今、空霞の生き残りガウとガウに買われた奴隷少女ファがファにかけられた呪い(ファに触ると死ぬ)を解くために魔法使いを探して旅している段階で、空霞、光国の戦いがあったんだろうなとかっていう舞台設定のおぼろげな輪郭が見えてきた。 かなりスローなスタートの仕方で、たぶん5巻くらいまで話が進むと明確な使命とかが見えて来るんじゃないかな。 鬼頭莫宏を信頼して期待買いしている
※ネタバレを含むクチコミです。
近代麻雀で連載されている3年B組一八先生は去年の8月頃から連載されている作品なのですがパロディが直接的すぎて書籍化される気配が一向にありません
異世界とかパラレルワールドとかって創作の中にしか存在しないと思っていましたが、あるんですね。 清野とおる先生は現実世界とヤバい世界を行き来できる能力をお持ちなんでしょう。そこで見たものを漫画に仕上げて後世に伝える使命をお持ちなんでしょう。 ちからもワニダも「こわいけど行ってみたい」要素はあったけど、キャンドルは完全に異世界です。ファンタジーです。近づいたら飲み込まれそうなので行ってみたいなんて口が裂けても言えません。 写真の多さが気になりましたが、証拠がなかったら完全に創作物だと思ってしまいそうです。 人間みんなもっと好きなように生きられるのかもしれません。カラオケの機械に放尿しても許される場所が世界のどこかにはあるのかもしれません。そう思うと明日も生きていける気がします。 とりあえず2巻を読むために生きます!
まず絵がめちゃくちゃうまくてよかった。 宇宙人に侵略された地球生まれの少女スピカがいきなり最強のチャンピオンとコロシアムで戦うところから始まる。いわゆるサイバーパンクのジャンルだと思うけど、小難しい背景とかをだらだら語らずシンプルにスピカのバトルに絞ったこと自体が潔くてかっこいい。 クライマックスの好みは正直分かれると思う。俺はもっとページ数があれば違った結末になったんじゃないか派なので、ちょっともったいないと思ってしまった。もっとページ数あげてほしい。逆に言えばそういうふうに感じたのも、15pで世界観もバトルもピシッとまとめる構成のうまさゆえだと思う。 コンパクトにまとまってるのも「宇宙で戦う少女」でボリュームを出すのは大変っていう判断なのかもしれないけど(特に連載で見どころを作るのは難しいのかな…)、それでも長く見たい物語だな〜と思わせられました。
マジで才能がマルチすぎる…! お正月にフジテレビで放送されるドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』に出演されるペッペ先生による撮影の裏側を描いた2ページエッセイ。最初の2ページはドラマの舞台背景についてどこまでが史実なのかホイチョイ・プロダクションズによる解説でためになる。(イタリアの潜水艦カッペリーニ号が1943年に日本に来たのはマジのお話) イタリア人の役者さんが3人登場するのですが、現場での会話がイタリア人すぎて最高でした。 https://www.fujitv.co.jp/DramaCappellini/index.html
新刊ページで見つけた大ベテラン川崎三枝子先生が描くレディコミ。2巻まで読みました。雑誌掲載時の煽り文そのままの巻中カラー扉絵が見所なのでこれだけでも試し読みで見てほしい……! 主人公(市役所職員) 姉(弁護士) 母(占い師、呪詛師?) というおもしろチンドン集団が、女性たちを苦しめている原因に懲罰を与えるというストーリー。 ファッションとかブティックとかNYに一緒についていけば……とか、作中に登場する全てが全体的に古いのがまた良い。 1巻の最後のお母さんのセリフが強烈すぎてマジでこいつの正体が知りたい。 今なら2巻まで無料なのでぜひ。
