たか
たか
2023/09/20
ネタバレ
主人とメイドの中世医学サスペンス! #1巻応援
📷
たぶんバナーで見て積読していた作品だったと思いますが、読んでみたら想像を遥かに超える面白さでした!! LaLa系のファンタジーや歴史物語少女マンガに見えますが作中に描かれる背景・服装・料理は中世のもので、ゴリゴリに史実に基づいて描かれていて読み応えが半端ない!そして絵が本当に美麗で素敵。 ヘブライ語やアラビア語が登場する少女マンガなんて初めて読みました。世界史大好きなのでワクワクが止まりません。 キリスト教という文化圏において肉体を切り刻むことがタブーであった時代に、後退してしまった医学を取り戻そうと奮闘する主人・ヨハンと、異邦人の見た目で周囲から疎まれているが、驚くほど礼儀作法や教養を備えている謎のメイド・ヴィオラことヘカテー。 ヘカテーの主人に対する振る舞いも、よくある「子供向けに読みやすくタメ口を混ぜた現代風でポップな言葉遣い」ではなく、キチンとした敬語なのが嬉しいですね。歴史モノならこうでなくっちゃ。 幕間には当時の暮らしぶりに関する解説がギッチリ字で書かれていて、そちらも非常にためになります。 その解説で気付いたのですが、本作は「なろう」原作作品でした。 『本好きの下剋上』といい、女性向けなろう作品はたまにこういうグッと来る作品があるからやめられませんね! よく「男性でも楽しめるマンガ」などというテーマで特集されることがありますが、これもまさにそれです。少女マンガという形式で描かれているだけでメインは医学サスペンスなので(1巻の時点では)、普段少女マンガ読まないからと敬遠せず、まずはぜひ手にとってほしいです。 絶対2024年絶対来てほしい!!!
たか
たか
2023/09/13
ネタバレ
これは良質なファンタジー…! #読切応援
📷
死神が持っている絶対にすごい力があるであろう鍵の描写とか、ナチュラルに人間と違う理を操ってるところがすごくスマートで作品の描き方として洗練されているなと思いました…! 人間に恐れられなくなった冥府の死神(地獄行き・天国行きを決める閻魔様的な仕事をしている)が、その原因を探るため地上に降りると、そこには一緒にダンジョンに潜った仲間が必ず死ぬという「死神トーマス」という二つ名の冒険者がいた。2人が言葉を交わしていると、ダンジョンの浅層に居るはずのない死神竜が出現し、トーマスを慕ってくれる若者が取り残されているという知らせが届き2人で救出に向かうことに…というあらすじ。 死神が冒険者たちの命を助けた対価として、元の目的を果たすため「死神トーマス」という呼び名を改名させる。 そうして得た新しい名前は「帰還者(リターナー)トーマス」。 いや痺れる〜〜!!このかっこよさとダジャレが共存してるネーミングはまさに少年漫画の醍醐味。最高! 最後に冥府に戻った死神が死神竜を連れ帰って快適にお仕事してるシーンがエモくてよかったです。 かわいい女の子なのに強大な力を淡々と振るって人間を裁いていく姿がかっこいい!さすが死神…! 三卜了先生の次回の読切も楽しみにしています!!
たか
たか
2023/08/29
ネタバレ
これが令和の男の子 #読切応援
📷
物凄い完成度の読切で圧倒されました。そんで泣きました…。 しょーちゃんが本当にお母さん思いで、怪我して帰ってくることをずっと心配していること。危険だけど人々を守る仕事に就いていることで、息子である自分との時間はずっと後回しにされてきた寂しさ。 ずっと我慢してきた気持ちが込み上げてきて感情のままにぶつけちゃったあと、「本当に言いたかったのはそうじゃない」と反省してちゃんとあとで謝ろうとするしょーちゃん。本当に素直でいい子…こんないい子に育ったのも、一重にお母さんの愛の賜物だよなぁとジーンとしてしまいました。 「親を殺され復讐で…」というありがちな流れではなく、単純に「大切なお母さんを守るために息子である自分が魔法少女(少年)になる」という展開は、令和だからこその優しい展開だなと思いました。 とはいえ、偉大な親の跡を継いで自分も戦うという流れはド王道少年マンガなのがエモい…! お母さん推しの友人がキチンと活躍する展開。 死んだお父さんとお母さんが改名した理由。 亡き夫の姿に重なる息子の姿。 そしてバンビーノの襲名。 お母さんが電撃引退したあとの後半から面白さがドンドン加速していってメチャクチャ熱かった。 すごい面白かった…すごい…。
たか
たか
2023/07/27
ネタバレ
完結を経て再マンガ化!野田サトルが描く灼熱のアイスホッケー物語!
