今クチコミとコメント見たけど私もそれ見たい
癒やされます。 特に、コロナ禍の今、見失いがちな、人な優しさ、繋がり、支え合い、思いやり、人としての大切なものが、溢れている作品です。 絵もふわふわ優しく、乾いた心に優しく染み込んできます。 都会でギスギスした人間関係に疲れている人は是非読んでください。 心が、ほんわりします。 かふぇに飾られている素敵な絵の秘密も描かれています。
和山やま先生の作品はやっぱり好き♬ 突飛な設定で独特の世界観が展開されるけど、置いて行かれることなく何となく自然に染み込んでくる。 絶対音感を持っている組長とのカラオケ大会で一番歌の下手な人が、組長の趣味であるが下手っぴな手彫りの刺青を入れられるって・・・。 ヤクザが、中学生の合唱コンクールに出向いて歌のコーチを探しに行くって・・・。 そして、ふたりの友情が芽生え始めるって・・・。 見どころ満載で面白いです。
無知なもんで「不気味の谷」と呼ばれる現象のことをこれを読むまで知らずにおりました。 たしかに現実に、人間に限りなく近い動作をするロボットがいたら、「怖い」「気味が悪い」と思うだろう。創作物ではしばしばなかったことにされるけど、この読切はまさにその現象を取り上げてそれによる周囲の人間の反応を描いてます。 自分はどちら側だろうと考えると間違いなく気味悪がりながらも面白がってしまう方なんだけど、人間みたいなロボットに対してリアルな友達と同じような感情を持ってしまう人間鈴木くんと、ロボット吉沢くんとの関係性はなんか羨ましく感じました。
修学旅行中の女子高生四人組が乗っていた旅客機が墜落し、無人島でのサバイバルを強いられる、というお話。コメディやお色気要素も織り交ぜながら、 サバイバルの豆知識が楽しく学べる漫画です。
「ここで終わったのか…」を味わってみたかったので、クリームソーダシティ 完全版ではなく普通の単行本の方を読んでみた。なるほど皇先輩がラフォーレの屋上から飛び降りて、TACO介がクリームソーダシティを思い出すところで終わるのか。偶然だと思うけど割とキリがいいところではある気がする。漫画ってぶつ切りみたいな終わり方がよくあるから、自分はこれで終わりですって言われたら受け入れちゃうかも。作者の方が消化不良だろうな。読んでて過激っぽいセリフがあるとハラハラしてしまって、我ながら不健全な楽しみ方だなと思った。やっぱり完全版の方がなんとなく安心して読めるから、そっちを読んだ方がいいね。
わたしもドラマ化決定のニュースを見てまた読んでみました。 やっぱり面白いなあ。 林くんの奇行が面白いのだけれど、何かをしてやろうとか誰かを笑わせようとかそういうわけではなく、そうするべきだと思ったからそうした的な迷いのなさがやっぱり面白い。かわいい。 面白くて意味わかんなくて気になってしまう、別に恋とか萌えとかそういうのじゃない感情を適切にあらわす言葉が見つからないので、かわいいでいいんだと思います。 階段数えたあとの迷いのない目が好き。 ドラマの林くん役はかわいいの具現化みたいなアイドルサイボーグみたいなお方なので驚きましたが、浮世離れした感じは合ってるかもしれない…と期待が高まってます。
世界一面白い闘病漫画ここにあり。 漫画家を目指すうら若き女の子に突然訪れた悲劇、なんだけど読んだら絶対笑う死ぬほど面白い漫画です。 漫画を描いては入院し手術し、退院して漫画を描いては入院し…という楽しくないはずの日常をひたすら楽しく見せてくれます。 クソな医者にあたったことも、駅のトイレ使っただけで感染症になったことも、成人式行けなかったことも全部全部笑いにするんだから全くん(お姉さんの呼び方で呼びたい)すげえな!かっけえな!ってなります。 全くんがストーマの袋たっぷんたっぷんにしながらプロレス観戦して一緒に写真撮ったスーパーマンタロウの中の人より元気に生きてるもんな。マンタロウの中の人は最近病んでてちょっと心配。嫁かわいいのにな。 いちばん笑ったエピソードは美容師にリーゼントにされて海に行った話なので病気あんまり関係ないですね。 腸があろうとなかろうとこの人は世に出ていただろうという面白さ。自分の内臓までエンターテイメントにできる人間なんてなかなかいないよ、天才としか言いようがない。 ガンマと言えば腸よ鼻よとはずネジが二大巨頭よね。異論は認めません!