かわいい女の子がご飯食べてる漫画は大体好きです。幸せ要素しかないです。 でも女子高生がそこそこのご飯屋さんに行きまくって堪能な食レポしてるのはファンタジーすぎん?って思ってしまいます。 その違和感を上手いこと解決してくれたのが「雑誌の取材」という設定。 かざりとエリーの2人が女子高生グルメライターとして異国の料理を気持ちよく食レポしまくってくれます。 女子高生料理研究家を目指すかざり&異国料理に詳しい冒険家の娘エリーという組み合わせなので、鋭敏すぎる味覚も的確すぎるコメントも隙のない蘊蓄も何もかも違和感がないです。 料理漫画読んで「一般人なのにコメントうますぎでしょ」という違和感を抱いたことがあるひとにぜひ読んでみていただきたい。ちゃんとクリアしてるから。
裏表紙の広告が高橋尚子で時代感じるわ(2002年発行)
公式にはありませんが、似てる人を見つけました。
お嬢様学校に通う3人の女の子達が主人公で、3人それぞれが学校では猫を被ってたんだけど、ひょんなことから実は全員庶民派であることが分かり仲良くなります。本編は2年生だった3人が進級するところで完結していて「ちょっと物足りないな…」と思いながらページをめくったら、その後の彼女達のことを描いた短編が3本もあって結果的には大満足でした。読み終わってみたら後の短編があまりにも面白すぎて本編がおまけみたいな気持ちになりました。特にテディベアが出てくる話が好きだなぁ!あと「まるで夢みたいな話だが それならそれでいいじゃないか 夢だっていいではないか…」というモノローグに感動しました。
自分が子供の頃はカレーといえば欧風カレーかそば屋の和風カレーしかなく、ラーメンも塩、醤油、豚骨くらいでつけ麺はなかった。餃子に到ってはわざわざそれ目当てで店に行くなんてこともなかったと思う。 グローバリゼーション、食文化の発達、そして東京という激しい競争の場がこのような状況を生んだのだとは思うが、次から次へと新しい美味しいものが出てくる。どの国のどの地域がベースになっているか、どこの店の系列なのかなど、体系化して説明しているのが面白い。
面白いんだけど、導入文とか構図まで似てるから流石にとなった。俺だけレベルアップな件80話からです
https://twitter.com/joseiseven/status/1471784893399310340
*読みはじめ数ページで「お食事中の方 大変申し訳ございません」の文字が出ます *主人公は突如「体内の不要なものをエネルギーとして爆発物を生成、体外に排出」できる異能に目覚めるバトルものです *さくさく人が死に、最後には「漫画誕生以来の糞END No1」なんてオビに書かれる最終回を向かえますのでネタ系好きな方は読んで見ても良いかもしれない なんとなくで添付画像は僕が好きな4話の扉絵つけときます
作者さんの過去作は読んできたんですが、今作でだいぶ作風が変わったんだな~と思いました。 萌え漫画・日常漫画としては内容はちょっと薄いし、エロメイドってタイトルのわりにキャラの露出が多いだけでエロくないし…不思議な漫画です。
好きなひとが幸せであればいい。自分の声なんて届かなくても、幸せでいてくれたらそれでいい。 でも、声が届いてしまったら。側にいたいと思ってしまったら。 ネットの中だけで活動する歌姫・ヒナ。ヒナの歌声に救われたひきこもりの少女・かなえ。 偶然の出会いにより、2人の距離が縮まっていきます。 誰かに届いていればそれでいい 歌声が聴けたらそれでいい ささやかな望みは、2人が出会うことによって膨らんでしまいます。 あなたが幸せであればそれでいい、でも側にいたい。あなたに聴いてほしい。 膨らみきった望みが行き着く先は、切実だけどシンプル。 多くを求めてしまっても、距離が近づいても離れても、根底にあるものは変わらないのです。 ナヲコ先生が描く結論は、いつだって優しくて確かなものです。 本当に本当に多くの人に読んでほしい。 魂の柔らかいところに優しく触れてくれる作品です。
