ともまで思います。

この完結を読むことができて、作品にとって雑誌というのはとても重要なんだな…と思うことができました。
(作品自体の感想は、以前書いた口コミを読んでいただけたらなと思います…!)

読みたい
Bowing! ボウイング

どこか懐かしい雰囲気がたまりません! #1巻応援

Bowing! ボウイング
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

とても懐かしい感じがたまらない空気感の漫画でした! 舞台の田舎が、「夏休みにおじいちゃん家に来た」かのような景色が、私の心をくすぐってしまいます。笑 良い意味で、児童向けの漫画を読んでいるような感覚で、 でもものすごく感情と音が溢れている、表現力が素晴らしい作品でした! 全ての景色と言葉が、中学生の目線で語られていて、 それでもその素直な感情が、腐った大人になっちまった自分にもすごく響いてきます。笑 主人公の朝倉てん君が、すっごく初々しいくて可愛いんです!! 中学校一年生なのですが、ついこの間まで小学生だった年頃がそのまんまキャラクター性に表れていて可愛らしいんですが、 そこが今後、音楽を通じてどう成長していくのか楽しみです。 もう一人の主人公、都会から引っ越してきた表紙の女の子、りおちゃんも魅力的な人物です。 都会から田舎にやってきたちょっと強気な性格が、舞台の田舎とのギャップになっていて、そこがより作品の雰囲気を引き出しています。 「天才肌」なタイプのキャラクターではなく、年相応で素直な性格の2人に、目が離せないです。 続刊楽しみにしています!!

夏の魔物

これは決して夏のせいなんかじゃない #1巻応援

夏の魔物
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

ララ先生は、個人的にコミティアの新刊の中で一番楽しみにしていた作家さんですが、遂にデビューされました! 私がララ先生の作風で、そして『夏の魔物』で一番好きな点は、 人物たちが抱える、あらゆる方向性を持った複雑な感情が、全て綺麗に表情に現れているところです。 微妙に変わったり、コロコロと変わったりと、1コマ1コマ全て違う表情をしている人物の顔に、我々は釘付けになります。 『夏の魔物』の中で、主人公の佐藤さんと村田くんが複雑な感情を持っているのは、枷になっていることがあるからです。 それは、絶対に覆ることのない、女性アルファと男性オメガの、オメガバースの関係性です。 オメガバースには、オメガが弱者、アルファが強者という、カースト制が存在します。 (詳しくはググっていただけると助かります…笑) オメガは、ある時期に入ると、無条件にアルファを惹きつけてしまうので、恋愛・肉体関係においてオメガに選択権や決定権はないものとされています。 『夏の魔物』の魅力は、 "絶対的なカースト制がある世界観のもとで生まれたこの感情は、自身の体質≒階級(アルファ・オメガ)を排除したものだと信じたい(信じている)" という想いから溢れ出る、主人公たちの言葉や行動です。 オメガは無条件にアルファを引き寄せますが、その中でも特別惹かれあったアルファとオメガの繋がりを「運命の番」などと言います。 しかし、本作は違うんです…! 2人はアルファだから・オメガだから惹かれあっているんじゃないんです。 佐藤さんは、第一話で村田くんに告白するために空き教室に呼び出しますが、 そこで初めて自身がアルファであること、また、村田くんがオメガであったことに気づき、 「この気持ちは、ずっと恋だと思っていた。でも違った!私がアルファだから!」と混乱し、取り乱してしまいます。 ここで取り乱してしまうのも、今までの村田くんに対する感情は本物の恋であったことを信じている故なのです。 なので、読んでいてとても苦しいシーンでした。 村田くんも、オメガだから佐藤さんを受け入れた(ナニがあったかはもう是非読んでください…!!笑)訳ではないという気持ちを打ち明けるタイミングが、また絶妙なんですよね…!! 彼は佐藤さんに対して、少し投げやりな台詞や行動をとるのですが、それはまるで、 "自分は決してアルファ=佐藤さんに支配される側ではなく、アルファとオメガの関係性とは全く無縁のところで、佐藤さんを想っている" ということを遠回しに言っているかのようです。 そんな村田くんのちょっと生意気な性格と表情、是非みなさんにも見て欲しいです。 絶対虜になります…!笑 本作は、2020年4月現在、コミックシーモアにて先行配信されていますが、今後各電子書籍サイトでも配信予定だそうです。 もしかしたら、「オメガバース」というジャンルに抵抗を持っている方もいるかもしれませんが、まずは試し読みをしてみて欲しいです…! もちろん、オメガバースを知らなくても楽しめます。 この作品のあの空気感に触れたら、読者は「夏の魔物」に取り憑かれること間違いなしです。 …余談ですが、過去のコミティア出展の際に、Twitterで大童澄瞳先生から絶賛のコメントを頂いたことのある作家さんなので、 作画や構成力はピカイチです!