恋愛禁止の女子校に入ったものの、コッソリ恋愛をしようとしてしまう主人公。バレた時にはもう大変。犯罪者扱いです。しかし、いずれ学園の横暴なやり方に反発し、校則をも変えてしまおうと、立ち向かうというストーリーです。 禁止されてるから燃え上がるのか、純粋な恋愛をしているのか。つい周りが見えなくなってしまう幼稚さもある10代の恋愛が、学園から受ける仕打ちによって冷静に俯瞰で見ることができるようになるという構図が面白く読めます。 なにより自分は栗原まもる先生のユーモアセンスと緩むことのない猛スピードなストーリー展開のファンで、この漫画もそれをこれでもかと味わうことができるので好きなんです。 また、脇役キャラとして出てくる松木さんというわりとボーイッシュな見た目の女子がいるんですが、その子の見た目が本当に好きで、大袈裟ではなく惚れます(正直、いちばん強く言いたいのはこれ)。あまり恋愛に関心が高くなさそうな松木さんが、違反者が入れられる反省棟で主人公と出会うのは、なぜなのか。そこには切ない理由があるんですけど、松木さんを主人公にしたスピンオフを描いて欲しいくらい良いんです。 ▼松木さん(右)
表題作の「ソルフェージュ」は小学校の音楽教師の男と声楽家になりたい男子中学生の話なのですが、二人の関係のことで教師が悩んでいるたびに、そのことに気づいてくれる教え子の小学生の女の子の存在が印象に残りました。 他にも4本の読み切り(「本当に、やさしい。」「パンドラ」「昨日よりいつも違う日」「すこしだけ意地悪な告白」)が収録されていますが、ふと思い出すとしたら表題作よりもこちらの読み切りかもしれません。私は「すこしだけ意地悪な告白」が一番好きです。
山本おさむ先生が都会暮らしに疲れてしまい(鉄腕DASHに憧れて…とも描いてあった)、奥さんのご両親の地元である福島県の田舎で暮らしを始めたことを描いたエッセイ漫画です。私が読んだ「田舎暮らし編」では、田舎で暮らし始めた一年目の出来事がまとめられているのですが、途中から奥さんの両親と同居したり、芝犬のコタを飼い始めたり、夏子の酒の尾瀬あきら先生も近所に家を借りたり、たった一年間の出来事とは思えない充実っぷりだな〜と思いました。 元陸軍上等兵のお義父さんがとても気難しそうで、同居したらトラブルが起きないか心配だったのですが、実はこのお義父さんがとてもよく出来た人なんですよ。お義父さんの意向で生前に建てたお墓の話には感動しました。
私もおじさんですが最初にK-POPを好きになったのは約10年前。KARAや少女時代、2NE1が活躍していた頃です。f(x)が初来日すると聞きつけて東京国際フォーラムにも行きました。めちゃくちゃ女性客が多くて、こんなに女性のファンがいるのか?と驚いたのですが、一緒に出演していたSHINee目当てだったことが判明(青春不敗というテレビ番組の記念イベントだったのだけど、そういう文脈を知らなかった)。女性ファンのお洒落さと、いい匂いに衝撃を受けました。 当時男性ファンが中心のアイドル現場に行くと、悪臭で不快な思いをするし、服装もだらしないので、正直周りから同類だと思われたくないという気持ちが強かったのですが、女性ファンには「好きな人に会いに行く」という意識を感じました(握手の前にお手拭きを使っている人もいた)。 前置きが長くなり過ぎました。 話自体はおっさんがアイドルを好きになることで、会社でも若者と打ち解け、家庭の絆も深まり、いいことづくめというご都合主義的なもの。でも、これ実際本当にいいことづくめなんですよ。アイドル達はダンス、歌、語学とあらゆる面で努力しており、その姿を公開しています。ファンはそれに刺激されて、自分も頑張ろうと思う。そういう熱量が描かれています。熱量だけでなく、節度(自分の振る舞いが周りにどう影響するか)についても。当初は3話の予定が7話になったとのことですが、もっと長く続けて、K-POP業界の仕組みや文化(カムバックとかトレーニングとかオーディション番組とか)も解説的に描いて欲しかったです。 私もNizi ProjectをきっかけにK-POP熱が再燃、TWICE、ITZY、BLACKPINKとはまっていき、挫折した韓国語の学習も再開し、ようやくハングルは読めるようになりました。早く歌詞や会話をダイレクトに理解できるようになりたい。そして踊れるようになりたい。。