【掲載誌】 ビッグコミックスペリオール2018年第1号(2017年12月8日発売)より連載開始 【代表作】 『GANTZ』 『いぬやしき』 【受賞歴】 『変』 ヤングジャンプ 青年漫画大賞 準入選 【公式ページなど】 奥浩哉 Twitter https://twitter.com/hiroya_oku?lang=ja GIGANT公式 Twitter https://twitter.com/gigant_superior
「殺し屋1(イチ)」の序章的な作品。この連載があったからこそ「殺し屋1(イチ)」が生まれたんだなぁ…。高校時代のイチもいじめられっ子で一見気が弱そうなのと、あるトリガーが発動すると我を忘れて暴力を楽しんでしまうという基本設定は変わらない。ここから更に「殺し屋1(イチ)誕生編」に続きます。
2024年にはお札の顔になることが決まっている渋沢栄一の人生を描く新連載。 大河ドラマ(主演・吉沢亮)も決まっているということで、その予習という意味でもとても興味深い。 1話では幼少期の栄一(漫画では栄治郎)が、藍染の原料となる藍の栽培が盛んな地域で育ち、藍の栽培で日本一を目指すことを志します。 権力や理不尽な暴力に屈せず、こうと決めたら絶対に曲げないとても芯の強い子どもです。なので親もちょっとタジタジなようすがコミカルに描かれてます。渋沢栄一氏に関する細かい情報は知らないので、そんな子どもが今後どんな人生を歩むのか… 次回からはもう「青春篇」が始まるそうです。
コミックデイズの読み切り一覧ページ(https://comic-days.com/oneshot)をなんとなく眺めてたら目についた読み切り。 ドカベンの山田太郎っぽい見た目の主人公がうんことか出てくる小学生レベルの漫画を持ち込んで大失敗し、そこに不釣り合いに美人の彼女が主人公を連れてバイクで爽快に家までかっ飛ばす。 ところが、彼女は実は国家機密の生物兵器のキーパーソンであって..... 彼女の背中の刺青やどこかドカベンの山田太郎を想起させる主人公の「ズラ」、 昭和っぽいアパートのバランス釜、触手プレイ、島田虎之介の「ラスト・ワルツ」で見たような謎の黒い球体、二人のSMっぽい関係性ーーどこをとっても何か変である。 ジャンルで言うと多分SFなのかな、とにかく変。 アダチケイジは野球漫画、グラゼニの作画担当として一般的に知られているが、 もしこの変態的なニッチさを突き詰めていったら違った方向性もありえたのではないか? そんな可能性を感じさせる怪作だった
地球に落ちた隕石に付着していた胞子が発芽して生まれたキノコ型宇宙生命体の兄弟(兄弟なのか?)が、練馬区で普通の生活をおくってる話。銭湯にも行くし、かっこいい服も、買いに行く。 この兄弟が入ったあとの銭湯は独特の匂いがするらしいけど、それっていいのだろうか…
沢木という老人が、ひとり徘徊するはなし。 どこからどう見ても立派な年寄りだが、身なりは小綺麗で頭もはっきりしている様子。しかしところどころで「ん?」という点が。しっかりしているのかボケているのか、よくわからない。あのコンビニのお姉さんの態度は何なんだ?笑
CREAwebのコミックエッセイルームで、満を持して新連載を開始した「腐女子のつづ井さん」のつづ井さん。 前作のファンとしては待ってました!そしてお友達の方々も相変わらずのようでホッ。 腐女子+夢女子として進化していたつづ井さんの今後、再び目が離せません…!
