あらすじ奇想天外の知略をもって世界物産のお家騒動を解決した稲村金四郎は、尊敬する上司曲垣常務と入れ変わってバンコック赴任を命ぜられた。途中、マカオで中国の富豪丁光前と知遇を得た金四郎は、タイのスワナコルン氏邸において、麻雀では奇跡の手と言われている天和(てんほう)を完成した。しかし天和をつくった者は死ぬという言い伝えから、彼は四十九日の蟄居に服したが、その間スワナルコンの五人の妾と関係したため、丁光前と共にシンガポールへ逃れた。