ネタバレ

【掲載誌】
モーニング2017年30号(2017年6月22日発売)より連載開始

【代表作】
『湘南レスキュー部』 東元俊也 名義
バウンスアウト』 東元俊也 名義
バタフライ』 東元俊也 名義

【公式ページなど】
モアイ http://morning.moae.jp/lineup/833

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恥ずかしながら読んでいて全然気が付きませんでした。見た感じ白を基調とした紙または布の袋でしょうか。
ただ現在のところ、これまで物語に出てきた風景(人物ではなく)、家の中の様子等で事件の手掛かりとなり得るものはほとんど出てないように思います。鈴の部屋に、犯人のラジカセではなくコンポがあったという程度で、田中さん宅ではやたらと暖炉とストーブが並んで置かれているところが描かれていましたが、今のところ手掛かりとはなっていません。
それで今回の白い何かも、覚えておきたいと思いますが、今のところ作者さんの趣味の一部としての風景画のように思えます。
さて全く関係ないことですが、いちばん最初のコマの時計、時刻が五時半であるのなら短針が5と6の間に来るはずだと思うのですが、こういう時計もあるんでしょうか?ちょっと不自然な感じがしました。

単行本第6巻が出ました。
表紙は現代のさつきと車椅子のみきお、そして顔がペンで塗りつぶされた鈴の3人というショッキングなもの。
そして今回収録は1話多い10話分。53話までです。紀子の回想で翼が相談を持ちかける所まで。目次を見ると一話ごとのページ数にばらつきがあり、各話1ページ目が省略されてるところが多いのか、ダイレクトに前回の話に続くようになっています。50話冒頭の無人の車椅子など、前回話の流れと関係ない絵は省略されています。一方では何も書かれていない真っ黒なページが各話の間に多く挟まるようになりました。
もしかしたら最終話がきっちり単行本のページ数に収まるよう調整をしている、そういう時期に来ているのかもしれないです。

そうですよね、考えすぎました。

今号は、かなり内容が薄いね。
それとも、わからないようにヒントが埋め込まれてるんだろうか。

久しぶりの連載再開!
とりあえず施設でのやりとりの続きから加藤の足取りを探すも、これをもって完全に行き詰まってしまったか。

それにしても出しに使われ、しかも誰もお見舞いに来てもらえないおばあちゃんは可哀想!村との交友はなかったのか?そもそもそういう村だったのか?そして孫のみきおすら来てないのはなぜ?といろいろ思うことはあるけれど、そこは掘り下げられることはないだろうか。

真ん中での心の回想と推論、また過去が変わるかもしれない、は物凄く同意する。後遺症に悩まされる人生は、選べるのならないほうがいい。但し下半身不随は治ったのか、ずっと芝居をしてきたのか、タイムスリップ直前には普通に歩いていた。

あと心の治っていない傷が後々マイナスの報告に作用しないことを願う。

そして後半、お使いの鈴、田舎のお隣は遠い。そして謎の声。クスクスと笑うのは前回の音臼事件前日に校内放送をした人物の笑い方と同じ、しかも「鈴」と呼び捨て。佐々木紀子が「見張られてるような気がした」と言っていた相手と同じでもあるか。そして次回予告は「いないはずの人」。誰、というのは察しはつくも、心の予想どおり一体何を仕掛けてこようとしているのか?やっぱりこれがいちばん気になるところだ。

夕食のメニューは天ぷらなんだろうか。そこでお酢をどういう風に使うのか、知りたいそれにしてもお隣に物を借りに行くって
いう

すみません。また入力中の誤操作で中途半端なアップをしてしまいました。

最後に書きたかったのは、急に発生したお使いにも関わらず物陰から見張っていたという事実。やはり変なやつだと思う、ということでした。

大変失礼しました。

お酢を借りに行くのは、鈴をお使いに出したかった意図と共に、昭和な雰囲気を醸し出したかったのだと思う。
小津安二郎の東京物語を見てもわかるように、昭和では、お隣にお酢を借りる習慣があった。
この物語の設定である昭和末期には、普通の都市ではそんな習慣はなくなってたけど、北海道の田舎ではまだ残っていたのかもしれない。