はみだしっ子

4人目の「花の24年組」

はみだしっ子
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

2020年3月に、三原順没後25周年として、漫画家として残したイラスト全てを収録した、『三原順 ALL Color Works』が発売されました。 私1人では三原先生を語れないのですが、これを機に、よりたくさんの人に三原先生の作品を知ってほしいので、満を持して口コミを投稿します! 少女漫画を大きく変え、またそれからの少女漫画の礎を築き上げた「花の24年組」には、よく萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子の3名の巨匠が挙げられます。 ここに4人目をあげるのであれば、私は間違いなく三原順をあげたいです。 三原先生は、1973年に別マでデビューした後、活動の場を白泉社に移し、花とゆめにて1975〜1981年にかけて、初の連載作『はみだしっ子』を描きます。 花とゆめの当時の誌面を見る限り、美内先生のガラスの仮面と並んで、読者の支持を得ていた作品のように思えます。 デビュー作から、三原先生の作品は萩尾、竹宮、大島先生とは全く異なった角度から、少年または少女の内面を描きました。 前述した3名の先生が、少女の目を通して見た世界や夢を漫画に落とし込んだのであれば、 三原先生は少年・少女が普遍的に持っている内面を具現化させました。 それはとても素直で、無邪気で、可愛らしく、 一方で、時に「ここまで彼らの弱く惨めな内面を晒すのか」と衝撃を受けるほどです。 『はみだしっ子』は、三原先生の作風を確立させた作品であり、本作で取り上げられているテーマは、以降の作品でも共通して語られています。 「愛ってなんだろうね、どこにあるんだろうね。ザマアミロ!」 社会からはみ出し者になってしまった4人の旅の行く末を、是非多くの人に見届けてもらいたいです。 三原先生は、1995年3月に、惜しくも連載中に亡くなられましたが、この後25年の間に、数々のイベントが行われています。 短編を含む全ての作品の書籍化、2015年「三原順復活祭」の展覧会、2018〜2020年の3年連続で原画展の開催、原画の整理及び保護活動etc…。 また、後期代表作『Sons』の舞台化にならび、『はみだしっ子』は近年2度に渡って舞台化されました。 これらの活動のほとんどは、当時の読者やファンによる企画・支援であり、そして成功を収めていると伺っています。 亡くなられてから25年もの時間が経ち、ここまで多くの支持を得て、数々のイベントを成功に収めてきた少女漫画がを、私は他に知りません。 先日発売された『ALL Color Works』も、数々のイベントの成功があったからこそ、発売されたものなのでしょう。 時を超えて読者を惹きつけ続ける少女漫画の名作を、是非読んでもらいたいです。

バジリスク~甲賀忍法帖~

原作が残したマンガへの影響

バジリスク~甲賀忍法帖~
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

2/22のマンバ読書会「忍者マンガ&マンガにでてくるネコ」の時に、ゲストの兎来さんのトークでとっても興味を持ったので読んでみました! 以下はトークショーで教えてもらったことですが、原作がなんと1959年。 しかし、60年以上も前の作品とは思えない、奇抜で斬新なキャラクターと忍法、展開の読めない10対10のチーム戦、そして伊賀と甲賀の一族を超えた想い…! 現代のマンガにも多く用いられている物語のテーマやキャラクター設定が本当に盛り沢山!! マンバ読書会のトークショーで兎来さんは、「この作品がなければNARUTO、ONE PIECE、H×Hやジョジョも生まれていなかった」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思いました!! 2003年から連載が始まったこちらのマンガですが、…かなり夢中になって一気読みしてしまいました。 絵がとにかく美しくて素晴らしい、、!! 少女漫画が大好きで、普段女性向けの作品を読んでいる私なので、 せがわまさき先生のお名前や作品名は知っていたものの、まず読むきっかけが全くありませんでした(笑)が、 今はとにかく読了後のあのラストの余韻と、こんな素晴らしい作品を読むきっかけをくれたマンバ読書会と兎来さんに感謝の気持ちでいっぱいです…!!

