遥かな町への感想 #推しを3行で推す
遥かな町へ 谷口ジロー
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※
20年くらい前に連載中に読んでいたがその時はわからなかったものが今になってわかるもんだな。親父の心情がよくわかる
・特に好きなところは?
タイムスリップして14歳になったはいいが所々おっさんな部分が滲み出てくるところ。
・作品の応援や未読の方へオススメする一言!
物語の中枢である父の失踪の謎や中学生活などの面白い要素はたくさんあるが最後のオチが特によかった。
映画の方も面白い。主人公が漫画家ってことになっていたりして少し設定が違うけど。
街並みもすごい綺麗でさすがとしか言いようがない
14歳のときにできなかったことが48歳の自分にはできるけど、それは勉強がちょっとできるようになるとか表面的なことでしかなくて、父親とのことはどれだけ歳を重ねてもどうにもならんところがすごく良かった。
コブラツイストは斬新なタイムトラベラー表現だと思った
2回目読み返したとき、中原の妹が父親にやたら懐いてるのに気づいていい親父だったんだなとしみじみした
親父の言い分よりも中原が親父を理解してしまうまでの流れが胸にくる
タイムスリップは珍しくもないんだが、心理描写がうまい
電車の中から、父親らしき人を見つける終わり方が、好き。
48歳の博史が、14歳の自分に戻った時、勉強もスポーツも別人のようにできるようになっていたのが、不思議。14歳のまじめな博史が、酒も、たばこも飲むのも、面白い。
そして、14歳で体験したことが、現実世界に戻ってきても、自分を見直すいい材料になっているのが、いい。
昭和のノスタルジックな感じも懐かしくて素敵。