『ゴールデンカムイ』の前にヤンジャンで連載されていた、野田サトル先生の初連載作で高校アイスホッケー部を描いた『スピナマラダ!』。惜しくも気になるところで連載終了となってしまったものの、野田先生ファン・アイスホッケーファンから高い支持を受けていました(私調べ)。 私自身、元々フィギュアスケートファンだったのですが、『スピナマラダ!』を読んで女子アイスホッケーの国際親善試合を見に行くくらいアイスホッケーにハマりました。 そしてなんと、昨年2022年の『ゴールデンカムイ』の連載終了後、野田先生御本人の手による再創生が発表され、本日ついに『ドッグスレッド』として再始動を迎えました!!やったーー!! https://tonarinoyj.jp/episode/4856001361539329011 再始動した1話を読んでみての感想は、金カムを経てギャグのキレと画力がが更に増したな〜!でした。 また『スピナ』の1話との一番の違いは、前回から10年以上経ってからの再連載で、今に合わせてストーリーが練り直されているということです。新キャラらしきアイスホッケーファンの配信者には驚きました!(けど作中の時間は2010年なんですよね…その当時だとまだニコ生主とかなんでしょうか。) そのほかの違いで言うと ・またロウのキスクラでの暴れっぷりがより念入りになってたこと(あとロウ推しのファンの描写が増えててゲロまで吐いてたの笑いました) - 『スピナ』の冒頭ではあった「アクセルを飛んだと思ったらアイスホッケーのリンクにいる」という場面転換がなくなっていたこと - フィギュアのジュニアでのライバル選手のビジュアルが変わったこと - 源間弟がより過激になり「お前の血でゴールライン引いてやる」という名台詞が生まれていること でしょうか。あの気色悪い七三分けの猫は相変わらずいます!安心してください。 続きが楽しみすぎて『スピナマラダ!』読み返したくなってきました。読み返すか…。 本当にロウとか鯉登少尉みたいな、「キザで実力があってそれに見合った高いプライドを持ちつつ、情けない姿も恥ずかしがらず堂々と見せる揺るぎない自己肯定感の持ち主」大好きなんですよね。光属性いい。 もう来週が待ちきれないので週末に『スピナマラダ!』読み返そうと思います! ▼『スピナマラダ!』に書いた感想 https://manba.co.jp/topics/15665
たか
たか
2023/07/24
ネタバレ
杉浦次郎の才能&性癖全部載せ!超ド級骨太ハイファンタジー
📷
知る人ぞ知る傑作WEB漫画がついに作画付きで商業連載化されました!久しぶりに1話を読み返しましたが、初めて読んだ時と同じ興奮を感じました…面白すぎる。もし本作の冒頭だけ読んで、凡百の異世界マンガだと思った人がいたらそれは完全なる勘違いなので、絶対に1話を最後読んでください!後悔しますよ。 設定こそ異世界ファンタジーという王道すぎる設定ではありますが、中身は他のどんな作品とも違う砂漠のなかにある一粒の砂金のような作品なんです。 杉浦先生の描く男性主人公はいつも実直で、答えのない問題に誠実に向き合い考え抜くところが素敵だなと思います。 もう1つの連載作である『僕の妻は感情がない』でも、「ロボットを一個人として扱い愛すること」「ロボットを憎む人間&ロボットを憎むロボット」「ロボットである妻を所有するということ」を、作中で真正面から徹底的に議論していますが、本作も同様。 錬金術で命を扱うこと、奴隷を所有すること。 普段まったく向き合うことのない「倫理」について、ファンタジー世界だからこそ出来る激しい描写によって、倫理の重みがガンガンに伝わってきて打ちのめされるくらい面白いです。 杉浦先生のラフ作画でも十分に面白かったものが、美麗な作画が着くことによって解像度が高まってさらに魅力的になっていました。 気が早いですが、早く単行本で読みたいです。
たか
たか
2023/07/21
ネタバレ
異なる時の流れを生きる2人の美しすぎる話 #読切応援
📷