最初はハーラーダービーの意味さえ知らなかったけれど「銀 シロガネ」の水上あきら先生の新連載ということで、いつちゃんこ鍋出てくるかなと楽しみにしてましたが…想像以上に骨太な野球漫画ですねこれ(1話の扉絵で競馬漫画と勘違いしたのは自分だけじゃないはず…)。 よくみたら原作者がグラゼニの森高先生でした。 まだ1話ですが、野球に詳しくない人でもちゃんと面白いように描かれていると思う。とにかくバッテリーが仲良しなのは良いことだ。
webアクションに小田扉が登場だ〜!!第1話から面白かったですね。街でよく見かける「一体どういうシュチュエーションなんだこれは…?」という変なポーズの銅像はゴルゴン地蔵のせいだったんですね…。これが毎話無料で読めてしまうなんていいのだろうか。
『刻刻』も大好きで本作も本当に楽しく読んでるのだが、先が気になり過ぎて我慢していたコミックDAYSを購読してしまった。今なら遡れば7巻の終わりから最新話まで途切れず読めるしめちゃくちゃ盛り上がってるから今ですよ今! 物語は終盤に差し掛かってるような気がする。7巻で「フクノカミは現代の人間の欲望や価値感覚が分からないのではないか?」という仮説が出てきた。我々は歴史を学ぶ時などに、過去を現在の感覚で捉えて「昔の人はこんなものを信じてたんだなぁ」などと上から目線になってしまいがちだが、実は「過去から現在がどう見えるか」という視点こそが重要なのだ。人間は昔からお金に振り回されてきただろうけど、今のように庶民がお金で頭がいっぱいな時代(株、FX、不動産、インフルエンサー、保険、仮想通貨…)ってあったのだろうか。 そういった「当たり前に過ごしているけど、よくよく考えたら変だぞこれ」っていうものを象徴的に表現するのに、ファンタジックな現象をうまく利用している。細かい描写に一貫性とリアリティがあって安っぽくならない。 堀尾先生自体はあんまりSNSとかやってなさそうなのに、IT系の話題もしっかり消化して小ネタに挟んでて面白い。あと個人的に恋愛描写が好き。心理戦とか駆け引きを描くのがうまいからかな。
SAKAMOTO DAYSとかぶってんじゃんと思ったけど絶妙な中二感とアクションのアイデアがかっこいい。おじさん要素で和ませてるのも好き。
相変わらず代わり映えのしないキャラクターデザイン、誰も彼も斜に構えたキッズたち。内輪受けみたいな駄々滑りのギャグ。 人格と知識、記憶はそのまま中学生に戻るという、どこぞのなろう系、いやオッサンの痛々しい妄想の具現化。 なんで黒子が受けたかというと、ちゃんと少年漫画のツボを抑えつつ、独自の設定が上手く噛み合っていたからです。 最弱だけど頑張る黒子の姿にみんな惹かれたのです。 他のキセキの世代が主人公じゃあそこまで売れなかったでしょう。 でも多分こっちやロボットの方が作者本来の作風で、黒子の方が変化球だったのでしょう。皮肉なものです。
絵、設定、随所にHUNTER×HUNTERを彷彿とさせられる。父親の声の録音のとこあたりとかもう、、、。そもそも"狩人"てまんまやん。パクリすぎ。
第一回トーチ漫画賞(山田参助賞)受賞作。なぜか口コミがまだなかったので 書かせてもらおう! 煽りの「最凶の殺人イノシシ〝アバズレ〟とのファックに 全てを懸ける男の愛と戦いの記録!!」の時点でもう"最高"の漫画だとわかる。 獣をファックすることに余念のないマッチョな主人公安藤の狂人ぶり、 ムギ子のかわいさ、熱量全開のイノシシとの死闘! 意外にも基本はバトル漫画の王道、努力、勝利的なベタさだが、 しかしそこに色々と混ぜてはいけない"サブカル"の 液体をどりゃあああああああああ!注ぎまくってこうなりまして、という感じで ど、どういうことなの.....と突っ込む暇も与えない。 やってることは終始最低最悪のそれなのだが、どういうわけか熱いパトスが みなぎっており、しかもオチも妙に爽やか。 この作者、勢いだけでなく地味に技巧派なのではないかと疑ってみる。 トーチwebだからこそ載るタイプの、読むと元気が出る怪作。 面白いからみんな読んでみてね! ところで本作を選んだ審査員の論評もなかなかいいぞ↓ http://to-ti.in/story/kekka
