あらすじ

20XX年、全日本F3選手権開幕戦。ここから1年がはじまる――!!!!レースとは不思議。倒すべきライバルは、1シーズンにわたってともに“興行”を創りあげる同胞でもある。しかし、だからこそ周囲(かれら)に表明しなければならない。「自分はどんなドライバーであるのか」を――。スタート直後、敵がかけてきたプレッシャーは“ド新人”に向けた驕(おご)りをはらんでいた。対するカペタの意思表明は、たったひとつ……。「なめるな!俺はここで退くドライバーではない!」
capeta 1巻

少年は、サーキットという名の“戦場”に征く!小学校4年生の平勝平太(通称カペタ)は、幼い頃に母を亡くし、仕事が忙しい父と二人暮らし。大好きな父を心配させまいと、カペタはいつもガマンばかり。唯一夢中になれるのは、かっこいいクルマを見ながら、運転のマネをするときだった。そんなある日、父が仕事先から持ち帰った“ある物”が、カペタの運命を大きく変えることになる!!

capeta 2巻

少年は、ついに“戦場”へと向かって走り出した!父、そして友人のノブとモナミの協力で、カート場の廃材置場に捨てられていた古びたフレームとタイヤを集めて作ったカペタの“愛車”が完成した!早速カート場に繰り出すが、クセのある愛車のシェイクダウンはトラブルの連続。なんとか乗りこなそうと必死のカペタだったが……。

capeta 3巻

“チーム勝平太”の戦いが、今、幕を開ける!カート場で出会った“オートハウスレーシング”の指導者であり、東日本ジュニアカート王者・源奈臣の母である奈々子のすすめで、カペタは公式カートレースへの参戦を決意する。レース直前、初めてカート用エンジンで走ったカペタは、その“はやいカート”に苦戦することになる……。

capeta(4)

少年の戦いの場は、いよいよ決勝レースへ!カペタは「愛車」と向き合い、いっしょに考えることで、徐々に自分の走りをつかんでいく。公式練習で、去年の奈臣の記録を破り、タイムレコードを樹立したカペタは、タイムトライアル本番に挑む。そして、スピードだけでは勝てない決勝レースを、カペタはどう突き抜けていくのか……。

capeta(5)

少年の驚愕の猛追撃が始まった!レースレコードを樹立しながら、予選では自らのミスで3位に終わる。決勝では慣れないスタートに失敗し、カペタは下位に沈んでしまう。しかし、カペタはひたすらに自分の走りにこだわり、トップグループに追いつく。最後の標的は、強豪オートハウスレーシングの2台。“キモチよく走る”ため、カペタはトップを獲れるのか?幼少編、ついに完結!

capeta(6)

勝てないかもしれない。それでもあいつと戦いたいんだ!カペタ、14歳。ライバルと「走る」夢が燃え上がる!3シーズンという長い間、カペタとともに走り抜けてきたカートは、いよいよポンコツ寸前に。資金難のなか、走れるレースはあと1戦。そして挑むこととなる“ぶっつけ本番”全日本ICAクラス、榛名で開催される第3戦。カペタは運命のライバル=ナオミといよいよ対決する!

capeta(7)

予選ヒート20周を前に、カペタの常軌を逸した努力も限界に。「環境を作るのもドライバーの仕事や!」というライバル・ナオミのエールに対し、自らの走りの力だけで応えたい。カペタは過酷極まる戦いにおもむくが……!?超本格レーシングロマン、緊迫の第7巻!

capeta(8)

すべての涙は、これから始まる“ミラクル”のための舞台装置なのだ!カペタ、魂の走りを魅せよ。全日本ICAクラス、榛名。予選ヒートは無念のリタイア、決勝ヒートは最下位出場。頼みの雨も降らぬまま中盤を迎えたレースだが……、ここからカペタの「伝説」が始まっていく!第29回講談社漫画賞受賞。魂の作家・曽田正人が描き出す、超本格レーシングロマン、第8巻!

capeta(9)

全日本ICAクラス、榛名の激戦で、観た者全ての心を震わせたカペタ。あまりに過酷な戦いゆえ、カペタは、入院を余儀なくされる。が、『TEAMカペタ』は、次なるステップをめざし、動きはじめる。ノブが、モナミが、そしてカペタ自身が!それが棘(いばら)の道なれど、『TEAMカペタ』は、決して怯(ひる)まない。レーシングドライバー平勝平太の“新たなる伝説”の幕開け!

capeta(10)

