のだめカンタービレ
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あらすじ
カプリチオーソ(気ままに気まぐれに)カンタービレ(歌うように)。不思議少女・野田恵(のだめ)の奇行を見よ!
さかみちのあぽろん
坂道のアポロン
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あらすじ
1966年初夏、横須賀から地方の高校へ転入した薫。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?眩しくてほろ苦い、直球青春物語!!
おれとあくまのぶるーず
俺と悪魔のブルーズ
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あらすじ
十字路で悪魔と取り引きすれば、すべての願いは叶えられる――「クロスロード伝説」であまりにも有名な“伝説的ブルーズマン”の生涯をモデルに、奇才が渾身で描いた本格ストーリー漫画作品、遂に刊行!1920年代末、アメリカ南部・ミシシッピ州デルタ地帯。黒人の大半は、白人所有の農園で小作人となるしかなかった時代。ブルーズマンを夢見ながら、ろくにギターも弾けない平凡な農夫・RJを待ち受ける漆黒の運命とは!?

きっと「青空」は変わらない

アメリカの痛ましいニュースが届いた日に、久々に単行本を手に取りました。黒人が明確に差別されていた時代の伝説のブルース・ギタリスト、ロバート・ジョンソン。 RJが生きた時代のアメリカでは、リンチが普通に行われています。それは人々の差別意識が社会における「常識」だったからです。当然、現代においてそれは否定されるものです。しかし、その意識というのは地下茎のように隠匿されているだけなのかもしれないと、悲報を聞く度に突きつけられているような気にさせられます。 ブルーハーツの永遠の名曲に、「青空」という曲があります。十代の頃にこの曲を聴いて、多少は他人に優しくなれただろうかと、四十代の中年は自省をします。RJの生きた時代も、空はきっと青かったのだろうし、100年先でも空は青いままだろうと。 作品についてあまり触れていないのですが、この作品は音楽マンガとしてもアクションマンガとしても歴史マンガとしても超一級の作品です(描くのが難しい作品であることも容易に想像出来るのですが…)。 どれほどの時間がかかろうと、この作品がきちんと完結することを願っています。 マンガとは関係のない蛇足ではありますが、故・石田長生さんがRJを唄った「汚職」という曲があります。悪魔との取引を「汚職」という言葉に込めた言葉のセンスの素晴らしさがとても光る曲なのですが、トリビュートアルバムでヒロトがカバーしていることも併せて記しておきます(「青空」は石田さんもカバーしてます。以下、本当に蛇足でした)

ナベテツ
ナベテツ
BECK
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あらすじ
誰にでもいつか“目覚め”の刻が来る……!!! 果てしなく続く、穏やかで退屈な中学生活。それは、いつまでも変わらないはずだった──。あいつに出会うまでは……!!