カラオケいこ!を読んだ友達が「もっとこういう匂わせBL読みたい」って言っててメチャクチャ共感したのですが、そんな我々の欲望に応えてくれたかのような素敵な作品でした! 絵がつやつやキラキラでとにかく綺麗で、バーとお酒が織りなす素敵な世界に連れて行ってくれます。 ドンドン先生…お名前覚えました。
中身を読まずとも絵だけ見れば分かるとおり、この方は絵を描くことにおいてかなりのプロの方です。上手さと表現力がレベチってやつです。そのうえ、漫画としてもかなり面白いときてる。だから受賞したんでしょうけど。ちなみにこれが漫画のデビュー作かどうかはわかりません。 正直、読み始めたときはただ絵が上手いだけの雰囲気漫画だったら残念だな〜とか思ってしまったんですけど、完全にその予想を裏切ってきてくれて、どうもありがとうございますという気持ち。どういうストーリーかはここではとくに書かないのでとにかく読んでくれよな!とだけ言っておきます。 強いて言うなら、もう少しだけ短くまとめても良かったのかなとは思いましたが「いつまで続くの…?」という恐怖の演出という意味では少し長いくらいが良いのかもしれませんね。 これからも漫画を描いてほしい。そしてめちゃくちゃ売れてほしいです。
アラサー独身女性のどこにも着地できない居心地の悪い浮遊感を味わえる作品で、非常に興味深かったです。 30歳、契約社員の菊池あみ子。 世間の顔色を伺いながら、自分がどうしたいかという欲求に目を向けずマニュアル通り、立場なりの波風の立たない言動を繰り返す毎日。 自立してはいるが、どこか満たされず、彼氏でもいれば変わるのかとマッチングアプリでの出会いを機械的に1年こなすが、彼氏は5年いない。 そんなとき、職場に「仕事以外に何かやってる人」っぽい女性が気になっていき、交流が始まってから日々に少しずつ変化が生じていくのだが…。 https://comic-days.com/episode/3269754496402490831 これを読んだ僕自身はアラサーの男性なんですが、3話あたりまで読んでグゥーっとみぞおちのあたりが冷え込むような、ジェットコースターで落ちるときの内臓の居心地悪い浮遊感を味わいました。 普段はあえて言葉にしてないような漠然とした小さな不安や、こう振舞っておけば波風立たないだろう、本心でなくとも上手く会話が回るだろうという人をなめた浅ましい考えがすべて言語化されて目の前に差し出されたようで、すべて見透かされてお前はこういうところがあるよなとチクチクやられているような、あの感覚。 どこにもいけない。どこにも着地できない。そして目的地もないが、どこかにはいきたい。 頑固にもなれなければ、道化にもなれない真面目さ。 すべてが中途半端で自分の欲求にも素直になれなければ、世間の「普通」にハマるよう社会生活を送るだけの個を消した状態にも違和感を感じてしまう。 否応なく現実を突きつけられているように感じ、背筋をひやっとしたものが走る。 こういう漫画って、必要です。 そういう気持ちになりたいときもあるんです。 生活、仕事、貯金、将来の不安、義務、責任、世間体。 隣の芝生の青さ。 自分は自分、強くやっていくって思えればいいんですけどね。 現時点での最新6話をポイントで購入して、ここまでは登場人物たちの関係性のこじれ具合や変化などのお膳立てが整うまでの序章に過ぎなかったのかもしれないと思わされました。 おや、と思って改めて公式のあらすじを見てみると、最初からそれが目的だったのかと。 面白いです! 演出次第だとは思いますが、ドラマ化してほしいと思いました。
齋藤なずな先生は,ビッグコミック等で作品を発表している作家です。 代表作は「恋愛烈伝」など。 …などと書いてますが,私が齋藤先生を知ったのはごく最近で, マンバのこの書き込みで知りました。 https://manba.co.jp/topics/16647/comments/171559 ほうこれはどんな作家なのだろうと思って, とりあえず「齋藤なずな作品集」のうち一つである, 「迷路のない町」という短編集を読んだところ,大変な衝撃を受けました。 傑作!! 「迷路のない町」は,中年女性とか中年男性を主人公にして, ちょっとした日常の出来事を描く短編集です。 そこで主として描かれるのは,老いとか,加齢とか, コンプレックスとか,人間の心の弱さであり, それが鮮烈に切り取られて描写されます。 