振り返って読んだが、これは確かに何回も読んでも良い作品だった。 2回目も十分に楽しめました。 私は小松くん(中3)と目高くんが好きです。 実写化では林が主役のようだけど、話ごとに〆がある作品だしどうするのかな?というのは気になる。 全部やるなら二階堂誰がやるんだろう。
狂児さんクールでええなぁ 次カラオケ行ったら紅歌おう思っててん さとみくんはヤクザの前でもよう喋れるやん、指見たら卒倒するわ あと組長半端ないです。
※ネタバレを含むクチコミです。
すっかり寒くなってきましたね。寒さには強い私もとうとう暖房を使うようになってきた今日この頃ですが、この『潮騒のふたり』は読んでいるだけでじっとりと汗をかく蒸し暑さを覚えるような、そして同時に胸を焦されるような、異様で夥しい熱量を放っています。 1994年、関西のとある中学を舞台に、不良新任教師・屋敷と8歳年上の人気教師・比奈岸の恋愛が描かれる物語です。 90年代半ばという時代設定を非常に丁寧に巧みに描いており、令和3年にもなろうという時期にこんなにエモいポケベルでのやり取りを見られるとは思っていませんでした。 絵も設定もディテールが丁寧で素晴らしい作品なのですが、特に好きなのはインモラルで奔放な屋敷が教師用の格安アパートを借りずにわざわざ自分で部屋を借りているその理由です。普段の彼の姿からは想像もできないロマンチシズムの発露とそのギャップは、人を好きになるのに値する良いエピソードでした。 屋敷の刺々しくも内にある柔らかなもの、比奈岸の順風満帆に思える人生の向こう側にあるもの、その二人の交わりによって生まれる化学反応、そして変化に胸の奥が疼きます。 こうした描写の積み重ねによりキャラクターにも肉感が与えられているからこそ、まだBLという言葉が浸透していなかった頃の、男性同士での恋愛の禁忌性が今より遥かに強かった時代設定が輝いています。また、今よりも更に厳格さが求められまだ体罰などもあった時代の、規範たるべき教師としての葛藤も美味しいです。 オタクという言葉がまだ平仮名で書かれていた時代の不登校のおたくである女子生徒が長野まゆみ、銀色夏生、栗本薫が大好きというシーンがあるのですが、90年代にその辺りを読み漁っていた人間として非常に強い共感を覚えると共に懐かしさに浸りました。 50ページ以上の描き下ろしがあり、webで読んだ方もこの結末は必見です。 BL作品でそれなりに交合するシーンも描かれはするのですが、それでもこれは男性と男性でありながら人間と人間の普遍的で切なく狂おしくも愛しい物語であり青年マンガ的な側面も強いので、普段はBLは読まないという男性にも、『コオリオニ』位なら大丈夫というマンガ好きの方にもお薦めしたい作品です。 様々な部分で好みは分かれる作品であることは間違いないですが、それでも今年のBLの中でも個人的にはトップクラスです。
田中芳樹と荒川弘の布陣で面白くない筈がないというのは自明のことなので内容や評価についてはあまり触れる必要もないかなと思いますが、バラエティに富んだ数多の魅力あふれるおっさんたちの顔と名前を毎月の連載を追いながら覚え続けるのは至難の業なのでコミックスでまとめ読みすることを強くおすすめします。(体験談)
森崎東の追悼特集に通っている日々であります。森崎東というのは『ペコロスの母に会いに行く』を遺作にして亡くなった映画監督で、彼の撮る映画、これがまたとんでもない! 館内は幕開けから幕下りまで老若男女の笑い声に包まれるんですけど、これがしだいに笑い声と咽び泣きとが入り混じるようになる。みんなあんなに大笑いしていたのに、幕が下りて明るくなると、みんなくしゃくしゃに泣き崩れた顔を覆いながらそそくさと館をあとにするんですね。人前で泣くのは恥ずかしいですから、ピンと気合いを入れて嗚咽しそうになるのを抑えているんですけど、溢れた涙がどんどん顔をつたっていく。こんなご時世ですからマスクが涙でびしょ濡れになって、呼吸をするごとにぴたぴたと顔にひっついてきて堪ったもんじゃありません。 