音楽マンガである以上に、季節をめぐる、とりわけ夏のマンガとして…

数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまった。まだ青春時代と呼ばれる十代の頃、自分も『BECK』を読んでそう思うまでもなく、すでに社会の爪弾き者として、自身のインスピレーションに従って生きて行くしかないと心に誓ったものだったのが、いつしか歳を重ね、つまらない反骨精神だけは相変わらずだが、そのいっぽうでは自身は社会によっても生かされていると思うほどには大人になった。ようするにある程度の分別がついたのである。いまだに社会人などいう言葉には虫唾が走るが、ふいに気がついてみれば、あの頃にはあんなにも嫌悪していた社会の構成員としての大人になっている自分がいる、そんなつもりはなくても税金を払ったり健康保険の恩恵に授かったりしている自分がいる。 つまらない話になった。単に『BECK』のように徹底的に社会の爪弾き者となり、次々と難題が降りかかり、追い詰められ、尚且つそれらを乗り越えてゆくというのはマンガだからこそ起きうる事態であり、だいたいどんなに非市民的に見える人間であっても実は社会と地続きに繋がっているという意味で凡庸さからは抜き出ていないということである。もっとつまらない話になってしまった。嗚呼、マンガとは所詮嘘いつわりの虚構ではないか、夢もへったくりもあったもんじゃない、死のうかな。とでもなりそうなものだが、まだ死んでいないのは、数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまうほど感動したからに他ならない。 なんか言ってることが矛盾してるんとちゃいますか、と死亡遊戯の金本くんばりの関西弁で言われてしまいそうだが、はい、その通りです、と頷くほかもない。じっさい『BECK』ほど嘘くさい話もないというか、あたかもマンガのように次々と問題が降りかかり、どうにか乗り越えたと思ったら、もっと大きな問題にぶち当たり、それら問題-解決は回を追うごとにどんどん雪だるま式に大きく膨れあがり、とうとうコユキはスターにまでのぼりつめる。そこで、ああ嘘くさい! 言い切ることができるのなら今すぐにでも自殺して楽になれるのだが、そうはならないのは『BECK』というマンガがめぐる季節の内部にあるからではないのか、という仮説が立つ。とりわけこのマンガは夏という季節から始まり夏という季節で終わる、すなわちこのマンガは夏という季節の内部にある。だいたい音楽マンガであるくせに、ライブハウスとかスタジオのコマなんかよりも釣り堀とかプールとかコインランドリーとか夏の一部を切り取るようなコマが多すぎはしないか。そして何よりも、あの夏の、膨張して怪物のように膨らんだ白い雲。それが問題-解決的なものの契機のたびに大きなコマで挿入される。だいたい雲というのは気体であるくせに、なんであの夏の雲というやつはくっきりとした輪郭をもっているように見えるのか、それこそ、ずいぶんと嘘くさい話ではないか。 私たちは誰もが皆めぐる季節の内部にいるが、その内部にいればこそ真偽の答えは常にその外部にしかない。とりわけ夏休みという季節がそうで、夏休みのあいだはすべてのことが何がなんだかわからないのが常である。そして夏が過ぎてから、そこに夏があったということを、さながら夢でも見ていたように悟る。季節はめぐり、夢は募る。あの夏の雲を見上げるたびに、私たちはまるで嘘のような夢に魅入られたひとだと気づく。

影絵が趣味
影絵が趣味

音楽によってすべてを変えられた人に捧ぐ

青春時代に読みかけで、そういえば最後どうなったのかな?とふと思い出し、一気に読んでしまった。 吹き出しも少なく、文字通りスラスラと一気に読めてしまった作品でした。 そして、完全に自分の中で、名作の一つになりました。 そもそも自分自身、音楽に大分助けられたところがあり、 下手な物好きで楽器も手にした口なので、 出てくる登場人物も、ストーリーにも、 グイグイ引き込まれて、共感しっぱなしでした。 漫画だから音なんか鳴ってないのに、 作中内のライブ会場にいるわけでもないのに、 登場人物たち同様、なぜか楽曲に「やられてしまう」感覚は、 まるで、音楽によって人生を変えられた人たち共通の価値観を表現しているようで、これが本作の魅力だと思います。 ストーリーは、冴えない主人公・コユキが、バンド仲間と出会い、音楽によって自身を、オーディエンスを、そして世界を変えていくという展開。 王道も王道。 奇をてらわないからこそ、作者の持ち味が試されると思うのですが、本作は全く裏切りません。 物語の扉絵が名盤のジャケットを模したものになっていたり、有名アーティストがモデルになったような登場人物たちだったりと、 作者自身も音楽に造詣が深いと感じ取れ、そこから描かれる物語が音楽好きも共感できる内容になっております。 誰のマネでもない  唯一無二だからこそ響く音楽の世界を真摯に時に面白おかしく表現しております。 音楽に魅せられたキャラクターたちも非常に魅力的で、 特に、年食って読み直したら川久保さん(ベックのプロデューサー)の存在はシビれました。 こういう裏方キャラ、めっちゃ好き。 語り尽くせないのですが、特に好きなエピソードが ・なぜエディが親友ではなく、コユキに楽曲を聞かせたのかの理由 ・アヴァロン・フェスティバルでのレオン・サイクスの粋な演出 (彼もまた音楽によって救われた人間だったことを感じ取れて震えました) ・バンドの醍醐味でもある参加したフェスが  グレイトフルサウンド  →そのルーツであるアヴァロン・フェスティバル  →そして、またグレイトフルサウンドに戻ってくる流れ  そして、その間に起こるメンバー間の関係性の変化 ですね。 何度でも読みたくなります。 こんなご時世でライブなどままなりませんが、そういう意味でも音楽によるアツイ熱気を、魂を、本作で感じてみてはいかがでしょうか? 最後に音楽は改めて偉大だと感じました。 BECKを読みながら、昔好きだった曲を思わず聞き直して、つくづくそう思います。