時が低速化した魔王城に住む少女と外から来た少年のお話。 「うおおめっちゃ良いもの読んだ〜〜〜!よかった…ありがとう…」という気持ち。本当に素晴らしすぎるファンタジーでした!! 勇者と魔王の戦いの真っ最中に、魔王城内は低速化する魔法に包まれてしまう。 低速化した人々は外から見ると時が止まったかのように見えるが実は生きていて、何十年というスパンで瞬きをしたり戦いの動作が徐々に進行しており、低速化した世界の中で普通に動いている。 そのため魔王がこの世を滅ぼす魔導書に手を伸ばす前にこの魔法を解除し、魔導書をとりあげるため研究を続けている。 外にいる人々は、低速化している世界に干渉できないし、外にいる人々は早すぎて低速化している世界の人々には認識することすらできない。 叔父が働いている魔王城にやってきた主人公は、庭にいる少女に心を奪われるが、実は彼女は魔王の娘。 今まさに自らの父が勇者に殺されようとしていることすら認識できない彼女の気を引こうとしたことを主人公は悔いる。 そして世界の終わりを防ぐため、低速化解除の研究を始めるが。 外側から魔王城を見つめ続けた主人公は魔王が最後に手を伸ばしたものを見、そして魔獣に襲われたことをきっかけにある決断をし…。 いや〜〜もうほんと良いとしか言えない…美しすぎる!!! 私は不死萌え(ゾンビとか)なんですが、これを機に低速化萌えになってしまいました。 まだ読んでない方には問答無用で読んでほしい超良質エモファンタジーです。
たか
たか
2023/07/14
ネタバレ
ノーベル賞作家が描く「チェルノブイリ原発事故で何が起きたのか」
これを読んで、自分が今までチェルノブイリ原発事故について今まで何も知ろうとして来なかったことに気付きました。Wikipediaの記事を流し読みすることさえしたことがありませんでした。 チェルノブイリでは原発事故があったあと、消防士たちは「普通の火事」だと知らされ防水服すら着ず消火にあたり被爆。 被爆した消防士たちを、当局は妻たちに嘘を付いてまで強制的にモスクワへ移送。最初は何事もなかったかのようにトランプをしていた彼らも、1人1人徐々に放射線により体が崩壊していき死亡しました。同様に、患者が搬送された病院の医療関係者も亡くなったそうです。 第1話の主人公は消防士の妻。 身重の体で愛する夫を追いかけモスクワへ行き、看護師に「2人子供が居る」と嘘をついて、計測器の針が振り切れるほどの高放射線量の病室にまでたどり着きます。 そして徐々に皮膚が焼け爛れ、血を吐き、死へ向かっていく夫に、自分の病気が恐ろしいものだと思わないよう勇気づけるためにキスを贈り抱きしめ、14日後に亡くなるまで寄り添いました。 夫の棺桶はコンクリートで埋められたこと。 生まれた娘には肝硬変の症状があり、生後4時間で亡くなってしまったこと。 目を逸らしたくなるほど辛いシーンはいくつもあるのですが、何より、妻に融通を利かせてくれていた看護師のセリフに胸を抉られました。 *「忘れてはいけませんよ」* *「あなたの前にいるのはもうご主人じゃない、愛する人じゃないんです」* *「汚染濃度の高い放射線物質なんですよ」* https://i.imgur.com/xF74ysH.png (スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ/熊谷雄太(STUDIO H)/今中哲二『チェルノブイリの祈り』第1話より) 小説の原作者のスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチさんというお名前に見覚えがあり、調べてみたら『戦争は女の顔をしていない』と同じ作者の方でした。 1話を読んでみて。原発で火事が起きたにも関わらず何の対策もせず消防が現場に向かい、医療関係者も何の防護もなく治療にあたったことが、私にはとても信じられませんでした。そしてこれが、自分が生まれるほんの少し前の1986年に起きた出来事だということにも驚きました。 もっともそれは私が原爆について子供の頃から歴史の教科書で学び、3.11を経験した日本人だからかもしれませんが…。 チェルノブイリ原発事故という悲惨な事故を教訓として、今私達はより厳重な管理や災害対応が行われる世界に生きているのだと。本作を読んで自分が当たり前の用に享受している安全が、いかに大きな犠牲の上に成り立った得難いものであるか改めて痛感しました。 ウクライナが戦渦に巻き込まれ1年以上が経つなか、ロシアが核保有国であるという事実に折りに触れゾッとさせられます。 そしてそんな今、この原作をコミカライズすることは、普段小説を読まない層にも原発・核・放射線の恐ろしさを届けることができる非常に素晴らしい試みだと思います。 多くの人に読んでほしい作品なので、雑誌だけでなくアプリやサイトでの配信や、白泉社の海外向けアプリ「Manga Park W」でも翻訳版が公開されてほしいです。 【追記】1話がWEBで公開されてました!そりゃこんな名作を公開しない方が意味がわからないです。単行本が出たら絶対購入します! https://younganimal.com/episodes/edb92366c448f
たか
たか
2023/07/10
ネタバレ
「合法体罰」で先生が救いようのないクソガキをぶっ飛ばしていく!!