今回の特集は22タイトルもあり、その中には当然遺作のペコロスも入っているんですけど、まあ、22タイトルもありますから、ペコロスは公開時にも観に行っているし、ソフト化もされているから今回は観なくていいだろうと思っていたんです。 ところが、ある夜、感慨に耽りながら家に帰ってきて、名残り惜しさにユーチューブで予告編なんかを観ようとするわけですけど、森崎東の映画はほとんどがソフト化されていませんからユーチューブにも動画がほとんどないわけです。それで致し方なくペコロスの予告編をうっかり観てしまったのが時の運、館内で涙を堪えていた分、色んなものが一気に溢れでてしまって、もう嗚咽が止まらくて止まらなくてどうしましょう! そのときペコロスさんは黒い帽子を被っているんですけど、呆けたお母さんは息子を悪い人だと勘違いする。それでペコロスさんが帽子をとってハゲた頭をお母さんに見せつける。そのハゲ頭でお母さんは息子のことを認識してベタベタとハゲ頭を撫でまわす。笑えるんですけど、なんか同時に涙が止まらなくなるんです。この予告編にやられてしまって本編も観に行くことに決めたというわけです。 平日の最終回でしたから、観客はそんなに多くなくて、たぶん30人くらい。でも、主にハゲネタを中心に30人がずっと笑いっぱなしで、しかも、じぶんの座席から見えるほかのお客さんの半分くらいの後頭部が同じようにハゲあがっていて、それがとても愛おしいんです。 映画の時間が進むにつれて、お母さんの呆けも進行する。ついにはハゲ頭を見せてもペコロスさんは自分のことを息子と認識してもらえなくなる。また知らない人が来たといって暴れるんです。そのとき鎮静剤で眠ったお母さんの姿を、ペコロスさんはあの丸みのある愛らしいペンタッチで描いていく。このあたりから涙事情は相当にやばいわけです。お母さんの部屋の壁にペコロスさんのお母さんの絵がだんだん増えていく。よく撮られていたのは「母ちゃんいつもありがとう! 忘れてもよかけん、ずっと元気で!」という言葉の添えられたお母さんがピースしている絵。もうマスクが顔にぴたぴたひっついてきて堪ったもんじゃありません。 この時点ではお母さんを演じている赤木春恵とペコロスさんの絵がじつはそんなに似ていないことは特に気にもしなかったんですが、泣き腫らしながら迎えたエンドロールで、なんと、もうひと仕掛けある。撮影を見学に来られた実際のペコロスさんとお母さんのオフショットがエンドロールの脇の小さな画面に流れているんです。そのお母さんの顔がペコロスさんの描くお母さんにそっくりなんです! ただでさえもうお釣りがくるほど涙が流れているのに、そのことに気づいたときには着ていた服の衿口に顔を隠しましたよね。
私はこの作品を、同じたなかのか先生の『タビと道づれ』『すみっこの空さん』の後に読んだので、最初ずいぶん単純化された画面に驚きました。しかし本作がギャグ作品であると分かり、読み進めていくと、このタッチがまあ笑わせてくれること。 本作は戦国時代の忍びのお話ですが、服部半蔵と名のつく人を、こんなにもテキトーに描いていいのか……と愕然。割と時代設定はきちんとしているのに、すぐに現代ネタを繰り出してみたり、マンガである事をネタにしたり(画像参照、3巻より)、枠組みをずらすメタな笑いが次々と。 物語は忍びでありながら冷徹になれず、心を捨てられないくノ一・伊賀ずきんの葛藤を軸に、美しさ・愛らしさ・友達・自己規定といった事柄について詩的に哲学的に考察しており、デビュー作にして既に「たな節」炸裂!ギャグ漫画にも関わらず読み応えがあります。 くノ一として適性がなさそうな主人公のドタバタコメディとポエミーな台詞のコンビネーションに、思わず吹き出したら負けです。いや勝ちか。
タイトル通りの一貫した主張が、タイトルに反してめちゃくちゃ気持ちいい。 純粋であれば、真っ直ぐであれば、正直であれば、すべて正しいなんて確かに傲慢だ。 好きという言葉も、付き合うとか恋人とかいうカテゴライズも相手を縛りつけるエゴなのかもしれない。 正義の顔して人を支配できるから恋っていいよね、ってわたしは思いました。