「中年ならではの心境」を,解像度高く描き出す作者の力量は, ちょっと只事ではありません。 特に,中年女性が主人公の作品群が凄い。 「彼岸花」「ごはさんで願いましては…」「花いちもんめ」「鴨居」あたりはどれも大傑作。 「ごはさんで~」のうち,「電気店の店頭にあるテレビにうつった自分の姿をみて, 自己イメージと現実の違いに気づいてしまうシーン」(添付)なんて, 本当に絶妙な切り取り方です。 私は,この作品集は, 他に類をみない,「オバサン文学」の傑作だと思っています。 「迷路のない町」は,kindle unlimitedに収録されていますので, 読んだことがない方は,ぜひご一読を。 なお,齋藤先生の作品はほかにもいろいろkindle unlimitedに収録されています。 そのほかに,数年前に発行された「夕暮れへ」という作品集もあります。 ほとんどが再録ですが,「トラワレノヒト」「ぼっち死の館」は新作です。 前者は老人介護文学,後者は老人団地をテーマにした作品で, いずれも大傑作なので,この2作品のためだけに購入しても全然大丈夫です。 最新の作品集は「初期傑作短編集 ダリア」。 幻のデビュー作ほか,初期作品を収録した短編集とのことです(まだ読んでない)。 さらに,齋藤先生は,「ぼっち死の館」を今でも不定期連載中。 https://bigcomicbros.net/8276/ 70歳をこえてなおも現役で活躍中。応援してきたいです。
この作品を読んだことないのは世界で私だけなんか?と思ってしまった。 藤沢と遼一がババンゴに集合して街中のトラブルシューティングをしまくって女の子にも老人にも頼りにされて〜みたいな人気少年漫画があったんだろうな、と。 細かい説明はないけど次々出てくる強キャラ達。長老や婆ちゃんが大活躍する回があったはず。藤沢の彼女がピンチになって決死の救出劇する回があったはず。 そんな架空の人気漫画の最終回みたいな味わいがありました。
「何かあった世界線のシンジくん」って感じで面白かった。友達居ないのがまさかの伏線だったとは…これちゃんと人類生き残ってて友達作れる、のか…? 【あらすじ】 話しかけられて返事もまともに出来ない人間の友達ゼロのテツオ。 子供の頃に父が開発した巨大ロボ・ユキオが怪獣に向かって自爆させられそうになっていたところを、自ら乗り込み怪獣を倒しユキオの命を助けたことで「救世主」となる。 そして12年後。怪獣から地球を救うため巨大ロボのユキオに乗り込み宇宙で仲間たちと作戦中、何故か破壊艦・エルデ号の攻撃システムとバリヤーが作動しなくなり壊滅。残されたテツオを脱出させユキオは自爆する。 9年のコールドスリープから目覚め、10年ぶりに地球に戻ったテツオが見たものは雪に包まれて崩壊した東海地方だった。
五年間もスルーし続けた定食屋さんに初めて入ったところ、美味しさに惚れ込んでしまった高校教諭の女性。美味しさを伝えたいのに語彙がない! 一方お店を切り盛りする女性は、やっと来てくれた彼女とコミュニケーションしたいけれど、なかなかできない。もじもじしたり、すれ違ったり、同時に話しかけたり……中学生か!というもどかしさに笑ってしまう本作は、次第にこのお店の良さを伝えたい女性教師の、妙な情熱と迷走を描きます。 味は良いのに微妙に流行らないこの定食屋。何故?……お店に通い詰めながら何かと協力するうち、相手の言動にときめいてしまう二人。 そこにある女性教師の感情は「思い入れ」でしょうか。 味への信頼、好みの環境、そして店員への好意。大切に思い、その人のためになりたいと思う結果……ネギ配布ですよ。 "推しごと"って本当に楽しい。それはマンガでも定食屋でも同じです。そこまで出来る程思い入れられる出会いを祝福したい、そんな作品です。
今、空霞の生き残りガウとガウに買われた奴隷少女ファがファにかけられた呪い(ファに触ると死ぬ)を解くために魔法使いを探して旅している段階で、空霞、光国の戦いがあったんだろうなとかっていう舞台設定のおぼろげな輪郭が見えてきた。 かなりスローなスタートの仕方で、たぶん5巻くらいまで話が進むと明確な使命とかが見えて来るんじゃないかな。 鬼頭莫宏を信頼して期待買いしている