怪しい人影の正体は分からないままだったけど、鈴はまっすぐ家に戻り、和子は邪鬼すら吹っ飛びそうな奇声。二人とも好判断だったと思う。

それに続いて佐野家の温かい日常。これを見るのは1巻以来だろうか。かなり久しぶりに感じる。

今回のテーマは「正義」ということになるだろうか。生まれてくる子供の名前であり、「見て見ぬふり」をしたくない、という意味で。佐野のスタンスを確認できた気がする。

…と満足していたら最後のページで意表を突いてみきお。近くにはもういないと思っていたので、そういう意味でも意外。そして田中家の暖炉とストーブが並んでいる所は佐野が一人で訪問した時もやたらと何回も描かれていたので気になるところだ。しかしこんなに音臼事件に近いタイミングで「遊び」を始めるんだろうか。

会話をしている時の合間のコマにガスメーターとか、空調のパイプとかを挟んでくるから生活感が出て、上手いなぁと思う。こういうちょっとしたところに伏線みたいなものを仕込んでくるんだろうなぁ……

田中の息子が連れてきたのだろうか?田中の爺さんの息子にしては若いなと思っていたけど養子?来週あたり、さつきも合流するのかな?

動きの大きな回、そして気持ち悪い回ともなった。田中老人がコーヒーに口を付けるかどうかの駆け引き辺りから。

「新しく手に入った毒」、パラコートはもう使われているので、青酸カリか。そうなら紛失に気付くまでかなり時間がかかっている。しかも一回目はそれを盗んだ佐々木紀子と飼い犬が後に被害に遭っているのは気の毒。

ウサギの話で既にみきおの異常性を感じるし目付きの違いも感じる。「人間も使って実験」というのが一回目は成功した田中老人か。「今更…実験体にする必要はない」とも対応する。そして「明音ちゃんの時」にも関わっているが「苦戦した」という言葉はもうやめてくれ〜と叫びたくなる。そしてずっと謎だったことをこれだけあっさりと話したのは、殺す前提だったからということになるだろうか。

みきおと意志を同じくする大人、親族を名乗る男にも注意がいく。それは少なくとも田中老人の記憶にある声ではない。

後半は田中家の"不審火"で佐野と心がいない佐野家にわざわざ名乗って訪問。その前のコマでは妊娠中の和子のお腹と心が並ぶ。タイムパラドックスの論理で心が生まれてこなければ今の心は存在せず、もっと楽に目的を遂げられ、事実を知る者はいない、ということならとんでもない悪意だ。「次号、作戦どおり」は悪い予感しか残らない。家には3人もいるので過激な方法ではなく使い慣れた青酸カリの入った飲み物を使うのだろうか。でもそれだと音臼事件当日やりにくくなる。

とにかく心にとっては最大のピンチとなった。とにかくすぐ帰って来てくれと願わずにはいられない。最後のページの心がそれに気付いた表情であることを願いたい。

みきおを悪魔のような人間にしたのはいったいどんな出来事があったからなのか。
他にも悪い奴がいるという事なのか

性格の変化のきっかけは、作中の今かもしれないし、未来か過去かもしれない。
だけど今までの流れを見るに、そんな複雑な話にはしないだろう。
だから今の出来事がきっかけと予想。

まあ先天的という線もあるけど、それじゃ詰まらんよなw

今週は佐野夫妻が主役の回になった。特に和子はさすが警官の妻と感じる。

3コマ目で鈴が経験した不審者情報を思い出し、最初から慎重な対応をしている。
どこの加藤かが分かって戸を開けたが、初めてみる顔だったか。
話が心のことになり、お腹の子に注意が行き、ナイフの刃が出て次の瞬間刺される状況になった時、タイミング良く鈴が出て来る。この絵が後でこの人物に焼き付いたのか、帰り道に回想している。結果的にこれが思い止まる良心になったように思う。少なくとも鈴の見ている前ではできなかったということだと思う。
加えて佐野文吾もすぐ帰ってくるという言葉で完全に萎えたように思う。
佐野文吾のほうは火の中に飛び込もうとしたり、消防団が着いたと思われるタイミングで皆でバケツ持って消そうと勧めたり、未来の自分を受け止めた上での開き直りを感じる。
そして先ほどのナイフを持った「みきおの叔父」とすれ違うが、向こうは鈴の顔が頭にこびり付き、恐らく無防備無警戒だったのに対し、こちらはすれ違う前に気付き、思い切り右に幅寄せして姿を確認したのではないだろうか。一応すれ違う瞬間は前をみているけど。

