「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました…」かつて日本中に衝撃を与えた、オリンピックメダリスト・円谷幸吉の突然の自殺。彼を自殺に追い込んだもの、それは「国家」であり、「私たち」であった…。後世に残る輝かしい功績や能力を持ちながらも、不遇の人生を強いられた「栄光なき天才たち」。彼らの壮絶な生涯を追った偉人伝シリーズ。円谷幸吉、泣けます。
人はなぜ神を求めるのか。約一万二千年前、人が神と接することのできた古代の日本。ある村に暮らす少年・鷹野(たかや)は、捨てられた赤子を拾った。赤子はとおこと名づけられ鷹野の妹として育てられた。とおこが七歳になったある日、村は邪悪な威神(いしん)の徒党に襲われる。生き残ったのは鷹野ととおこ、そして青年・青比古の3人。彼らは威神と対立する、亞神(あしん)の信奉者たちと出会い…――SF大河ロマン堂々開幕!!
茜は名門一家上条家の三女。体が弱かったため、しばらく田舎の草介おじさんのもとに預けられ、療養生活を送っていた…。そして6年後、自由奔放なおてんば娘に成長した茜が上条家に帰って来た!行く先々で大騒動を巻き起こす茜だが、その心は誰よりもやさしく、思いやりに満ちている。明るく強く生きる茜からたくさんの勇気をもらえる物語――。
熊谷五郎は類まれな資質をもつ中学生ゴールキーパーだ。しかしチームは弱小。一度も勝てぬまま最後の公式戦を終えた。五郎と勝利をわかちあいたいチームメイトたちは、引退試合を計画。五郎は相手校の2トップ、薬丸英樹と佐藤真悟の猛攻をしのぎ、見事初勝利を飾る。サッカーの名門・横浜高校入試当日、五郎はアクシデントに遭い、受験を断念。私立川崎高校に入学するが…。熱き青春が今蘇る! 高校サッカー漫画の決定版ついに登場!
車椅子の少女・早(さき)をお迎えする役目を負った新米死に神。だが、幼い頃から足が不自由で窓から野球を見ることを楽しみにしているという、早の境遇に感じ入った死神は、自分の命と引き替えに早に49日の時間を与える決断をした。そして早は落ちこぼれの高校野球部に入部し…!? 巨匠・小山ゆうが贈るファンタジック青春ストーリー!!
大正から戦後にかけての激動の時代を、自分の信念を曲げずにたくましく生き抜いた二人の女性を描いた感動の大河ドラマ。大正8年、東北の没落旧家の気高き末娘の南部咲久子(なんぶ・さくこ)と貧しい農家の賢い娘・石上卯乃(いしがみ・うの)。性格はまったく異なるが固い絆で結ばれた咲久子と卯乃は、紡績工場の女子工員になると決意して東京へ向かう。しかしそんな二人を待ち受ける運命とは……!?
太古、魔王は黙示録戦争にて神々に敗れ地中深くに封じ込められた。しかし現代、その魔王が全宇宙を征服すべく、悪魔の側の人間を使い行動を起こしはじめた! 彼らを滅ぼすため、神と悪魔の間に生まれた少年・鬼哭霊気が、神の側の人間と共に立ち上がる!!
オレはゴクウ。オレの左目には小型のコンピュータの端末機がしこまれている。そして、こいつは世界各地あらゆるコンピュータと直結している。あらゆる情報が瞬時にオレの左目の中にとび込んでくる。その気になりゃ米ソのミサイル基地に入り込んで世界を破滅させることもできるのだ。オレの名はゴクウ。左に神の目を持った男。
左眼に最強スマホを持つ男
浪人生・小金井純兵は一大決心をした。大学受験を諦め、就職しよう!それも、アダルトビデオの制作会社に!!彼は映画監督を志す夢のために、一日でも早く映像の世界に足を踏み入れたかったのだ。入社面接会場を前に怖気づいている純兵の前に現れたのは、超美少女で自称・女優の、若葉美和だった!
おとぎ話「桃太郎」の子孫であるプロレスラーのザ・モモタロウが、さまざまなライバルとリングで闘いを繰り広げる抱腹絶倒のギャグアクション。太平プロレスのエース・松平林吾(まつだいら・りんご)のタイトルマッチに乱入してきたアカオニ・トム。彼は鬼として退治された先祖の復讐をするために、桃太郎の子孫であるザ・モモタロウに挑戦する。そして必殺トムさん・ラリアットを喰らったモモタロウは、首の骨を折って……!?
ぼくの漫画家としての原点が、この作品にあります―― 『Dr.コトー診療所』山田貴敏の初期代表作! ルクセンブルクの孤児院で、少年マリオは日々過酷な労働を強いられていた。唯一の楽しみは彫刻を彫る事。しかし、彼の大切な彫刻刀が、コンクールに出展するつもりだった作品もろとも、院長に燃やされてしまう。落ち込むマリオを奮い立たせたのは、盲目の親友ポトフだった。マリオはガラスの破片を彫刻刀代わりに、木片に命を刻み込む…! 芸術と青春の傑作ヒューマン童話!
