以前マンバ読書会でスピナマラダ!のお話をしている際に教えていただいた作品。

「Let's Kick!」セパタクロー+サッカー
(月刊少年マガジン1994年1月号増刊GREAT)

「フェイスオフ」アイスホッケー+フィギュアスケート
(月刊少年マガジン1994年5月号増刊GREAT)

ダブルフォールト!」テニス
(月刊少年マガジン1994年9月号増刊GREAT)

「どーなることやら」ラブコメ(?)
(月刊少年マガジン1993年9月号増刊GREAT)

という4つのお話からなる短編集。
マンガとしてお話作りが上手いうえに、1990年代のキャラデザの癖の強さが全開でホントたまらないです。最高…!

特に表題作の「Let's Kick!」が良かった。
マレーシアから来た女の子・アミナがヒロインで、サッカー部の悪どいキャプテンにも怯まず、セパタクローの足技でコテンパンにするところが格好いい…! (典型的な外国人ステレオタイプがないところも好き)

一番古い8Pの作品「どーなることやら」の人気のおかげで、その後GREATに載せてもらえるようになったと書かれていましたが、なんとこの作品は「土曜の昼に依頼があって、日曜にネーム切って、水曜に原稿を完成させた」のだそう。

ちなみに読書会で伺った話によれば、なかざき冬先生はゲームのキャラデザなどのお仕事もされており、現在では絵柄が今風にアップデートされているそうで、「今の絵でセルフリメイクしたバージョンが見てみたい」とも仰っていました。たしかにそれは見てみたい…!

面白くて格好良くてヒロインが可愛い。少年漫画のエッセンスと90年代の香りが全部詰まった素敵な短編集でした。

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1990年代バリバリのキャラデザがたまらない珠玉のスポーツ短編集!にコメントする
私の女神が今日も推せる ~これからも、いつまでも~
絡み合い重なり合う群像百合 #1巻応援
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兎来栄寿
兎来栄寿
昨年、電子書籍のみで発刊された百合オムニバスがこの度新装版となり再構成されて紙・電子で発売となりました。 1話だけ切り取ってみても相当に満足度の高い百合短編が、相互に絡み合う群像劇として連作短編で読めるこの幸福感。 嘉神さんへの好意がクラスメイトにバレてしまい本人にまで伝わって困惑する大宮さん。 隣の席にいる多賀さんが逆隣にいる諏訪さんに向ける強い視線に気づいている、大宮さんの友人の匙本さん。 同じ塾に通う1位と2位で、それぞれの学校では1位の「最強」を目指す澄海(すみ)と尊(みこと)。 おのおの異なるさまざまな関係性から生じるストーリーは、それぞれに魅力的で胸を高鳴らせてくれます。 個人的には傍観者としても当事者になった瞬間も完璧な匙本さん、好きです。 西大路かれんさんはもっと好きです。 最初は高校生同士として出逢って絆を育みだした彼女たちの、その先の物語が描かれるのも味わい深いところです。共に過ごした時が積み重なるからこそ生まれる酸いや甘い。感情や、振る舞いに凝縮されたものが百合好きを幸せにしてくれます。 帯を缶乃さんが書かれているのもむべなるかな。百合好きの方はマストバイです。
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