それはフォーミュラカー・レースという新世界への大飛躍となるか。あるいはここでレース人生に終止符がうたれてしまうのか。ノブたちの尽力でフォーミュラステラレーシングスクール受講が可能となったカペタ。競うのは、志波(しば)リョウらほぼ同年代の兵(つわもの)たち。スカラシップ・シート獲得を夢見て、ヤングタイガーたちは、この3日間にすべてを賭ける!!

capeta(11)

未来は自分で切り開け!魂の作家・曽田正人が描く、超本格レーシングロマン!!――その少年がまだ手にしていないのは、資金力だけなのかもしれない。スカラシップを賭けた一戦で、審査員の心を動かしたのはカペタの「資質」、そのものだった。固い絆で結ばれたパートナーは勝利への戦略を紡ぎ出し、閉ざされかけた扉を今再びこじ開ける。富士スピードウェイへの挑戦は続く!

capeta(12)

絶対に負けられない一戦――。メーカーのサポートのもと、万全の体制での出場が可能になった全日本カート最終戦。ライバル・志波(しば)と年間タイトルを争うカペタは、大胆な作戦に打って出るのだが……!?魂の作家・曽田正人が描く、超本格レーシングロマン、第12巻。

capeta(13)

初挑戦初勝利(デビューウィン)、それは絶対命令。――強烈なプレッシャーをはねのけ、なお研ぎ澄まされるナオミの五感は、今はっきりと凱歌がこだまするのを聴いた!そして16歳となったカペタも、ついにデビュー戦に挑む。彼もまた、自らを伝説と化すために……。超本格レーシングロマン、第13巻。

capeta(14)

16歳になったカペタは、F・ステラにスポット参戦することが決定。熾烈(しれつ)なタイムアタック合戦のなか、カペタは「誰よりも速く走る」ことへの想いを今まで以上に強くする。その究極の果て、フォーミュラ・ワンさえ意識し始めるほどに……。そう、ここは伝説を刻む世界屈指のグランプリサーキット、鈴鹿なのだ!永遠のライバル・ナオミの電撃帰国を受けて、ここに運命の戦端は開かれていく……!

capeta(15)

残るは4周。勝者は神のみぞ知る!――鈴鹿サーキットでのF・ステラ第6戦、運命の決勝。カペタとナオミは、ついに直接対決のときを迎えていた!しかし、マシンと一体化して完璧に走る二人の前にも、驚異の運命が待ち受けていて……。魂の作家・曽田正人が描き出す、超本格レーシングロマン、第15巻。

capeta(16)

どんなにワガママこねよーと、“速さ”に人(スタッフ)はついてくンだ。乗り子なら“速さ”ですべてをねじふせろ!――カペタの新しい戦場は、「F1へ続く道」の登竜門、“F3”!?16歳のカペタは、Fステ3連勝のお祝いとして、ランキング1・2位の猛者とともにF3セレクションを「体験ドライブ」することに。しかしカペタはランカーたちと本気で闘い始め、サーフェイスは驚異に沸き立っていく……!

capeta(17)

開幕前のテストで順調に開発を進めるステラエンジン陣営に不穏な一報、伝わる。“敵陣営にとてつもないパワー・ユニットが誕生したらしい”。おろしたてでステラより丸1秒速いというそのライバルエンジンの存在が、カペタのF(フォーミュラ)3デビューイヤーに思わぬ影をおとすのか!?番外編も収録!カペタの父・茂雄のプライベートが明かされる!?

capeta(18)

20XX年、全日本F3選手権開幕戦。ここから1年がはじまる――!!!!レースとは不思議。倒すべきライバルは、1シーズンにわたってともに“興行”を創りあげる同胞でもある。しかし、だからこそ周囲(かれら)に表明しなければならない。「自分はどんなドライバーであるのか」を――。スタート直後、敵がかけてきたプレッシャーは“ド新人”に向けた驕(おご)りをはらんでいた。対するカペタの意思表明は、たったひとつ……。「なめるな!俺はここで退くドライバーではない!」

capeta(19)

「F3デビューイヤー、上々の滑り出しじゃないか」「まだ16歳、この舞台にいるだけでも素晴らしいことさ」と人は言う……ひとこといいかな?そんな風に思わない僕だから今ここにいるんだよ!勝利への渇望……?スピードの欲求……?いやもっとザラついた感情さ。“違和感”。それに尽きるんだ。このザラついた気持ちが無くなっていくとき、全てに納得してしまったとき、人はきっとコンマ1ずつ遅くなっていく!!

capeta(20)

勝平太(かっぺいた・通称カペタ)の全日本F3参戦は、ライバル・AYK陣営の新型エンジンの威力の前に苦戦。打開のための僅かな希望は、「タイヤ」。AYKの本拠地、鈴鹿サーキットでのテスト走行で、新タイヤの投入を決めさせたカペタとAYKのルーキー・金田(かねだ)には、友情が芽生え始める。レース前にライバル・源(みなもと)のユーロF3参戦のニュースを聞き、熱く燃えるカペタの走りは!?

