うーん
※ネタバレを含むクチコミです。
44巻読了後の感想です。
個人的には、この巻をある意味最終巻としてもよいのではないでしょうか。
作中も、いよいよ迎えた慶応4年の春です。
日本史と新選組に詳しい人は、、分かりますね。
幼少の頃から、近藤先生と土方副隊長を親と思い、兄と思い、尊敬していて大好きで、
ずっと2人を高みへと導く"風"になりたいと思っていた沖田総司。
しかし、自分に置かれた状況から、その夢はずっと遠いものになっていました。
巻数でいうと、33巻あたりからですかね…。
総司の悔しくて辛い時がとても長かったです。
また、ずっと総司を支えてきたセイの表情も、心配する顔色ばかりで、笑顔が少なかったかのように思えます。
そんな2人にとっても、冬のような時期が長く長く続いていました。
しかし、この巻で、事は全く思うように運ばなかったですが、時代も一緒に動き、ようやくあたたかい、希望のような"風"を迎えることができた気がします。
「風光る」とは、春の季語です。
厳しい冬を超えて、あたたかい春の風に希望と期待が込められた言葉です。
特にこの巻の終盤では、全ては叶わなかったけれど、総司とセイにとってまるで至高の幸せのような、かつこの作品のタイトルに回帰するような台詞も見られて、涙を流さずにはいられませんでした。
作者が連載開始からこだわり抜いた、史実に忠実な描写、新選組という群集劇、そしてこの感動的なラスト…!
間違いなく、今後も長く語り継がれていく少女漫画の名作になるでしょう……!
個人的には、BANANA FISHか、それ以上に泣きました。笑
とにかく感動したい人にも、勧めたいです。
時は幕末。文久3年(西暦1863年)の京都。富永セイは、兄と父を「幕府を倒し天皇政治を起こそうとする長州勤皇派」に殺されてしまう。仇を討とうと考えたセイは、長州勤皇派に対立して兄が入隊したかった、「壬生浪士組」の入隊試験を受けた。そのために、名前を神谷清三郎とかえ、性別も男と偽った。なんとか入隊を許され、副長助勤の沖田総司の下に付くことができた清三郎。ところが、まわりはケダモノのような浪士だらけで…!?幕末青春グラフィティ!!
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