死人の声をきくがよいの感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したが最高だった。以前はホラーのギャグありマンガで読んでいたが今回は一巻の最後に後書きマンガにある「ラノベっぽいタイトルで女の子がいっぱいでるマンガ」で主人公の男の子が幼馴染の幽霊や女の子に囲まれたキャッキャウフフな内容とホラーマンガ家が描くとどうなるのかを意識して読んだらこの記事の楳図かずおに「ラブコメを描いてください」を描いてくださいといったら『わたしは真悟』を描いたというエピソードを思い出した https://manba.co.jp/manba_magazines/22572 ・特に好きなところは? 好きなところだらけだね。何回も読んでるが毎回同じところで笑う。あとちょこちょこ他の作家のホラーマンガなどに登場したキャラっぽいのが出てきたりするのもいい。特に好きなのはゴーストと式野かな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういうむちゃくちゃ面白いマンガはどんどん読みたいね
表紙の、黒セーラー服/黒髪ロングぱっつん美少女、早川涼子は、第一話で死んじゃう(殺されちゃう)のですが、主人公、岸田純を守る守護霊として、ずっと彼を見守って、健気にも助けようとするんです。
いい話ですね。
…なんですが、主人公は霊視はできるけど、霊のメッセージは読み取れない、という制約、これが良いアクセントになってるんですね!!
幽霊の早川さんも、無表情で声が出せない(幽霊だから)、だからジェスチャーで、岸田君を救おうとする。
いいですね。
でも、たいてい間に合わなくて、大ピンチに陥る。 物凄く滑稽に。
だから面白いのです。
基本的に、臓物との脳味噌と血飛沫飛び散る、グロ系スプラッタホラーなんですが、そこに至るまでに、人間が持つ愚かさ、因果、業みたいなのが、諧謔にまで昇華されているので、全然嫌な感じはせずに、「あー、やられましたなぁ、しょうがないなぁ、うふふ」と言う感じです(???)
そして、出てくる脇キャラクターが、どれも魅力的なのも、いいところです。
個人的には、やっぱり、眼鏡ショートカット巨乳美少女、でも性根は心底クズ女、のオカルト研究会会長、式部さんが良い感じですね。
大概、自分が首を突っ込む→大ピンチに陥る→岸田君他部員を盾に逃走→それが故にもっと大ピンチに→なんだかんだいって助かる→また最初に戻る、と言うパターンを繰り返す、天丼ギャグ要員なので、話に絡み始めると、見てる方もワクワクしてきます(???)
後、岸田君の母親、ラリヴェ夏希は保護者として役立たずだし(超失礼)、勝手につきまとってトラブルに巻き込む、病みアイドル、魔子とかの絡みを見ていると、岸田君の世知辛さの方が先に分かってしまい、乾いた笑いしか出ない時も。
こういう、正統派グロ系スプラッタホラー、でも絵も綺麗、話は泣き笑い、どこから読んでもオッケーな一話完結モノ、…とは言え、時々変な脇キャラが復活してくるので、通し読み推奨なのですが、とりあえず「バトルするやつ/おもしろおかしいやつ/怖いやつ/イチャイチャラブラブするやつ」のうち、好きなのがどれか一つでも当てはまったら、これを読むがよいです!