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大ヒット作「めしばな刑事タチバナ」の著者・旅井とりが現代アートの世界と男女の激しい三角関係を描いた意欲作。同棲中の彼氏と、突然現れた元彼。ふたりの優秀なアーチストが、ひとりの女をめぐって愛と嫉妬と自尊心をむき出しにして対立する激しい三角関係――。横井健司(ヨコ)は若くして美大の教授に就いた期待の若手アーチスト。日本のアート界で着実に成功を収めようとしていた。恋人の杉本ふみ(フミ)もそんなヨコを支えていて、何もかもが順調に思えていた。しかし、ヨコの個展初日に工藤道男(クドウ)が現れたことで事態は一変する。クドウはフミの元彼。美大で学ぶこともなく、独学でアートの道に進み、今では海外でも一目置かれるアーチストになっていた。クドウはヨコの作品を「作品じゃ満足にメシ食えないのをガッコのセンセの肩書きでごまかして小銭を稼いではカマのケツ舐めてる美大出のアートごっこ」と挑発。やがてフミをめぐって、ヨコとクドウが火花を散らすことに……。ふたりのアーチストの間で揺れるフミの心はやがて……!?
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江戸川乱歩没後50年記念企画第2弾。江戸川乱歩が創出した名探偵・明智小五郎が、ライバルの2大怪人が引き起こす猟奇的難事件に挑む2長編を収録。■「地獄の道化師」(作画・関谷ひさし)/白昼の路上で石膏に包まれた若い女性の死体が置き去りにされる。そして、その女性の妹に送り付けられた道化師の人形は死の予告なのか。明智小五郎をあざ笑うかのように、犯罪をつづける“地獄の道化師”の正体は意外にも!? ■「黄金仮面」(作画・北竜一朗)/怪人・黄金仮面と明智小五郎の死闘を描く。昭和初期、それはどこからともなく、金製の仮面をつけた怪人物の出現のうわさから始まった…。銀座や夜のとある東海道線の踏切など、黄金仮面の目撃情報が相次ぐ。その容貌は、「顔は金色に光っていて口から一筋真っ赤な液体が流れていた」。一体、黄金仮面とは何者なのか。そんなある日、ついに黄金仮面が巻き起こした大事件とは!? 長編漫画の他に「江戸川乱歩と≪地獄の道化師≫」、「北九州市漫画ミュージアム紹介」、「江戸川乱歩と≪黄金仮面≫」「名張市立図書館・江戸川乱歩コーナー紹介」など特集記事も収録。江戸川乱歩独特の猟奇的な雰囲気満載で、乱歩ファンならずとも必読の一冊!