ネタバレでもなんでもないこと言うとこの作中で主人公が「俺より終わってそうなやつが見たい」独白するんですよ。 こんなの共感しかないと思いませんか。 流石に中学生の「もう終わった」は共感できないし人生ナメてんのかと思ってしまいますがどの年齢でも自分より最低なやつをみてホッとしたいと思うのはもはや人間の本能か何かだと思います。 まだ一巻ですが簡単に言うと「落ちた人間」と「落ちたと思ってる人間」の話かと。 真逆な、いや、似ている境遇の人間が出会った時にどう言う化学変化が起きるのか。 面白いなと思ったので一巻応援です。
なにこれー!まさかのコンビニの漫画コーナーで単行本を見つけて読みました。 人類がみんな大好きな猫と人類がみんな憧れる竜の組み合わせなんてずるいですよね。 もうそのまんまです。 ニャンニャン喋る猫とニャンニャン喋る竜と人間の話。 猫はどの世界にいてもいいものだ…
壮絶なストーリーでありながら家族の繋がりみたいな物を書かせたら一番な方だと思っています。 小児科医モノは多々あれど、なぜかスッと頭に入ってくる気がします。 症状からあらゆる可能性を考え出してしかもそれをつなぎ合わせて一つの病名に結論づける。 どの医者もそういうことをやっているのだとは思いますが、小児科医とはなかなか言葉で説明してもらえないぶん難しそう…。 主人公の人柄が一話の段階で垣間見えるのがいいですね。 どっちかっていうと子供を見る大人というより子供と一緒の目線になって看る大人。 しかもそれが嫌味たらしくなく、自然とできる。 本職の小児科医はどんな方が多いのかわかりませんがこんな小児科医が多かったらいいだろうな…。 というか自分が子供で腹痛だった時に診て欲しいw まだ7話そこらですがもう10巻ぐらいのコミックスで読んでみたさあります。
発売当時もよく本屋で見かけていて「すごいエロそうだな…」と思っていたのですが、やっぱりそうでした。マンガ・エロティクス・エフに掲載されていた作品なのでテーマがエロなのは当たり前なんですけど、読んだ次の日も頭の中で何度もシーンを反芻してしまう中毒性がありました。新しい性癖に目覚めそうです。 失恋して入水自殺しようとしたお姉さんと少年、女の子より可愛い男子高校生と男友達、女学生に襲われる教師、太宰治に心酔している少女達…。どれもインパクトある話ばかりなので、一人でこっそり読むのがオススメです。
住み込みのバイト先で、金持ちペット犬の世話をさせられる話。 面白くなりそうな所で引いてしまってちょっと惜しい。 終始、お犬様が良い演技をしていた。主演男優賞ものだね。 最後は時がぶっとび、主人公はおばあちゃんになって孫にも恵まれ過去を振り返る。 雇い主たちを回想して「哀れな人達だった」「子供がいないから〜」と脳内マウンティング。 『何事にも動じなくなった」というセリフには謎の説得力があった。
トイプードルが可愛いなんて何を当たり前のことを、と思うけどトイプーさん可愛すぎる。 道行く女性には懐くのに犬同士では仲良くなれなかったり、こたつでぬくぬくしたり、すぐ疲れたり、表現はおかしいけどとても人間味があって可愛いのです。というか愛おしいのです。 お家帰ってこんな可愛いトイプーさんがいたら幸せだよなあ。一緒にこたつ入りたい。
スケルアイロニーや鳥宮はバカ!の三原すばる先生の読切ということで読んでみたら、まさかの平井善之さん(アメリカザリガニ)とのコラボ作品だった。 絵の巧さはもちろんのこと、流石お笑い芸人さんが書いているだけあって笑いもきっちりあるいいギャグマンガだった。 リレーしていくうちに寿司がぐしゃぐしゃになってるのに誰も気にしてないとこが好き。寿司(真心)とは一体🤔 シニアカーは道交法上歩行者扱いで「実質徒歩」というのが無駄に勉強になった。
この漫画家さん知らなかったけど、一瞬でファンになりました。んもうめっちゃ笑えた。声出して笑った。芸人さんのコントを見てるみたいだった(これが漫画を褒める言い方として合ってるのかはわからないけど…)。 あらすじだけだと、客の方にフォーカスがあたってる感じだけど、終始バイトくんふたりの会話劇。もはや客のおっさんどうでもいい。 あまりに面白かったから「能面ちゃんと下僕さん」ポチった。