たましいのふたご

「アレックス」と「リーテ」という名前

たましいのふたご
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

本作は、10月末にあったマンバ読書会「ハロウィンに読みたいマンガ」の会に持って行きました🎃 10月31日、アメリカとドイツの、"世界のはしとはしで同時刻に"死んだ2人の子供、アレックスとリーテ。"片方はニュースになり片方は揉み消された"というプロローグから始まります。 本作は、大きく分けて2つの物語があります。 1つは、霊になったアレックスとリーテのことが見える、本編の主人公たちの話。 もう1つは、アレックスとリーテ自身の話です。 本作の面白さは、この2つの物語が絶妙に交差してオムニバス形式の話が進んでいくことです。 本編では、プロローグとは一転変わり、アレックスまたはリーテのことが見える人物の話が、オムニバス形式で進められます。 生きている頃の記憶が曖昧なアレックスとリーテの霊になった姿は、"魂の双子"、つまり"自分の「半身」がどこかにいる人"にのみ見えます。 本編に出てくる主人公たちは、物理的、または精神的な双子関係にあたる人物について、何かしら悩みだったり葛藤だったり、事情を抱えています。しかし、アレックスまたはリーテと出会うことにより、登場人物たちは気持ちの整理をつけていきます。そしてアレックスとリーテも、徐々に記憶を取り戻していきます。 記憶を取り戻していくうちに、アレックスとリーテは自分たちがなぜ成仏せずに彷徨っているのか、 「僕を見つけて」、 「私を探して」、 現世での目的を思い出していきます。 そして、アレックスのことが見える春陽と、リーテのことが見えるテオの、"魂の双子"同士が出会うとき、アレックスとリーテに何かが起こる…?!✨ 人物が抱えている闇を何一つ取りこぼさず描いている作風や、ファッショナブルな絵柄は、とても三原先生らしいです! 加えて、複雑なストーリーの混ざり合いを読み手に分かりやすく伝える巧妙な物語構成から、三原先生の代表作といっても過言ではありません。 特にラストはもう本当に見ものです…!!😭

マオの寄宿學校

ついにキタ!白泉社王道のボーイミーツボーイ!

マオの寄宿學校
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

いつも少し違った視点から、数々の少女漫画の名作を生み出してきた白泉社。 (白泉社にハズレはないと思うほど私は花ゆめいとです、笑) ここ数年、前面に売り出していた作品は、 『覆面系ノイズ』『なまいきざかり。』『高嶺と花』『水玉ハニーボーイ』『フラレガール』『墜落JKと廃人教師』…などなど。 どれもすごく面白い!面白い…けれど、恋愛モノ以外の新作も読みたいなァ…と感じ始めていた時、 やっと現れたのが、『マオの寄宿學校』でした。 転校も多く引っ込み思案で友達作りが苦手、友達は植物だけ?!なマオのために、両親は寮制度のある榮歐學園へ編入させた。マオはルームメイトで、なんと学園一ナゾで一匹狼で嫌われ者?のルイと出会います。 最初はルイから距離を置かれるものの、いつも一人でいるルイに親近感を覚えたマオは、なんとか友達になりたい!と思い、得意な植物を用いてルイの心を開かせます。 やっとルイと友達になれたマオ、でも実はルイの性格はマオとまったくの真逆だった! そんな凸凹コンビが、マオは學園の監督生とそのファグのみ許される植物園に入るために、ルイは最も優秀な監督生に与えられる地位を得るために、學園の様々な人たちと関わっていきます。 ひとりぼっちだったけれど、真逆な性格な二人が、お互いを補いながら學園生活を変えていく様は、まさに青春そのもののようです! また、ボーイミーツボーイから始まる物語は、どうしても80年代白泉社黄金期を連想させてしまいます。 そしてその2人の様は、『桜蘭高校ホスト部』、『花ざかりの君たちへ』の学園もの、そして『ここはグリーン・ウッド』の寮ものに次ぐ名作になることをどうしても期待してしまいます…! 1巻登場にして今最も続きが気になる作品です。

交響詩篇エウレカセブン

君はエウレカセブンのプレイリストを作っただろうか?