六文銭
六文銭
ソラニン
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あらすじ
芽衣子さんと種田くん。付き合って6年目、同棲して1年。この国で芽が出たばかりのボクらは、いったいどんな花を咲かせるの…?限りなく不透明なイマを生きる、僕らの青春狂奏曲!!
デトロイト・メタル・シティ
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あらすじ
インディーズ界デスメタル最凶のカリスマ・クラウザーII世率いるバンド「デトロイト・メタル・シティ」!!でも彼らの素顔は…!?超話題のデスメタルGAG!!
北京的夏
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あらすじ
青春漫画の名手・松本剛の傑作たちが、電子で甦る!1990年、夏。人気ロックバンドのドラマー・トオルは、商業主義に毒された日本のロックに失望し、単身中国へ。そして、国家によってロックが厳しく規制されているはずの北京の地で、魂を揺さぶる本物のロックと、真実の愛に巡り合う――。中国地下ロックに懸ける若者達を描いた青春群像劇!
あおぞらえーるりますたーばん
青空エール リマスター版
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あらすじ
【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】小学生の頃テレビで観た光景に、つばさは心を奪われた。それは甲子園のアルプススタンドで、熱い声援を送るブラスバンドの姿だった。いつか私もあの場所に――。憧れと希望を胸に入学したブラバンの名門・白翔高校。だが、つばさはブラバン初心者!同級生の野球部員・山田くんの励ましを支えに、いま小さな一歩を踏み出す――。
なずなのねいろ
なずなのねいろ
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あらすじ
イチゴパンツの少女・なずなの津軽三味線の音に魅かれたギター少年伊賀。学校で味線部をつくろうと奔走するのだが、なずなの心は複雑で…!?

三味線弾いていい?存在賭けて鳴らす音

大切な誰かに教わった物。最早分かち難く身についた行為。大好きなそれを、奪われるとしたら……。 ♫♫♫♫♫ バンド活動に飽きていた高校生・伊賀は、小さな年上の女の子・なずなの津軽三味線の音に触れる。 そのとんでもない音に魅了された伊賀は、なずなに三味線を教わろうとするが、なずなはやると言ったりやらないと言ってみたり……。 伊賀が頑なななずなの心の殻を、少しずつ優しく剥いで行くたびに見えてくる、なずなの心の傷は痛々しい。 全3巻中2巻を費やして、なずなが三味線を「弾きたい」と「弾けない」を行き来する物語は余りに繊細で、苦しい。しかし、なずながそのドラマの重さから解放され、自分らしく三味線を鳴らす時、物凄いカタルシスに満たされる。 ♫♫♫♫♫ 自分の三味線の音は血であり、過去であり、自己であるなずなにとって、三味線を奪われる事は、己の存在を否定される事だった。 例えば同じ津軽三味線漫画『ましろのおと』で、祖父の音を捨てて、自分の音=自分の存在証明を得るべく迷走する主人公の澤村雪と、苦しむポイントは違うが「自分の音=自己を鳴らす」という命題は共通している。 むしろ澤村雪の姿は、なずなの姉を神格化し、なずなの姉の様になりたくても叶わなかった、伊賀と同学年の橘ハルコの方に重なる。 『ましろのおと』に興味のある方は、2008年に同様の命題にチャレンジした『なずなのねいろ』も是非、読んでみていただきたい。

