盗作設定が引っかかるのは確かだけど
それゆえに最後まで簒奪が許されるはずもなく、オチがなんとも拍子抜けになってしまうのは必然でしたからね。 しかし、ビートルズの偉大さを現代の主人公達に追体験させながら、普通の伝記作とは異なる角度から伝えるのが作品趣旨であり、それは十分に達せられていたと思います。長さも10巻とちょうどよく一気に読めました。
それはビートルズへの裏切り。――2010年から1961年にタイムスリップした、ビートルズのコピーバンド。自分たちのきた時代がビートルズのデビュー前年だと知ったメンバーは、ビートルズになり代わることを決意する。“もし、僕がビートルズより先に『イエスタデイ』を発表したら、僕はビートルズになれるかもしれない”
しょうもないビートルズのトリビアその6
結局、この物語は1962年、ビートルズがファーストシングルを出した時点で終わってしまうのです。4人だけのバンド、それで始まって終わるかもしれなかった。でも、歴史はここから動いていくのですね。
1964~1966年にかけて、ジェームズ・マーシャル・ヘンドリックス、ロバート・ジマーマン、キャロル・クライン、ブライアン・ダグラス・ウィルソン、もっともっと彼らに影響を与える、友人とも言える人達が登場するはずです。
そこまで描いて欲しかったけど、まぁ、無理な相談でしょうか。