時間が遅くなる霧?が出てくるSF漫画check_circle解決済みvisibility65mode_comment2佐藤史生コレクションアットマーク3世▼いつごろ読みましたか 2011〜2013年頃 正直ここは曖昧ですが、2013年より前なのは間違いないです。 ▼なにで読みましたか?(マンガの形式) 単行本のはずです。 ▼作品について覚えていること【必須】 漫画の表紙、作者、絵柄などほとんど覚えておらず、ストーリーラインしか記憶にないため、あらすじを書きます。 ある男が、宇宙船に乗り、どこか別の星へ旅立つ。この時、男には恋人がおり、離れ離れとなってしまう。 しばらくの時が経ち、男が宇宙から帰ってくる。帰還を心待ちにしていた恋人の女性は、男の元へ行こうとするが、なにかに気づいた男が、「来るな!」と管制塔?に向かって叫ぶ。 その瞬間、宇宙船の扉が開き、何か霧?のようなものが放出される。 どうやらその霧は、時間の流れを極限まで遅くしてしまう霧のようで、宇宙船の発着場の周りにドーム状に展開される。 それにより、宇宙飛行士の男性は、宇宙船から出て出口へ向かうも、進みが極限まで遅く、外に出るのに何十年もかかってしまう。これでは男と会うことができないと嘆く女性。しかし、女性はそこで諦めることなく、管制塔から男性の1日数mmの進みを待ち続ける。 しかしその日々に耐えきれなくなった女性は、周りの静止を振り切り、ついに自ら霧の中に飛び込んでしまう。 最後は、男性と仲睦まじそうに霧の中を歩く2人の姿のコマで終了。 恐らく、ストーリーの展開的に、何かオムニバス形式、あるいはショートSFを寄せ集めた漫画のひとつだったのかもしれませんが、このストーリーしか記憶にありません。 かなり昔の漫画だったと思います。 離婚して別居した父が持っていた漫画で、もはや読み返す手段がありません。どうか心当たりのある方は、宜しくお願い致します。
石ノ森章太郎風都探偵 サイボーグ009 【石ノ森章太郎デジタル大全】 真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE- 仮面ライダーSPIRITS 仮面ライダー 【石ノ森章太郎デジタル大全】フォロー
『総特集 佐藤史生』と同時発売となった、佐藤史生さんの傑作選です。 代表作のひとつ「金星樹」から始まって、 「レギオン」 「阿呆船」 「夢喰い」 「バナナ・トリップに最良の日」 「羅陵王」 「塵の天使」 「一角獣にほほえみを」 の8つの物語が収録されています。 また、巻末にはデビュー前にスケッチブックに描いたものもいくつか掲載されています。 まったく佐藤史生さんに触れたことがないという人に、最初に渡す1冊としては非常に良いものでしょう。 石ノ森章太郎さんと同じ高校の出身で、水野英子さんの「星のたてごと」を小学生のころに読んだのが原点という佐藤史生さん。 『総特集 佐藤史生』の方では、いわゆる大泉サロンに佐藤史生さんが出入りし、やがて自身の専属アシスタントも務めるようになったことや、60手前にして亡くなってしまった後のことなども萩尾望都さん自らがマンガで描かれています。『一度きりの大泉の話』で語られた以上の過去のお話はもう聞けないかと思っていましたが、こんな形で、こんなにも強く切なる想いの丈を知ることになるとはと目頭が熱くなりました。 佐藤史生さんはどちらかというと読み手として満足していた部分があったそうで、デビューは26歳と当時としては遅咲きです。しかし、そのデビュー前に描かれた「一角獣にほほえみを」などを読んでも非凡な才気が溢れているのは明白です。 表紙にもなっており代表作『ワン・ゼロ』に繋がる「夢喰い」や、SF専門誌に掲載された「阿呆船」なども今改めて読んでも完成度に唸ります。「金星樹」のラストは言うに及ばず大好きです。 メカを描くのは苦手だったそうですが、それを補ってあまりあるSFや神話などから広く着想を得た魅力的で壮大な世界観。そして、あくまで少女マンガにこだわりたいという想いからこめられている少女マンガ特有の繊細で美しいロマンティシズム。カラーもモノクロも絵が美しく、コマ割りのリズムも非常に巧みです。 70年代に高度に発展した少女マンガ、また少女マンガの領域におけるSFの遺伝子を色濃く継承し、発展させ後世に繋いだ第一人者としての卓抜した力量を存分に感じさせてくれます。 6月28日から米沢嘉博記念図書館でまた新たな原画展も始まるそうです。 この一連のムーブメントを機に、特にSF好きの方は触れてみてはいかがでしょうか。丁度先日、今年の星雲賞が発表されましたが、ノミネートまではされたものの1度も受賞していないのが不思議なくらいの方です。