あいすのおとびーぐりー
あらすじ
小さい頃にフィギュアスケートを教えてくれた和也を追いかけて、東京のスポーツ名門校に入学したさつきだったが…!? 跳べなくなった天才少と野良スケート少女が再会した時、少女の秘めた才能が開花する! 氷上のマイフェアレディストーリー
なかぞうきょうらん
あらすじ
3歳の時に両親が亡くなり、貧乏長屋の人たちに育てられた4歳の坊。芸の道で身を立てさせようと、大家は中村屋の座付きの唄うたい、中山小十郎の家に子守り兼小僧として預ける。やがて坊は天性の才能を発揮し、それを認めた小十郎の養子となり、名を市十郎に…。後の歌舞伎役者、中村仲蔵としての人生の始まりだった!!
はかせとぼく
あらすじ
天才科学者・上野博士の助手を務める雪下忍。可愛い見た目に騙されて博士の助手になったはいいものの、今日も彼女のチン発明に振り回される! 怪しげな発明品の実験体にされて体を張った助手仕事。なんとか近所の女子校生、奈々ちゃんにいいところを見せようと奮闘するもいつも裏目に出てしまい、嫌われてしまう日々…。それもこれもすべて博士のせい!! だけど見捨てられない博士のために誠心誠意、助手の仕事(以上のことを)頑張ります!
のうさつぱんてぃきょうしらんまる
あらすじ
問題児ばかりが揃う2年X組の担任になった乱丸淫子。ナイスバディをひっさげて学園に颯爽と登場! 保健体育教師兼保険の先生として、問題児たちにまさに体当たりでぶつかっていくお色気コメディ!! ときに優しく、ときに厳しく、そしてほとんどエロく生徒たちに接していくうち、生徒たちも…!?
ほんじつはきゅうしん
あらすじ
15年ぶりに執筆された続編「本日は休診」が初の単行本収録! 時がたち、父・鯛山亡き後、息子・鯛岳がついだ那須の診療所ではまたいわくありげな美しい訪問者が…。父親譲りで美人に弱い鯛岳はなんとか力になろうと相談を受けるが… 彼女は意外な名を口にした。「本日も休診」単行本未収録だった3編「ヒバリ」「大親分」「たまげた薬」を新たに収録。懐かしい登場人物、そして新しい仲間も加わり、「本日も休診」「本日は休診」全9話を収録した特別編集!
はあとのじゅもんはなむあみだぶつ
あらすじ
バレー部の山本くんが事故死した。同じバレー部の周子は動揺を隠せない。周子が片思い中の宮森くんは、さらにどんより沈みっぱなしだ。だけども山本くん自身は自分の死に気付いていなかった。幽霊になって登校して来て、みんなに「無視される」と嘆いている。結局山本くんに気付いたのは、霊感の強い周子だけ。山本くんは周子の霊感にすがるように、周子の部屋までついて来て…。『成仏してね』。全4編のオカルティック・ラブコメディ!
ひかりのふるきせつに
あらすじ
内気な性格の美代子は母と二人暮らしの中学三年生。彼女が最近夢中になっている事は、雑誌を通して知り合った文通相手の拓也との交流だった。修学旅行先の東京で、会える約束をしたけれど……!? 繊細な心の成長と絆を描くハートフルストーリー。
へらるど
あらすじ
「おぶさりさんよ、おぶさりさん。真っ赤に熟れたら福がくる。吹かれて落ちたら鬼がくる。誰の背中で唄おうか」────わらべ唄と共に現れ、問答に答えられない者を殺害する「ざくろヒメ」。その都市伝説を追っていたホラー小説家兼DJの笛吹カゴメのラジオ番組の生放送中、ざくろヒメの情報を伝えようとした男が惨殺される。その時から、カゴメの身辺に現実の連続殺人犯としてのざくろヒメの影が次第に近づいてくるのだった。
ふぉーてぃーないんでぃ
あらすじ
ダミーロボット「D-49」を開発した若き天才科学者・藤原示規(ふじわらしき)。だが彼は自らの研究データをすべて破棄し、恋人ナヌカのもとへ向かった。そこから二人の逃避行は始まる、ある秘密と共に。2つのエンディングが用意された、美しくも切ない近未来ラブストーリー。待望の電子化。
にっちも
あらすじ
街角には娼婦が立ちんぼ、浮浪者はゴミ溜めで眠り、犬コロどもは餌にありつけやしない。ここは摩天楼のごくありふれた夜の風景。橋の上の女は何を想い涙を落すのか。 道に迷う者も、何かを無くした者も、人は皆あの男の音色を聴くだろう。あいつのトランペットが街色を染める。神や政治の出る幕じゃないだろう。 だからニッチモよ、今宵もトランペットを吹いておくれ。お前のジャズを聴かせておくれ。
こじき
あらすじ
イザナミは愛する夫の死を望み、オオクニヌシは恋人とともに逃避行した。オトタチバナヒメは夫のために海に身を投げ、仁徳天皇は妻以外の女性に愛の歌を贈った――。最古の史料・古事記には、日本列島を造った万物の神々と、遥か昔の日本を統べる天皇による、あまりにも壮大な“愛の物語”が描かれていた。
さーくるげーむ
あらすじ
それは、麻美が小学校教師になって3年目の出来事。3年2組のまとめ役だった明るい生徒が、突然学校で飛び降り自殺した。数日後、同じクラスの別の生徒が、今度は体育倉庫で首吊り自殺した。理由は全く見当もつかない。事件は週刊誌のネタにされ、麻美は奇異の目に晒されて、次第に追い詰められてゆくが…。『サークルゲーム』。現代社会ならではの恐怖を描いた、サスペンス・ホラー短編集。
かきぬまのじだい
あらすじ
大手銀行を突然解雇された松岡。リストラは、松岡と同時に解雇されたカキヌマの進言によるものだったことがわかる。しかし、そんな中銀行も破綻。カキヌマに騙された松岡は、退職金を手にフリー雀荘経営をすることになる……!!