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

絵から音楽が聞こえる

音楽を題材にした漫画は多数あるので忘れてしまいがちだけれど、漫画で音楽を表現するのって物凄いことじゃないですか? なずなのねいろ、物凄い漫画に出会ってしまった気がしています。 ギター少年の伊賀が三味線を弾く少女なずなに出会い、三味線を教わろうとするところから物語は始まります。 なずなの三味線に感動し、自らも三味線の魅力に引き込まれていく…のは間違いないのですが、一筋縄ではいかないのがこの作品。 なずなには三味線を弾かなければならない理由と、三味線を弾くことができない理由がありました。 何故なずなは三味線を弾くのか、何故なずなは三味線を弾けないのか、なずなが抱えているものは何なのか。 多くは語られないまま、揺れ動くなずなの心だけをたっぷり描写して物語は進んでいきます。 真実が明らかになり、動き出したなずなの音色は静寂を切り裂くように鳴り響きます。 漫画だから音が聞こえることはありません。それでも、自分自身の音を見つけたなずなの姿が心を震わせる音楽そのものに見えました。 なずなが子どものような容姿で描かれているのにもしっかり意味があって驚きました。何から何までよくできている…。 本当に本当に出会えてよかった作品です。ぜひ多くの人に読んでほしい!

野愛
野愛
おとこのみさお
男の操
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あらすじ
ある演歌歌手と、それを支える女たち。笑って泣いて、歌って暮らす。そんな毎日が、ずっと続くと思っていた。愛する娘の声援、亡き妻の遺したビデオ、社長のいびり、お隣さんの盗み聞き。それぞれの愛情の裏側には、静かなる葛藤があった。 ……だれの時間も、止まってはいない。「形がなくても あなたは見えると言った」演歌歌手・五木みさおは、そう歌い続ける。魂を震わす愛の歌が、再編集を経て、お求めやすい全1巻に。 ※2006年に上下巻で刊行された同名作品を再編集し、巻末に描き下ろしを加えて全1巻に構成しています。