五年ぶりに帰った町で、女子高生のタビは途方に暮れる。そこは「今日」を繰り返す町になっていた。大切な人に会いに行きたいのに、町の中に入る事も出来なくて……。 ▲▲▲▲▲ タビは降車駅を起点に、不思議な事態に気付いた家出青年と警官と共に、町を調べる事になる。 町に入るには、特定の路を自由に操る能力が必要。流れ星が与えたその能力の謎、能力者達の思惑や能力の授受を巡り、複雑で繊細な、ハラハラする物語が展開される。 タビは酷く内向的な子。彼女と関わる人々も「夢が叶わない」「思いが届かない」という重さを抱え、終始切ない。迷える人の内面みたいに複雑な「緒道」の路地。懐古調の風景はどこか未来を拒む様で、懐かしくて少し重い。 己を否定し闇に消えたがる人を救うのは、握手し・何かを分け合い・引っ張る手。他人と手を繋ぎ・星が星座になったら・時はぐるぐると動き出す……という感じの壮大な優しさの物語は、「緒道」の光景と共に私の孤独を癒してくれる。
秀逸なストーリーと、オリジナリティ溢れるキャラが織り成す魅力が素晴らしい。キャラクターは、歴史上の文豪をモチーフにしており、その異能と呼ばれる能力も文豪たちの作品名をモチーフにしている。お気に入りの文豪がいる人にはぜひおすすめしたい!
暗い話がなく読んでいていやされる作品です。キャラクター達もそれぞれ魅力がたくさんあり、好きになってしまいます。 「内容がない」という人もいますが、読みすすめていくなかで徐々にキャラクターたちが成長しているのがわかるので、そこも本作の魅力のひとつだと思っています。
ねこだまりでもふもふ猫たちの悠悠ライフを描いた著者の猫マンガ最新作。これまた、ねこだまりとは全く違うイメージですごい。あと男性キャラクターが二人しか出てこないのも新鮮でした。 ストーリーはあまり掴み所がないけどじわじわくるホラーっぽさがありました。世にも奇妙な物語でありそう。ともかく猫の描き方が上手いから、最後のコマはゾッとする人と、「猫かわいい」の人と分かれそう。
小説家志望の江波くんは理想の処女作を書き上げるため、実生活で運命のヒロインと出会いを待ち続けているという思い込み激しい系の陰キャ大学生です。 しょっちゅうカワイイ女の子との遭遇イベントを発生させてるのですが、なんだかんだ理由をつけて「ドラマチックじゃない!不採用!」とすべてのフラグを叩き折り、自らの殻に篭もろうとするありさま。読んでる側としては「十分ドラマチックだから!」とキレそうになること間違いなし。えっ…選り好むな…! 情けない態度ではありますが実のところ「これくらいのドラマではいい小説を書けないかもしれない」という執筆へのプレッシャーからきているものなのです。単純なロマンチストというわけではなく、江波くんの場合は女性との距離と創作への怯えが密接に結びついていて、これが面白いところですね。 そんな彼のイカれた生態に目をつけたのが同級生の清澄さんで、この女もヤバい。江波くんの自我が苦しむさまを見ることに快楽を覚える愉悦系ヒロインで、彼の周囲をかき乱し続けます。江波くんVS清澄さんの自我バトルが衝撃の形で決着する最終回、見届けてほしい。 江波くんの生き様を通じ、創作と自意識が孕む闇が炸裂しながらも面白かわいく描かれています。身に積まされながら楽しく読めました。江波くんのデビュー作読んでみたいですね。
目の付け所が良いというか発想力の勝利ではないか。 父が娘がどんな本を読んでいるのか気になって仕方ないというところから始まる「娘の本棚を覗き見る」のが繰り返されていく。 読んでみたところをマンガで表し(ただし本作で描かれる登場人物達の見た目は父親の想像するイメージで、鹿の子のイメージするソレ=栞の自作絵とは異なる)そこからしっかりオチに繋げるところは永続的に繰り返すことが出来るマンガの新しいカタチだと思った。 単行本では話と話の間に途中で出てくる作家などの設定資料のようなものが出てくるのだが、梶○一騎のような作家が出てきてたりするのもとても良い。 このノリはジェネレーション的に近いものを感じるなぁ 2巻(天魔大戦篇)になってから色々パロディがすごいのもまた一興。