お、おもしれ〜〜!!ウェブトゥーンの鉄板といえば「いじめ・復讐・俺TUEEE・スカッと」。そしてそれに「アクション」まで加えた面白さ全部盛りの少年マンガでした。 「未成年という立場を利用して周囲に害を撒き散らす救いようがないクソガキを、圧倒的な戦闘力を持つ大人が合法的に体罰を入れて改心させる」なんて。そんなの見たいに決まってるじゃん…!! **▼舞台設定が韓国のまま** そう!それでいいんだ…!作中で右側通行だったり、夕飯で銀色のお箸使ってるにもかかわらず、無理やり人名や地名だけ日本に変えるような脳筋ガバガバローカライズなんてしなくていいのに、なぜだかウェブトゥーン界隈では多いですよねそういう作品。読んでて違和感にイライラするだけなので本当に無くなって欲しい慣習です。舞台設定が韓国のままというだけで手叩いて喜んじゃいました。 **▼キャラがいい** 主人公のナ・ファジン先生の安心感しかない強キャラぶりに痺れる! 不遜なくらい余裕があって不適で、でもその態度は伊達じゃなくガチで強いし、悪を挫き弱者を救う義の心がある。 先生の信念と美学には、なんとなく稲垣理一郎作品のキャラと同じものを感じます。 **▼作画と塗りがいい** 作画がとにかく魅力的かっこいいうえにコマ割りがかっこいい! 塗りも一昔前の少年アニメ風のパキッとした色合いで実家のような安心感。 コマ割りが読みやすく、そしてシーンを際立たせる演出としてもうまく活用されていて迫力が素晴らしかったです。 https://i.imgur.com/EluYOEN.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第11話) https://i.imgur.com/XnAnlA3.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第14話) **▼漫画として読みやすい** 基本的にウェブトゥーンって読みにくくて嫌いなんですけど、こちらの作品はストレスを1mmも感じることなく、続きが気になってあっという間に15話まで読んでしまいました。 1〜6話が「スーパーぼっち編」、7〜15話が「クウンハイテック高等学校(工業高校)編」なのですがどちらも笑えてスカっとできて最高の読み心地です。 スーパーぼっち編では、体罰を罪に問われない権限を与えられた年長の先生たちが久々に教鞭(物理)を手にし、イキイキし始めるところでメチャクチャ笑いました。やってんね〜! https://i.imgur.com/BC7vj5U.png https://i.imgur.com/OyEY8Ae.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第3話) 工業高校編はクローズかWORSTか東リベか、といった大規模な不良の抗争が行われてて最高でした。っぱ不良は大人数で抗争してくれないと。 まず1話を読んで思ったのは、「そりゃこれはウケるわ…」でした。 ナ・ファジン先生が腐りきった学校に着くやいなやイジメっ子をぶっ飛ばして「俺たちの頃は殴られたらお礼を言ったものだ」的なを言うのですが、そう!そこなんですよね。 〜以下、隙自語り(飛ばして大丈夫です)〜 >私は平成生まれなのですが、地方育ちのため中学時代はまだ体罰がありました。 >真夏だろうとなんだろうと部活中は水を飲ませてもらえませんでしたし、中1のときは足が遅いからと顔面を殴られ漫画みたいに後ろに吹っ飛んでしまって他の人にぶつかりなぎ倒してしまいました。   >当然他の生徒たちも散々ぶっ飛ばされていて、授業終了間近にチラッと時計を見た生徒が殴られて机からすっ飛んだり、路上でマラソンの予行練習をしているとき最後尾の生徒が教師がペースカーに轢かれたり、女子バレー部員が説教中に顔面にボールを蹴ってぶつけられたりいろいろありました。