今年最高の恋愛マンガは『男の操』かもしれない。

>  みさお〔みさを〕【操】 [名・形動]《不変の美や気高さなどをいうのが原義》 > 1 自分の意志や主義・主張を貫いて、誘惑や困難に負けないこと。節操。「信徒としての―」 > 2 女性の貞操。「―の固い妻」 > 3 上品で、みやびやかなこと。また、そのさま。 「うとき人に見えば、おもてぶせにや思はむと憚り恥ぢて、―にもてつけて」〈源・帚木〉 > 4 常に変わらないこと。また、そのさま。 「深き山の本意(ほい)は、―になむ侍るべきを」〈源・東屋〉 >   小学館 デジタル大辞泉より 恋愛。それは、いつの世にも人々に親しまれる永遠不滅のテーマです。小説、演劇、映画、ドラマ……ありと、あらゆる物語の根幹として、スパイスとして不可欠なもの。 世界最古の文学と云われる『ギルガメッシュ叙事詩』でも、愛の女神イシュタルのギルガメッシュへの愛とそれに付随する歪んだ感情が描かれています。日本の最古の歴史書『古事記』においても、イザナギ・イザナミから禁断の兄妹愛を描いた一大恋愛物語「衣通姫伝説」まで、数多くの恋愛が描かれています。 近年では『恋スル古事記』という本も出されている程。最早、紫式部の『源氏物語』を繙くまでもないでしょう。近親相姦や幼女愛は日本のみならず、古来から世界中の人類全体の業……という話は長くなるのでまた別の機会にするとしまして。 古代から現代に至るまで、人々の心を掴み続ける恋愛物語。マンガ業界においても恋愛モノは不滅のジャンルです。近年でも『ハチミツとクローバー』、『のだめカンタービレ』、『君に届け』、『ストロボ・エッジ』などなど、大ヒット作も枚挙に暇がありません。 そんな中、今年出版された、そしてこれからされる恋愛マンガの中でも確実に屈指と言える、されどきっと多くの人は知らないであろう作品があります。それが、この『男の操』です。 「最近、オススメの恋愛モノありませんか?」 そう尋ねられたら、まずこの作品を差し出します。多分、差し出された方の顔は歪むでしょう。表紙、パッと見の印象、掲載誌、タイトル……どれをとっても恋愛マンガっぽく感じないことと思います。しかし、外見で判断するなということを私たちはフリーザ最終形態から学んでいる筈です。騙されたと思って読んでみてください。又、普通の恋愛マンガがちょっと苦手だという方にも強く推薦します。 ■目に見えない大切なもの ところで、サン=テグジュペリの『星の王子さま』はお好きですか? > 大切なものは目に見えないんだよ    > 目にはみえないことこそ、一番大切なものがある 『星の王子さま』の中で語られるこのセリフが、私は大好きです。そして『男の操』は、正にそのことを体現した物語。そもそも、業田良家先生は常に「目に見えないけれど大切なもの」を切々と描き続けている作家です。だからこそ、私と同じようにこの『星の王子さま』のセリフが好きな方には是非とも読んでみて欲しいです。 『男の操』が描いて行くのは、恋愛を含む、広義の愛。心。そして、それらから自然と生じて来る、「操」という語の原義である所の不変の美や気高さ。形がなくても見えるもの、形がないから美しいもの、形がないから消えないもの。そうした人間として本当に大事にしなければいけないものに感じ入り、暖かい涙を流すことのできる作品なのです。何とも、堂々と口にするには少々こっ恥ずかしいテーマかもしれません。しかし、業田良家先生は、それを真っ向からどこまでも篤実に投げ掛けて来ます。 > 真心を人に差し上げるってことは素晴らしかことたい。本当に強か人間にしかできんことよ。 作中に登場する真っ直ぐなセリフが、真っ直ぐな想いが、真っ直ぐに胸を貫いて行きます。真心を伝えようとする人間の営みの、何と尊く美しいことか。 > 瞬間と永遠は、きっと同じものでできているよ 帯でも引用されているこの名セリフ、この名ゼリフが使われる名シーンの素晴らしさを、私はどこまでも広めたいですし、分かち合いたいのです。永遠はあるよ。ここにあるよ。 ■イケてないけれど、最高に格好良い男 このマンガの五五分け坊っちゃんカットの主人公・五木みさおは、35歳の売れない演歌歌手です。妻には先立たれてしまい、娘にサクラまでして貰ってもなかなか売れない、あまりにも情けなく冴えない男。しかし、読み進めて行くと、この丸顔ででかっ鼻で太眉の主人公がとてつもなく魅力的な人物に感じられて来るのです。 イケメンが格好良いのはある意味で当たり前。そうでない人物をどうやって魅力的に見せるかは作家の腕の見せ所。それができている作品は名作が多いですし、『男の操』はそれをしっかりこなしている作品です。 亡き妻への想い。亡き妻の想い。子どもへの想い。隣人への想い。隣人の想い。社長への想い。社長の想い。友への想い。友の想い。最初はただのギャグマンガにしか見えないかもしれませんが、物語が進むにつれて徐々に明かされていくそれぞれの相互の想い合いや過去が、前半とのギャップによって強く際立って提示されて行きます。 それは、あたかも人間そのもののようでもあります。本当は辛い想いを抱えながらも表向きは笑っている。人は往々にしてそういった時があります。その笑顔は、ただ単純に楽しいから笑っているわけではない。様々な悲しみや辛みを乗り越えた上で無理をしているのかもしれないし、あるいは漸く何とか少しだけでも乗り越えたからこそ辿り着いた境地のものかもしれない。そして、この新装版の表紙ではメインとなる登場人物たちが皆笑顔で描かれていますが、それも単純な笑顔ではなく裏には実に複雑な様相があるのだ、と。この表紙は、みさおが様々な経験をして作り上げた曲「男の操」の歌詞のあまりの美しさと共に、物語の余韻として深く心地よく響き沁み渡ります。 ■『男の操』は試し読むべからず 『男の操』の試し読みは敢えてオススメしません。ただ、買って下さい。このマンガは『自虐の詩』などと同じく、最初だけ読むとどうでも良いギャグマンガにしか見えない恐れがあるからです。しかしながら、試し読みを読んで「あ、いいや」となってしまうのはあまりにも勿体ない傑作。私と業田良家先生を信じて、敢えて試し読みは読まずに買って、一冊最後まで読み切って頂きたいのです。そうすれば、きっと伝わる筈です。

