くだんの彼女と未来交歓(バタフライエフェクト)
クチコミなし
高校生の遊歩が従妹の柚茉と数年ぶりの再会を果たした時…世界は暗転した。ふたりは「くだん」の力を継いでおり触れ合うことで時として未来が読めてしまうのだ。柚茉にはその未来を回避する予言が授けられ、悲惨な未来を回避するためにふたりは奔走する!互いに意識しつつもふれあうことを避けるふたりを、どうにかくっつけようとする幼い少女の妖怪・件<くだん>と胸豊かな柚茉の母。同じ下宿にすむ里里<さとり>さんの登場で、世界の未来よりも自分達の将来がますます混沌なふたりの明日はどっちだ!?
ルミとマヤとその周辺
空き地、駄菓子屋、団地……昭和の子供の声が聴こえる物語。子供たちの無垢な心は今も昔も変わらない――。おせっかいがいっぱいあった。ケンカもいじめもいっぱいあった。でも、あったかかった。人と人とのつながりは確かだった。……ただのノスタルジー漫画じゃない!今に続く“昭和”がここにある!!北国のカギっ子姉妹・ルミとマヤとその周囲の人たちの温かくやさしい人間模様。
父の暦
陽一が郷里を想うとき、いつも決まって想い浮かぶ情景がある。早春の早い午後、幼い陽一は父の営む理髪店の床の上に座りこんで遊んでいる。ぽかぽかと心地よい陽だまりの床。それはどうやら、かなり幼い日のもっとも心なごむひとときのように思われる…。父が死んだとの連絡を受けた陽一は、郷里の鳥取に帰ることになった。十数年ぶりの郷里はすっかり街並みが変わってしまい、なかなか郷里に帰ってきたという実感が湧かない。それでも実家に近づくにつれ、記憶にある景色が目につくようになってきた──。昭和27年4月、鳥取大火の炎によって焦がされた父と子の絆は!?鬼才が「犬を飼う」「欅の木」に続き、三たび挑む人生の機微!!