あたしのおんなにてをだすな
あらすじ
いまもっとも注目されている南Q太のまぼろしのデビュー作から発表したての力作まで、たっぷりと収録。すべて単行本未収録作品で、初出掲載誌は少女漫画誌から人文思想誌「ユリイカ」まで幅広い媒体で多才ぶりを披露。
かおるみず
あらすじ
両親を亡くしたかほりは、父の弟である健司に育てられ、今も一つ屋根の下で暮らす。いつしか健司に恋心を抱くようになっていたかほりだが、なかなかその気持ちを言い出すことができない。一方、かつてかほりの母親に思いを寄せていた健司は、年々母親に似てくるかほりに戸惑う日々。この気持ちは本物なのか、それとも…。遠野一実が描く、純粋な愛の世界。他、短編二本も収録。
ぶるじょわでか
あらすじ
日本最大の財閥、鹿鳴館家。その家主、鹿鳴館公の余命はあとわずか。4人の孫たちの相続権争いが始まった!鹿鳴館公を継ぐ者の条件はただ一つ、「一年間もっとも民のためにつくした者」であること。4人の中で鹿鳴館公より最も寵愛を受ける武者小路陽介は、かくしてブルジョワ刑事として民につくすことにするのだが…。勤務初日から、いきなり大騒動を巻き起こすのだった!
わかれたらすきなひと
あらすじ
百会は天才鍼灸師でありながら大のエステ好き。離婚しやっと自由の身になったと思いきや夫の勤め先が倒産してもう大変!エステティシャンを目指す百会にバラ色の未来は来るのか!?
どらごんとらいあんぐる
あらすじ
カタルア王国出身 修行中の魔法使いのジョエル・ノエシスは運命的な出会いをした魔法使いのキーセンを追って旅をしている。ついに憧れの人…の護衛(?)の子ジオと再会するジョエル。しかし、実力を見せようと使った魔法は失敗してしまい、解術の方法もページが破けていていて…。それでもジョエルは汚名返上と頑張るが…?
きょうのできごと
あらすじ
夏休み前日。勇気を出して小宮に告ったら、見事に玉砕してしまった左京。頭の中では小宮とラブラブに過ごす夏休みの計画が完成していたが、補習続きの毎日に。しかし、補習の帰りに左京は野球部の芦原に告白されて…。
らぶれぼ
あらすじ
3年間、女子高だった華咲学園は春から共学となり男子生徒も通う事に。2年、3年も編入となり3年B組も大盛り上がり。しかし、彼女らのクラスに編入して来たのは…。ちょっとしたキッカケから始まる恋の革命を詰めた短編集。
からくりへんかあかりみっくす
あらすじ
小学3年生の夏休み。おばーちゃんの家の蔵で不思議な生き物・ドクと出会い人形と融合する魔法を授けられた雛形あかりちゃん。その力で弟・丹吾を助けたらアイドルになったり着物美人になったり人魚にやスーパーガール…と毎日が大忙しに――!?
いりえきょうだい
あらすじ
うちの姉、家では半裸です! 新進気鋭の建築家で、誰もが認める美人の姉は、家では半裸で酒乱で男にも女にもだらしない。目のやり場に困ったり、比較されて傷ついたり、姉に振り回されてばかりの弟が一目惚れした相手は「姉の弟子」だった。姉に心酔する美女、美女に片思いする弟。恋と自意識のトライアングルはねじれて絡まって……。シスコンをこじらせた弟の生き様をご覧あれ。
『本日も休診』が素晴らしかったのでこちらも読んでみました。 那須高原で小さな診療所を営む見川センセが主人公…といっても、今度は息子の見川鯛岳センセが主人公です。お父さんよりは腕に自信がありそうですが、しょっちゅう休診にしちゃうところやお人好しなところはお父さん譲りのようです。 那須の大自然のもと、図太く生と性を謳歌する人々の描写には相変わらず胸を打たれます。 しかし、変わらないものだけではないのが『本日は休診』の魅力です。 これは見川鯛山センセ亡き後の物語なのです。 今作の主人公である鯛岳センセも、お父さんと同じように愛され頼りにされています。それでも、父親のように信頼されているわけではないと思案するのです。それもそのはず、お父さんを訪ねて来る人や昔から知る人に囲まれて診療所を営んでいるのですから。 しかし、鯛岳センセはお父さんの名残りに甘えず鯛岳センセとして人々と向き合っています。 命と命がバトンを繋いで新たな生を紡いでいくのだ、というのが『本日は休診』のテーマなのかなと感じました。馬の出産に立ち会うことになったのも、鯛岳センセだったからだと思います。 変わらないようでいて、変わりゆく新しい時代を感じさせるような作品でした。