交響詩篇エウレカセブン
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )

君はエウレカセブンのプレイリストを作っただろうか? スーパーカー、ジョイディビジョン、ニューオーダー、oasis、ビョーク、ハービーハンコック、Beastie Boys、コーネリアス、坂本龍一…などなど、 この名々を見るだけで人生がいかに豊かになったか分かるだろう、 君はエウレカセブンを観て何を始めたか?何に憧れたか? 思いっきりボードを蹴ってみたい、メットなしでスクーター走らせて「この最悪な街」から逃げ出してみたい、音楽に体をあずけて思いっきり踊ってみたい、みんなでサッカーをしてみたい、 一つずつ叶えた日々は、今でもかけがえのない日々である 君はエウレカセブンを観て誰に出会ったか? 吉田健一というアニメーターを初めて強く意識した。彼の描く人物の表情に涙した。彼の関わった作品を夢中で観た。それだけで多くの出会いになった。 君はエウレカセブンを観て何を学んだか? 「ねだるな、勝ちとれ、さすれば与えられん」! そして「ア〜イキャ〜ンフラ〜〜イ!」と叫べば好きな子の元までひとっ飛びで行けちゃうかも?! エウレカセブンを学べばサブカルチャーを一周できちゃうくらいには、様々な要素が散りばめられています。これほど青くさい10代の為になるアニメ・漫画はないでしょう… そんなエウレカセブンにトリコジカケニナったわたしの人生は、まだまだ「つづく」!!

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
渡辺多恵子-想い/絆-

渡辺多恵子-想い/絆-

ひたむきな少女たちの胸に迫る傑作集! 少女漫画界の革命児たちによる傑作短編アンソロジーシリーズ“Flower Comics Masterpieces(フラワーコミックス マスターピーシーズ)”の一編。■誰かを想い、ときに心が温かくなる。ときに切ない痛みに貫かれる。出会ってしまった瞬間から、逃れることのできない運命と向きあわなければならなくなる。数々の傑作長編連載を描いてきた渡辺多恵子はまた、希有なる短編の名手でもある。その才能を存分に堪能できる1冊。あたたかな視点と深い洞察が紡ぎだす人々の絆の物語に泣こう。■雑誌掲載時、2ページごとにカラーで構成された野心作「ファミリー!」第14話も、単行本では初めてカラーで再現。さらに、「ファミリー!」カラー扉ギャラリーも収録! ■別冊付録『風光る京都2013 限定版』 連載初期に発売され大好評だった「風光る」版京都ガイド『風光る京都』。その2013年が登場! この間に進んだストーリーにももちろん対応。“聖地巡礼”のお供に欠かせない! ■収録作品「ジョセフへの追想」「風光る」「ファミリー!」「恋文―love letter―」「僕の胸も熱くなる」「キチキチ」「十四の風景」 ※こちらはデジタル配信専用商品です。

はじめちゃんが一番!

はじめちゃんが一番!

はじめは5つ子の弟が生まれてから、極貧の中、家事にあけくれる毎日。ある日、TVCM出演をきっかけに、5つ子はM2プロにスカウトされ急なデビューが決まった。最初は反対していたはじめも、ひと目惚れの相手がスーパーアイドル・『WE(ウイ)』の瑞希と知るや協力的になり……。読めば元気いっぱい、スラップスティック・コメディー!!

ファミリー!

ファミリー!

LAのアンダーソン家は総勢5人。人のいいパパにマリア様のようなママ。男が好きな長男のケイに、男の子みたいな長女のフィー、おませな次女のトレーシーの仲良し家族。ところがそこにパパの隠し子を名乗る5歳の天才少年・ジョナサンが訪ねてきたから大騒ぎ!ショックで寝込んでしまうパパ、火花を散らすフィーとジョナサン、アンダーソン家はどこへゆく!?恋と友情と家族愛にあふれた傑作長編ホーム・コメディー!

もうひとつの9月

もうひとつの9月

夏のおわりのある日、佑太の親友のヒロが宮の沢の崖から落ちて死んでしまった。そこは佑太の父親の故郷で、山奥に誰も住んでいないあばら家が残っている。佑太と佑太の父親、そしてヒロが夏休みの1週間を一緒に過ごしたばかりの場所だった。葬式の日、始めてヒロの家庭の事情を知った佑太。一番の親友だと思っていたのに彼のことを何も知らなかった。悲しみで眠れない夜を過ごす佑太の前に、ある晩、死んだはずのヒロが現れた!?ユーレイでもいい、ヒロが会いに来てくれた、と喜ぶ佑太。そんな彼にヒロは「僕を成仏させてほしい」と言う。ヒロの願いを叶えようとした佑太は…!?●収録作品もうひとつの9月/COMINGOUT!/キチキチ

少女漫画の既成価値観と戦い抜いた最終回…! #完結応援にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。