capeta(21)

「最初の3周であいつらの前に出る」全日本F3第5戦鈴鹿決勝。他のドライバーのタイヤが冷えている序盤のうちにスパートをかけ勝負に出たカペタ。だが、新河(しんかわ)が「別世界」とまで言い切る“鈴鹿”の熱さと強烈なGが容赦なくカペタをいじめ抜く。金田(かねだ)、デリオン、カペタ、最後に勝つのは!?

capeta(22)

F1を夢見るドライバーの心にはどうしようもなく刻まれているひとつの想いがある。「F3で勝つことから本当のキャリアがはじまる――」それ以前のカテゴリーでいくら勝ってもフォーミュラ・ワン関係者の俎上に載ることは決して無いから。カペタよ、機は熟した。今日ここで決めるんだ。F3初優勝。君がいつかグランプリの住人となるに相応しい男ならきっとやれるはず。このストリームを逃すんじゃない!!

capeta(23)

スポンサー獲得のためにも、絶対に負けられない闘いとなった、岡山国際サーキットの第9・10戦。初優勝の勢いもそのまま、好調な走りを見せるカペタだったが、敵陣営AYKレーシングは、さらにマシンを改良してきていた――!ますます白熱する全日本F3の闘い!

capeta(24)

執念のドライブが呼び込んだ幸運により、土曜日の第9戦で逆転勝利を手にしたカペタ!!続く戦いでは、敵も味方も全てをかなぐり捨て“本気”で勝利をもぎ穫りに来る。背後に居る人々の様々な思いを乗せ、ドライバーたちは走り出す。“絶対に負けられない”戦い、全日本F3・岡山ラウンドの後半戦がいよいよスタート!

capeta(25)

全日本F3第10戦も終わり、次なる戦いに向けて、コンマ1秒の調整を続けるカペタ。そんな中、レーシングドライバーでありながら“普通の高校生”としての自分に疑問を持ち始めながらも……次なる戦いは、真夏の鈴鹿サーキットへ!

capeta(26)

全日本F3第11戦/12戦、鈴鹿サーキットで再び激突するカペタと金田(かねだ)!!スポンサー問題を必死のドライブで克服したカペタは、名実ともにステラのエースとして最強のマシンを与えられる。一方の金田も2戦ともにポールを獲得、ライバルに一歩も譲らない。両陣営の若きエースたちの戦いの行方は……?真夏の鈴鹿、全17周、最終コーナーに、カペタは全てを懸ける……!!

capeta(27)

鈴鹿での勝利で、マカオGP出場へ、そして年間チャンピオンに大きく前進したカペタ。一方、永遠のライバル・ナオミは、ユーロF3で苦闘を続けていた。崖っぷちのイギリスラウンドで、カペタの走りを参考に予選で爆発したナオミだが、チーム内の“見えない壁”に阻まれ、ポールポジションを逃す。決勝で真価を発揮することができるのか!?舞台が世界へと広がり、ますます加速する超熱闘レーシングロマン!

capeta(28)

20XX年全日本F3ついに佳境へ!カペタと金田(かねだ)が最後まで争う展開で迎えたスポーツランドSUGOでの第17戦は、渾身のスタートダッシュでトップに立った金田がタイヤトラブルに見舞われたカペタを上回り、最終18戦を目前にしてトップに立つ。己の慢心を恥じ、親友・ノブの励ましを受けたカペタ。運命の最終決戦で、どんな走りを見せるのか?新展開へ突入する超熱闘レーシングロマンますます加速!

capeta(29)

世界の強豪たちと競う「マカオGP」編!山側と海側で全く違うコースレイアウトと、公道の路面に苦戦するカペタだったが、持ち前の適応力で、徐々に対応し始める。レース中の追い抜きが難しいギア・サーキットで、予選レースで少しでも前に出るために闘志を燃やすカペタだったが……!?クールビューティー・秦紀子(はた・のりこ)の意外な一面を描く、増刊「月刊少年マガジン+」掲載の番外編も特別収録!

capeta(30)

F3世界一を決めるマカオGPの激闘!!決勝でのグリッドを決める予選レースがいよいよ始まる。持ち前の適応力で高難易度のギア・サーキットに順応したカペタは、6番手でスタート。全てが決まる日曜の決勝のためにも、絶対に負けられないレースで、カペタが見せる走りは……!?世界を相手に戦う若きドライバーたちの勇姿に刮目せよ!