ネタバレ

表紙の、黒セーラー服/黒髪ロングぱっつん美少女、早川涼子は、第一話で死んじゃう(殺されちゃう)のですが、主人公、岸田純を守る守護霊として、ずっと彼を見守って、健気にも助けようとするんです。

いい話ですね。

…なんですが、主人公は霊視はできるけど、霊のメッセージは読み取れない、という制約、これが良いアクセントになってるんですね!!
幽霊の早川さんも、無表情で声が出せない(幽霊だから)、だからジェスチャーで、岸田君を救おうとする。

いいですね。

でも、たいてい間に合わなくて、大ピンチに陥る。 物凄く滑稽に。

だから面白いのです。


基本的に、臓物との脳味噌と血飛沫飛び散る、グロ系スプラッタホラーなんですが、そこに至るまでに、人間が持つ愚かさ、因果、業みたいなのが、諧謔にまで昇華されているので、全然嫌な感じはせずに、「あー、やられましたなぁ、しょうがないなぁ、うふふ」と言う感じです(???)

そして、出てくる脇キャラクターが、どれも魅力的なのも、いいところです。

個人的には、やっぱり、眼鏡ショートカット巨乳美少女、でも性根は心底クズ女、のオカルト研究会会長、式部さんが良い感じですね。
大概、自分が首を突っ込む→大ピンチに陥る→岸田君他部員を盾に逃走→それが故にもっと大ピンチに→なんだかんだいって助かる→また最初に戻る、と言うパターンを繰り返す、天丼ギャグ要員なので、話に絡み始めると、見てる方もワクワクしてきます(???)

後、岸田君の母親、ラリヴェ夏希は保護者として役立たずだし(超失礼)、勝手につきまとってトラブルに巻き込む、病みアイドル、魔子とかの絡みを見ていると、岸田君の世知辛さの方が先に分かってしまい、乾いた笑いしか出ない時も。


こういう、正統派グロ系スプラッタホラー、でも絵も綺麗、話は泣き笑い、どこから読んでもオッケーな一話完結モノ、…とは言え、時々変な脇キャラが復活してくるので、通し読み推奨なのですが、とりあえず「バトルするやつ/おもしろおかしいやつ/怖いやつ/イチャイチャラブラブするやつ」のうち、好きなのがどれか一つでも当てはまったら、これを読むがよいです!

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