(※ちなみにやったのは全員同じ教師)   >そんな育ちなので、山本さほ先生の『岡崎に捧ぐ』の中で剣道部の練習中にふざけて道場を出て言って笑いをとったみたいなシーンを読んで衝撃を受けましたし、吉祥寺出身のバスケ部の友人が合宿が楽しかったみたいなことを言ってたのも同じ世界の話とは思えませんでした。   >最近だと世田谷区の中学校に健康維持のために自分のペースで運動ができる部活が出来たそうで、そのニュースを聞いたときは「なんて画期的なんだ素晴らしい!」と思うのと同じくらいドス黒い感情が湧いてきました。   〜終了〜 世の中が良くなっていくのは良いことですし、自分が人を殴りたいとは全く思いません。それでも自分は理不尽な仕打ちに耐えたのに、下の世代同じ苦しみを味わっていない…という状況には釈然としない思いがあります。 だから日本にも…というか私の中に「漫画で読めたらうれしい」というニーズはたしかにあると思いました。 マジで誤解しないでください。「漫画で」です。 良くなった世界を後退させず良い方向に進め続けていくために、私達は最後の体罰世代として釈然としないキモチをグッと飲み込んでいかなくてはいけません。 こういうフィクションの意義は、その飲み込んだ後に残るモヤモヤを少しでもスカッとさせてくれるところにあるのだなと、あらためて感じました。
たか
たか
2023/06/20
ネタバレ
Dr.オクトパスが日本の女子中学生に
スパイダーマン全然知らなくて読んでも面白かったです。ロケット団とかバイキンマン的な、スパイダーマンを倒そうとしていつも負けてる(本人曰く買ったり負けたりしてるらいしけども)主人ンの敵役・ドクターオクトパス。 孤独な学生時代、博士号を取得した晴れがましい日。 イジメ行為には慣れた様子でも、メガネを壊されて子供時代の記憶が蘇る…。 たった1話だけど憎めない人だなあ。 自分の頭脳で強者に肉薄しようとイキイキ頑張ってるところ好きになっちゃうよ。 でも乙葉ちゃんの髪の毛を切ったところは許せねえぜ!!なんだそのヘルメットは!!!前髪切るのはともかく刈り上げにしてるんじゃねえ〜〜! はぁ…。 スタイリッシュかつ力強い絵が格好良いいなぁと思ったら、ヴィジランテ描いてるコンビだったんですね。なるほど。冒頭のカラーもかっこよすぎたのでカラーリング担当の方がいるのかと思ったぐらいすごい。 オジサンと精神同居って結構嫌だと思うけど乙葉ちゃん大丈夫なんだろうか。そしておじさんもJCとして上手くやっていけるのか?続きが気になる。
たか
たか
2023/06/16
ネタバレ
ったく…おもしれー漫画 #読切応援
📷
マンバの「今日の人気マンガランキング2位」に入っていたので読んでみたらびっっっくりするほど面白かった!これは納得のランキング(ちなみに1位は『かわいすぎる人よ!』)。 ちなみに更にびっくりしたのが、作者が『不死と罰』の佐藤健太郎先生だったこと。作風のギャップがすごすぎる。 地球に巨大隕石が迫りくるなか、代々時間停止能力(正確には超スローにする能力)を持つ家系に生まれたヒロイン・田中さんはどうせ助からないと思い、その間に主人公・西野1人だけを時間停止せず一世一代の告白をする。 時を止め続ければ世界に2人っきりで生き続けられるが、ワンピ最終章やアベンジャーズ最新作など心残りが多い西野は「家系に能力が発現する」「1人の能力者が1人を流れる時に連れてこれる」ことから、ある解決策を思いつく。 「これがガチの“時止めモノ”かー…」じゃないよ!😂 設定の面白さ・テンポ感のよさ・登場人物全員のキャラの濃さ・オシャレな構図&演出。どれもすごくいい!!! 西野は「おもしれー女」ってノータイムでキスしたりかなり大胆な提案するし、真面目に見える田中さんだけど時間停止を西野の観察に使ってたり西野の提案に乗るし、田中母は普通のお母さんに見えるけど西野を始末しようとしたり全員おもしれー奴で最高。 隕石の降る中でするハリウッド映画のようなキスとか、田中母がおもちゃの銃をぶっ放す最後のページとか、とにかくここぞという見せ場の演出がオシャレですごく好き! 佐藤先生のこういうノリの読切を集めて短編集出してほしい。買います。