今回は二人の活躍でややこちらに形勢が傾いたように思った。

今回のシーンでさつきが火事場に来ているのを心が目撃するが、悪意は感じられず、どちらかといえば心配しているように見える。
少なくとも89年のさつきは今のところ狂暴性を感じない。
一方では明音の事件当日に田中老人宅に来ているし、それ以外にも来ている(「いい匂いのする先生」と言っているので)みたいなので、何らかの関わりは感じる。
そしてさつきが音臼事件直前に佐野家にトイレを借りに家の中に入ったくだりも、気にかかる。
しかし28年後にただキャラクターも人相もが大きく変わっただけでなく佐々木紀子を殺害し、平気そうだったのには大変驚いた。変化が激しすぎて現実的に理由を考えても、もはや洗脳の域にも感じる。何か変な薬を飲まされ続けながら偏った考えを植え込まれたんだろうかとも思ってしまう。
それにしても今週号の心はさつきを見て何を思ったんだろうと感じる。

何度もすみません。

今回の話が第72話。単行本一冊あたりの話数が読みにくくなったけど、2-6巻と同じく9話なら先週が切れ目。一方で今回も7巻のように間引きをして10話を詰め込んだ場合、今回が8巻の切れ目になる。

テンポよく進めばあと10話以内に完結する可能性もあるように思うけど、みきおの背景、特にあの絵に描かれた対応関係が不明な場面はちゃんと説明されると期待しているし、現代に戻った心が「テセウスの船」が最終的にどんな姿になったのか確認するところまで描かれるとも期待するので、ここから最低もう2巻分位は描いて欲しいなと期待する。

でもいずれにせよ物語はいよいよ終盤に来たなと感じさせられる。

すみません前言訂正します。

現在出ている最新巻が第6巻で、2-5巻が9話だったのに対してこちらは10話収録で53話まで来ました。再び7,8巻が9話ずつに戻るなら先週の71話が8巻の切れ目、どちらかがまた10話収録になるなら今週の72話が切れ目になります。

お詫びと共に訂正します。

いつも何も考えずサラサラっと読むからここにきて他の人の考察読むとスッと頭が整理されるというか、気持ちがいい。感謝…!
変に引き伸ばしたりはしないでほしいけどもっと巻数続いてほしいですね。

さつきに関しての仮説です。違っていたらごめんなさい。

先に書いたように現代のさつきは目的のために人を殺したり、鈴を恐喝して操ろうともした。そして殺人現場を切り抜けるために自分の命をも危険にした。

この特徴をを他の世界の誰かに置き換えるなら何だろうと考えてみて、最もしっくりくるのはスパイのような教育を受けた人ではないかと思った。
この物語ではみきおも含めて複数の人間が何らかの秘密を共有しており、ある時点で誰かに何かを吹き込まれ(それは復讐と関係しているのかもしれないけど)、共同体として行動していた。

現代のさつきは最もそのライン上におり、例えば紀子はそこから離れようと試み、一方でみきおは自分の都合に合わせて同じ目的を持っていたはずの仲間を抹殺して別な野望を遂げようとしている……

すみません。あくまでも仮説です。後半は勝手に妄想を膨らませましたが、さつきが89年も現代も本質的に同じ目的の下で行動しているのなら、スパイ的な教育を受けた説があり得るかなと思いました。

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テセウスの船

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

テセウスの船 東元俊也 東元俊哉
mampuku
mampuku

時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

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プラタナスの実

プラタナスの実

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