兎来栄寿
兎来栄寿
アンダンテ
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茗は中2の吹奏楽部。天才音楽家の兄・那都と二人暮らし。実は、この兄妹、血はつながっていない。そこに美少女・メルも同居することになり、複雑な気持ちの茗……。
オトノハコ プチキス
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高校に入学したばかりの田辺きみ。声にコンプレックスのあるきみは、やりたいわけじゃなく「できればいいな」くらいの気持ちで、合唱部を見学する。
はれるやおーばーどらいぶ
ハレルヤオーバードライブ!
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中学卒業の日、好きな女子に曲を贈って告白したところ、見事に玉砕した朝桜小雨。高校でバンドを組み、カッコよくなって見返してやりたいとの思いで軽音部入部を決意するが、入学した高校には軽音部がないことが発覚!ショックを受ける小雨だったが、そこに小柄な女の子・空次ハルが「バンドやりたいんだね?」と声をかけてくる。そして、彼女に連れられた先は「金属理化学研究部」なる場所で…!?
ウッドストック
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伝説的ロックフェス「ウッドストック」に憧れる青年・成瀬楽。音楽に強い思いを抱きながらも、その内気な性格からバンドを組むことができないが、ネット上に架空のバンド「チャーリー」をたった一人で立ち上げる。やがて思惑を超えた広がりを見せ始める「チャーリー」。嬉しさとともに不安を抱える楽の運命は加速して―――!?迫力の演奏シーンが必見のブッチぎり青春バンドストーリー!
無頼男―ブレーメン―
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【ケタ外れの無鉄砲野郎、始動!】成り上がるために家出した春日露魅王(ロミオ)と、ロックのモンスターバンドを目指す火野麗児。出会ってすぐに事件に巻き込まれるが、ロミオの無鉄砲さと麗児の熱いハートで乗り越える。そして意気投合した2人は、それぞれの夢を叶えるために東京へ向かう! アブない男たちのロックな生き様、第1巻!
べりーだいなまいと
ベリー ダイナマイト
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あらすじ
いちごの国からやってきたスーパーアイドル…そんな設定、もうウンザリ!ロックスターを目指して上京した天音麻衣はマイペースな天然少女のくるみとアイドルユニットを組まされるハメに!おまけに強力ライバルがデビューし、ファンも奪われ、芸能生活は、早くもお先真っ暗…!?抱腹絶倒アイドルコメディー!
てんじょうのげん
天上の弦
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あらすじ
▼第1話/母▼第2話/思い描く▼第3話/日本語▼第4話/飛行機▼第5話/鉛筆▼第6話/相川先生▼第7話/荒城の月●主な登場人物/陳 昌鉉(後の名バイオリン職人。幼少の頃はひ弱だったが、何でも器用に作り出す少年)、大善(昌鉉の母。息子を何よりも愛する人)●あらすじ/「東洋のストラディヴァリウス」と称されるバイオリンを、たった一人で作り上げた男・陳 昌鉉。1929年、彼は当時日本の支配下にあった朝鮮半島で産声をあげた。母・大善にとっては、十年待ち望んでやっと生まれた子供だったが、母乳が出ないため、昌鉉は栄養失調でやせ細っていった。思い悩んだ母は、山を越えて隣村へ“もらい乳”に行くが…(第1話)。●本巻の特徴/日本統治下の朝鮮半島で、母の愛に守られて伸びやかに育つ昌鉉少年。やがて、人生を左右することになる相川先生との出会いが…。●その他の登場人物/相川先生(昌鉉の家に下宿している日本人教師。昌鉉の担任)、成哲(何かと昌鉉につっかかる近所の悪ガキ)
GO‐ON!
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野球部がセンバツ初出場を果たしたものの、校歌斉唱がきっかけで校歌の盗作が明るみになってしまった私立東坂高校。だが3年の野球部補欠部員・片瀬亮は、そんな状況とは関係なく、後輩にまでコキ使われる情けない日々を送っていた。そんなある日、憧れの永野さんを眺めていた彼の頭上から、同級生の蓬田康太郎が降ってきて…!?魂に響く純正ロック漫画!!