嘗てはアメリカ軍エリート特殊部隊グリーン・ベレーの隊員だったジョン・キョースケ・飛葉。政府のやり口に我慢できずに隊を辞め、現在は野良犬のような日々を送っていた。ある日、JCIAの人物が家に押しかけ連行されると「T・O・P指令」を依頼されるのであった……。
ロボット・サイボーグ学のベイツ博士の家にはウォン、ターナ、メリー、ロビンという4人の妖精が住んでいます。この妖精たち、実はベイツ博士が作り出した妖精型ロボット。でも、人と同じように感情があり、泣いたり笑ったりするのです。4人の中でメリーという女の子は、ロックグループ《ロンリー・スピッツ》の大ファンで、特にベースのジョンがとにかく大好き!ある日、博士の弟が訪ねてくることになり、初めて会う博士の弟にドキドキの4人…。そしてついに弟が到着。車から降りてきた博士の弟は、なんと《ロンリー・スピッツ》のジョンだったのでした!あまりの衝撃に、メリーは電子頭脳と人工心臓の回路がショートしてしまい…!?妖精・メリーの、とってもかわいくて純粋な恋のお話。その他、読み切り「A・Step」「AllThroughTheNight」も同時収録した恋愛短編集。カラー原稿も満載!
仮面の忍者・赤影が横山光輝の手によって新たな生命を吹き込まれた!養父から影一族の頭領の証である仮面を授けられた赤垣源之助は、新たな頭領として白影・青影と共に、この乱世を終わらせるため、織田信長の天下統一に向けて立ち上がる!
ぼくの名まえは、パイン。身長10センチのキューピッドなの。短気で泣き虫でお調子ものだけど、気持ちはとってもやさしいんだよ。恋をかなえるともらえる「キューピッドカード」のスタンプをためて、人間になるのが夢なんだ! (昭和62年7月6日 第1刷発行)
子供の頃に読んだ「アラビアン・ナイト」のおはなし。あの魔法のランプは、その後どうなったんでしょうね?じつは、アニース・ジャニースというとっても活動的なお姫様の手に渡っていたのです。お姫様、王子様、魔人、魔法のじゅうたん……。愛と夢と希望がいっぱいの物語。
婚約披露パーティーで婚約者を殺害されてしまった白石梓には、壮絶な過去があった。中学2年、失踪した父と倒れた母に代わって一家の大黒柱となってしまった梓は、なんとかお金を稼ぐ方法を考えていた。その矢先、舞台演出家と名乗る男・小泉真奈美と出会い、モデルとして働くことを決意する。しかしその先に梓を待ち受けていたのは数々の試練だった。果敢に立ち向かっていくうちに、梓はある生き方を決断する…。
往年のお色気サスペンス! 1986年から1987年にかけて「週刊少年マガジン」にて連載され、1987年にはテレビドラマ化された、遠山光先生の代表作『胸キュン刑事』全55話を、『新装版+(プラス)』として全3巻で刊行! 各巻400ページのボリュームに加え、単行本初収録作品を各巻に1本ずつ収録します。1巻では『胸キュン刑事~Another File~』、2巻、3巻では今まで第1話しか単行本収録されていなかった『おさわがせ死神レディー』の第2話、3話をそれぞれ初収録。各巻、遠山光先生の描き下ろしあとがきも掲載デス! ▼内容紹介 警視庁音羽署に配属された新人刑事、皇(すめらぎ)くるみ。くるみには、犯人に接触すると胸がキュンと反応する超能力があり、この能力を活かして様々な難事件を解決していく。毎回、殺人事件や潜入捜査などハードな事件が展開するなか、窮地に陥るくるみのお色気が、読者を夢中にさせる! ▼掲載内容 1巻 ◇1~15話 ◇「胸キュン刑事~Another File~」 ◇「ラジカルC調コネクション」 ◇描き下ろしあとがき
自動車の流通が爆発的に増えたことに対して、警視庁は遂に新たな組織を発足した。様々能力を持ったスペシャリストたちが悪質化する交通犯罪を根絶する!!
「あらかじめ失われ 決して手に入らないもの」が僕にはあまりにも多いのです。恋人だったり財産だったり、才能だったり…。もちろん栄光も、今後手に入らないことでしょう。どれか一つでもあれば他のものも手に入るのでは…そんなことも考えたりしますが、実際どうなのでしょうか。 『栄光なき天才たち』は、大きな才能をもちたゆまぬ努力をしたにもかかわらず、運命のイタズラや周囲の無理解によって報われない人々の物語です。 登場する人物の名前を、僕は殆ど知りませんでした。それは彼らが栄光を浴びることで歴史に名前を残すことができなかったからです。それをもって、彼らを敗者と断じていいのか?名前をしらないことが、そのまま彼らの業績を低さを現すのか?そうではなかった。名も知らない彼らには輝かしい実績があり、心震わす生き様があったのです。 破滅型の天才小説家・島田清次郎の狂死や、周囲の無責任な期待に追い詰められたマラソン選手の円谷幸吉やテニス選手・ブルドック佐藤の死に心震わされますが、私は特に川島雄三に強く惹かれました。 川島雄三は、とかく重いテーマの作品ばかりがもてはやされる戦後の映画界に喜劇作品を撮影していた映画監督です。物語は今村昌平が助監督として川島雄三組に参加するところからはじまります。毎晩、酒をのんでどんちゃん騒ぎ、会社に言うなりふざけた作品ばかりを作る川島雄三に今村昌平は失望します。しかし、日活に移ってからは、喜劇の名作を連発。そして代表作『幕末太陽傳』の撮影が始まります。 口先とノリでうまく世渡りをする男が、田舎者の親父に現実的に説教をくらい、どこまでもどこまでもマジメな世の中から逃げ続けていく、そんな作品をなぜ、川島は撮ろうとするのか…。周囲に誤解されてもどこまでも真剣にふざけようとする川島の鬼気迫る雰囲気に圧倒されていきます。そしてその結果は… 挫折や無理解のなかでも輝くような業績を残す人がいる、そんな感動がこの作品にはあります。 ところで、自分の事を語るようなメロドラマが大嫌い、どこかヒネている川島雄三の姿が爆笑問題の太田光にとても似ているように思えたのは僕だけでしょうか。