読んでいて何故か 日本赤軍?を彷彿とさせた。 何か狂ったおじさん二人とおばさん二人に見えた…何故?? と思ったら作者様60歳!!!? エロ漫画ではない気がします。 ギャグホラーかな
性的マイノリティに対して差別したくないと思うと、どうにか理解しようと頑張って、言ってはいけない言葉を覚えようとしたり、腫れ物に触るような対応をしてしまったりと、お互いに居心地の悪い思いをしてしまうのでは…(という心配をしてしまう無限ループ) 身近に該当する人がいないと、ひとりでそんなことを考えてぐるぐるしてしまう。 そんなときに読んだこの漫画は、少し心が楽になったのと同時に、良い教科書にもなりました。 性的指向などに関わらず、もちろんノンケでも、どんな人にも日常があって、その日常を侵害する権利は誰にもない。そしてこの世に「当たり前」のことなんてない。その人が好きなもの・嫌いなものが自分と違ってもいいし、同じだったら気が合うね!って言って仲良くなればいい。個人として付き合えばそれで良いんだなと(あ、でも書いてることは「当たり前」のことだな…)。 この漫画を描いてるあさなくんはゲイだけど、タイトルは「ノンケじゃない」。つまり、「君は〇〇だ」とカテゴライズすることがもう遅れてる。ノンケじゃない(自分とは性的指向が何かしら違う)、了解。で終わりなんだ!てことかな?と自分は解釈しました。
あらゐけいいち先生のギャグのセンスは本当の意味で唯一無二だと思います。 悩みがあるときに日常読むとすべてどうでもよくなって、とりあえず散歩でもするかという気分になります
これは凄いそりゃ大賞になってもならなくてもなんにせよ世界に見つかりますでしょ、と。 優しくて美しい鬼の忘れられない記憶。 優しくて美しい鬼との忘れたいような記憶。 鬼の気持ちに寄り添えば、救いのある物語のような。 よかったね、とは言えないけれど。 それは愛だったと気づくのは、すべてが終わってからなのかもしれません。
そういえば美術館の学芸員が活躍するマンガって『ギャラリーフェイク』くらいしか読んだこと無いかも…と探していたら発見しました。 新人学芸員の近江さん、解説担当・森さん、展示担当・八斗島さん、監視担当・山之井さん(+謎の館長)を通じて、美術館のひとってこういう仕事をしているんだというのがわかりやすく描かれます。絵柄はとってもかわいいんですがこの4人の掛け合いがスピード感あって切れ味鋭いのが好き。 毎回力を合わせて展示を作り上げていくようすが「学園祭のノリだ!」って何度か作中でも表現されてましたが本当に楽しそうで、実際あったら行ってみたくなるような素敵な展示が次々出てきます。 端々に仕込まれた「あるある」は美術館の内情に詳しいひとや学芸員資格を持ってるようなひとが読んでもきっと面白いと思います。(胃が痛くなることもあるかもですが…) 「芸術ってゆるく楽しんでもオッケーだよね、いっちょ美術館行ってみっか!」という気持ちになる、にぎやかなマンガです!
カメラ漫画で、絞りを開放にした柔らかい光の描写が出てくると、もうそれだけでその作品は「勝ち」という気がします(例えば『ルミナス=ブルー』『彼女とカメラと彼女の季節』など)。そういう点ではこの『恋の撮り方』も、サイコーに「勝ち」の部類です。 写真部に入った男子は、笑わない三年の先輩に恋をする。そんな彼の秘密は、彼のカメラの中には先輩がいて、ファインダーの彼女はいつも笑顔という事。 明るい笑顔の先輩が見たくて、撮影に熱が入る男子。しかしその像は、現実の先輩ではない。更に同じ先輩に恋する二年の女子、そして先輩自身の、それぞれの不器用な恋心が綴られます。各人の撮影スタイルが、それぞれの恋の形と対応している、というのが興味深いです。そういう意味では、写真に心は映るのですね。 気難しい先輩に対して、屈託のないカメラの中の先輩は愛らしいけれども、彼女も一筋縄でいかない様子。虚実二人の先輩の複雑さを解いて、笑顔のポートレートを撮る為に奮闘する半年の物語は〈非現実的〉撮影ドキュメンタリー、という感じでしょうか。
友人にすすめられたので読んでみたら、ギャグの面白さにハマってしまいました。またキャラデザも個人的にかなり好みです。
今クチコミとコメント見たけど私もそれ見たい