梶山 季之(かじやま としゆき、1930年1月2日 - 1975年5月11日)は、日本の小説家・ジャーナリスト。週刊誌創刊ブーム期にトップ屋として活躍、その後『黒の試走車(テストカー)』『赤いダイヤ』などの産業スパイ小説、経済小説でベストセラー作家となり、推理小説、時代小説、風俗小説などを量産するが45歳で死去。ルポライターとして梶 季彦、少年少女向け推理・冒険小説(ジュブナイル作品)の著者として梶 謙介のペンネームがある。
妊婦の入坑をタブーとする炭坑内で、十六歳の女が男の子を産みおとした。やがて数奇な運命をたどることになる反骨と熱血の快男児・辰巳午之助の誕生である!!
世界物産大阪支社に勤める稲村金四郎は、ひまさえあれば、居眠りしているか、何かを食べていることから、“居眠り喰四郎”といつしか人に呼ばれていた。サラリーマンの世界では、平社員の金四郎は将棋に例えれば「歩」だ。しかし、たとえ歩でも敵陣に入ったら「と金」となって金の働きをする。金四郎は「と金」になれるのか!?
貧しさ故に進学を断念し、上京した荒垣正人をめぐって、四人の女の熾烈な争い!野心に燃える男のにぎにぎ人生!
悪のかぎりをつくして、政財界の大物にのしあがっていく男番匠銀之助の恐るべき半生記!!