たぶんバナーで見て積読していた作品だったと思いますが、読んでみたら想像を遥かに超える面白さでした!!
LaLa系のファンタジーや歴史物語少女マンガに見えますが作中に描かれる背景・服装・料理は中世のもので、ゴリゴリに史実に基づいて描かれていて読み応えが半端ない!そして絵が本当に美麗で素敵。
ヘブライ語やアラビア語が登場する少女マンガなんて初めて読みました。世界史大好きなのでワクワクが止まりません。
キリスト教という文化圏において肉体を切り刻むことがタブーであった時代に、後退してしまった医学を取り戻そうと奮闘する主人・ヨハンと、異邦人の見た目で周囲から疎まれているが、驚くほど礼儀作法や教養を備えている謎のメイド・ヴィオラことヘカテー。
ヘカテーの主人に対する振る舞いも、よくある「子供向けに読みやすくタメ口を混ぜた現代風でポップな言葉遣い」ではなく、キチンとした敬語なのが嬉しいですね。歴史モノならこうでなくっちゃ。
幕間には当時の暮らしぶりに関する解説がギッチリ字で書かれていて、そちらも非常にためになります。
その解説で気付いたのですが、本作は「なろう」原作作品でした。
『本好きの下剋上』といい、女性向けなろう作品はたまにこういうグッと来る作品があるからやめられませんね!
よく「男性でも楽しめるマンガ」などというテーマで特集されることがありますが、これもまさにそれです。少女マンガという形式で描かれているだけでメインは医学サスペンスなので(1巻の時点では)、普段少女マンガ読まないからと敬遠せず、まずはぜひ手にとってほしいです。
絶対2024年絶対来てほしい!!!
異邦の血を引く少女ヴィオラは、ある日「塔の悪魔」と恐れられる青年ヨハン=アルブレヒトから死の女神「ヘカテー」の名を与えられ専属メイドに指名される。ヨハンの数々の猟奇的な行動に恐怖するヘカテーだが、彼の真の目的は幽閉された塔の中で医学の改革を起こすことだった! 12世紀のヨーロッパを舞台に、悪魔と呼ばれる青年と魔女の名を持つ少女が織りなす医学と謀略が交錯する新機軸ゴシック・サスペンス! 耽美にして残酷な知の迷宮へようこそ!
異邦の血を引く少女ヴィオラは、ある日「塔の悪魔」と恐れられる青年ヨハン=アルブレヒトから死の女神「ヘカテー」の名を与えられ専属メイドに指名される。ヨハンの数々の猟奇的な行動に恐怖するヘカテーだが、彼の真の目的は幽閉された塔の中で医学の改革を起こすことだった! 12世紀のヨーロッパを舞台に、悪魔と呼ばれる青年と魔女の名を持つ少女が織りなす医学と謀略が交錯する新機軸ゴシック・サスペンス! 耽美にして残酷な知の迷宮へようこそ!