金色のコルダ4 ─four─
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あらすじ
かなでが所属する星奏学院オーケストラ部は夏のコンクールで全国優勝! でも秋になり、引退した律たち3年生なしでこれからやっていけるか、かなでは不安に。そんな折、舞台の楽しさを再認識したかなでは3年生を送り出すために伝説のジルベスタ―コンサートをしたいと思い立ち…!? 大人気乙女ゲーム「金色のコルダ4」をコミカライズ★
ぶれいくたいむまんがみーつみゅーじっく
ブレイクタイム manga meets music
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あらすじ
タワーレコード『bounce』で10年にわたる長寿連載4コマ「UJTのマンガDROP!」と、クラブカルチャー専門誌『remix』のこちらも人気連載「やばいこ学園」に大幅加筆! musicとmangaのユル~くシアワセな融合! 音楽カルチャーガイドとしても楽しめるFRESHでおトクな1冊です! ♪トキワ荘発ブロンクス経由「チリンヶ丘」行き UJT漫画は、『コロコロ』とHIPHOPで育ったちびっ子たちのユートピアだ!   宇多丸(Rhymester)♪イエー! ボイーなマンガボーン! 出たZ! UJTシット! LOVEたーす!   YOU THE ROCK★ ♪ヒップホップしりそめし頃...友達のくれたミックステープがこんなんだった気がします。   出嶌孝次(bounce編集長) ♪この国のヒップホップ文化の重要な一部であると同時に、人生に必要な笑いが詰まっている。   野田努(remix編集長) ♪UJTはダイナミックな漫画家だ。ファンキーなキャラクターは、ファンタジックでファンタスティック。日本のホットな漫画家UJTをチェックしろ。   アフリカ・バンバータ&ザ・ソウルソニック・フォース
こいいろせんりつだぶるおうじ
恋色旋律☆ダブル王子
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あらすじ
桜河いのりは、音楽学校の落ちこぼれ…。ヘタクソだけど、ピアノが大好き! 同じ学校に通う現役高校生にしてプロの兄弟ピアニスト、椎名大地&海里の大ファン。そして、いつか絶対、二人に追いつくことを願っている!! ところが、父親が借金を残して蒸発。いのりは学校をやめることに…。大地と海里が学費の援助と部屋の提供を申し出てくれるけど…!? 表題作の他、「愛色セレナーデ」、「白雪王子に林檎姫」の2編を同時収録。蜜樹みこの傑作集!!
シュガーズ☆
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あらすじ
梨多はロックを愛する中学2年生! クラスメイトのつかさと一緒に、バンド「ラブ☆シュガーズ」を結成。実力もメンバーもたりないけど、そこは情熱(?)でカバー! 恋も友情もロックに魅せるぜベイベー!!
ハヤブサ
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あらすじ
「モンスターみたいな声だ」と合唱部をクビになった隼。だが「おまえの声にはゆらぎがある。バンドをやろう」と姫野に持ちかけられる。一目惚れした謎の美少女・梓を振り向かせるため、末吉、今らと共に海岸でライブを決行することに…!?
らぶあんどのいず
ラブ&ノイズ!
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あらすじ
バンド命! の元気娘・クロコは、人気バンド「ニトロPOP」を敵視している。無愛想なボーカル&ギターのニコに、かつて無視されたことがあるから。でも、歌も曲も演奏もピカイチで、惹かれていくのを止められない…。そこへ、合同ライブイベントの企画が持ち上がって…!? 純なファンクBEATが胸を打つ、エモーショナル・ロック・ロマンス、堂々の登場! 表題作の他、「恋愛未遂」、「エロピュア」の短編2作を同時収録した、本多夏巳の傑作集。