盗作設定が引っかかるのは確かだけど
それゆえに最後まで簒奪が許されるはずもなく、オチがなんとも拍子抜けになってしまうのは必然でしたからね。 しかし、ビートルズの偉大さを現代の主人公達に追体験させながら、普通の伝記作とは異なる角度から伝えるのが作品趣旨であり、それは十分に達せられていたと思います。長さも10巻とちょうどよく一気に読めました。
ラストは、2010年3月の六本木のライヴハウス。
…え?お前らメンバー、1980年12月8日何してたの?分かってるんだから、何があってもニューヨークに渡って、全力で止めろよ!
久しぶりに読み返したのですが、これ、原作者、ビートルズはおろか、音楽とか歴史とか全然好きじゃないですね。単に舞台装置として、1962年のビートルズを使っているだけでしょう。
実際、10巻(最終巻)の原作者の後書きを読むと、それの直接的な記述はないにせよ、露骨に分かってしまって、うむーん、と言う感じです。
…とは言え、今考えると1962年のビートルズに会って、何が言えるんでしょうね?物語の主人公、ショウ(ジョージ・ハリソン役)が、ジョージ・ハリソンに向かって「友達付き合いは考えてくれ、嫁さん盗られるぞ」って言ったら、かの名曲「いとしのレイラ」も「ワンダフル・トゥナイト」も生まれなかった訳ですし。
何でこう言う事書いたかって言うと、2023年10月に、ローリング・ストーンズの曲で、ポール・マッカートニーがベース弾いていて、それがモロに、1962年の荒削りのロックン・ロールだったからですね!これが214曲目だったら、どんなに幸せだったでしょう。
(以下、わかるが付くたび、コメント欄にビートルズのトリビアを書きます)
しょうもないビートルズのトリビアその2
この時点で、バンド「オアシス」のドラムは、ザック・スターキー(リンゴ・スターの息子)であった訳で、これで笑えるか否かで色々評価が分かれますわね?
しょうもないビートルズのトリビアその3
213曲を全部知っていた劇中バンド、「ファブ・フォー」だけど、じゃぁ、「バンガロー・ビル」のイントロ、どうやって演奏してたの?
これは、ずーっとビートルズ・マニアの間では永遠の謎だったんですよ。この漫画の連載は、2010~2012年なのですが、その時点で誰も知らなかったはずです。ジョンが演っただけなので、ポールもジョージも真実を喋ってくれなかったのです。ここ数年で、ようやく謎が解けたって言う。
ビートルズの謎、解けないのも、まだまだありますよね。
しょうもないビートルズのトリビアその4
久しぶりに聴き返したら、思いの外良かった。
しょうもないビートルズのトリビアその5
久しぶりに聴き返したら、思いの外良かった。っていうか、演奏も、歌詞も、歌もハモりもめちゃくちゃ良くない?
何気に、日本で初めて出たレゲエ・ソングだったりするし。
しょうもないビートルズのトリビアその7
The Beatles(Ringo Starr) / The Move(Jeff Lynne) / Cream(Eric Clapton) / Genesis(Phil Collins) / Elton John
このメンバーにあっても、一歩も引かず、長いギターソロを弾くGeorge Harrisonが良いですわ。
しょうもないビートルズのトリビアその8
David Foster自伝"HITMAN"より
ある夜のこと、アティテューズがあっという間にポシャッてしまってまだ間もない頃、ジム・ケルトナーとわたしは他の何人かの男たちとキャロルウッドにあるジョージ・ハリスンの自宅へ行き、軽く飲んで音楽を聴いていた。リンゴ・スターもその場にいたので、わたしは突然、あるアイディアをひらめいた。「ねえ。ジョンとポールに電話して、ここへ来てもらったらどうです?」
ビートルズが四人勢ぞろい? ポールから依頼 「ポールだけど、なにか質問ある?」 マドンナ マイケル・ジャクソンとリサ スルーしかけるも、「わたしの人生においては、ゴッド・ファーザーといえばJBではなく、モーリス・ホワイト」という一節が目に入り借りてみたら、ビートルズ、マドンナ、マイケルetc逸...
しょうもないビートルズのトリビアその9
バンド"Fab 4"は、214曲目を追い求め、自分たちで作る!と言う設定なんだけど、ソレ、"Goodbye"より良い曲だって自信あんの?
しょうもないビートルズのトリビアその10
遂に出ましたよ、216曲目のビートルズの曲。幻の214曲目を作ろうとしたバンド"Fab 4"の面々は、これを今、聴いているでしょうか?
…って言うか、この物語、"Free as a Bird"も"Real Love"も無い世界線なんですよね。
しょうもないビートルズのトリビアその11
この曲での、ザック・スータキーのドラムは、すごく良いですよね。
父親(リンゴ・スター)とも、師匠(キース・ムーン)とも違う、原曲で演奏している、ケニー・ジョンズ(元スモール・フェイセズ)のスタイルに対する畏敬の念がある。
…って言うか、これ、ピート・タウンゼントが一人で歌い切る回なんだ!
しょうもないビートルズのトリビアその13
「僕はビートルズ」の世界線で、メンバーが演奏に参加していない、オリジナルアルバム未収録の"The Inner Light"って、どういう扱いなんでしょうね…?
しょうもないビートルズのトリビアその15
本日は、2023年11月29日。あれから22年経ちました。
結局、「僕はビートルズ」では、触れられることはありませんでした。
2001年11月29日は、存在しない世界線だったのでしょうか…?
しょうもないビートルズのトリビアその16
Andy Fairweather-Lowは、「コンサート・フォー・ジョージ」で、サイドギターとコーラスをやっていたので、もうビートルズの何人目かのメンバーに入れても良いのでは無いでしょうか?
それはビートルズへの裏切り。――2010年から1961年にタイムスリップした、ビートルズのコピーバンド。自分たちのきた時代がビートルズのデビュー前年だと知ったメンバーは、ビートルズになり代わることを決意する。“もし、僕がビートルズより先に『イエスタデイ』を発表したら、僕はビートルズになれるかもしれない”
それはビートルズへの裏切り。――2010年から1961年にタイムスリップした、ビートルズのコピーバンド。自分たちのきた時代がビートルズのデビュー前年だと知ったメンバーは、ビートルズになり代わることを決意する。“もし、僕がビートルズより先に『イエスタデイ』を発表したら、僕はビートルズになれるかもしれない”