かみがみのいただき
あらすじ
エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。深町誠は、その行方を追う途中、ネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に会う。彼がネパールに滞在する理由とは!? そして、彼の正体とは…!? 巻末に、夢枕 獏[『神々の山嶺』漫画版によせて]+谷口ジロー[もうひとつの山嶺]収録
わんなうつ
あらすじ
“優勝に必要な何かが足りない”その“何か”を捜して、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道。そこで彼は一人の男と出会う。120km/hそこそこの直球だけで、賭野球“ワンナウト”で無敗を誇る男。彼は名乗る。渡久地東亜と…。
うらみやほんぽ
あらすじ
「あなたの怨み晴らします。社会的抹殺・人探し・実質的殺害(価格応談)」…こんな名刺があなたのポストに投げ込まれたら、あなたはどうしますか?謎の女「怨み屋」があなたに代わって制裁を下します。殺伐とした現代社会の暗部を抉る問題作!!
しゃとぅーんひぐまのもり
あらすじ
“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。零下40度の閉ざされた大森林で、地上最大最強の肉食獣による圧倒的な暴威になすすべも無い人間達……最悪の惨劇が幕を開ける!!
いえすたでいをうたってとうめけい
あらすじ
大学卒業後、コンビニでバイトをする魚住。そんな彼の前に、ある日カラスを連れた少女・ハルが現れた…。「49%後ろ向きで、51%前向きで…」へそ曲がりだけれども正直な彼らの心は、舞い落ちる桜のようにゆらゆら揺れて…。
またたきのそーにゃ
あらすじ
1989年、ベルリンの壁崩壊に端を発した混乱の中、ソビエト連邦の極秘研究施設から警備主任のソ連兵・ザイツェフは一人の少女を連れて逃亡を図る。少女の名はソーニャ。彼女は、遺伝子操作で生み出された人間兵器。過酷な運命を背負った少女の逃亡劇が今、始まる…!!
あまいせいかつ
あらすじ
大手ランジェリーメーカー・ピクシー社。資材課バイトの江戸伸介は、下着を一目見ただけで全てを知るプロフェッショナル。ある日その特異な才能が会長の目にとまり、突然社員として採用され…。
ばりごくめん
あらすじ
ガムシャラに喰え!! それがラーメンだ!! うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日、雨宿りのつもりで入ったラーメン屋で、堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。それは、名前、職業、過去、一切不明の謎の男。しかし、その謎の男との出会いこそ、ラーメンで朗馬の人生が変わる転機だった…。鬼才・能條純一が、ラーメンを通じて男たちの人生を描く!!
せっくすれす
あらすじ
奥様の名前はルイ。 ダンナ様は風見京平、サラリーマン。奥様の仕事はAVの女優さん。魅力あふれるステキな女性です。出会いのきっかけはチョット ヘンだけど、ごく普通のふたりは、ごく普通に恋愛し、ごく普通に結婚しました。ただ一つ違っているのは……!? 村生ミオのフレッシュコメディ第1弾!!
あほうどりのうた
あらすじ
父親の借金“2億円”返済のため極道の世界へと身を投じた竹虎一吹。ある日、一吹が属する“紫童会”のもとに日本の影の首領・大統寺天命から1通のファックスが送られてきた!! その中身は“極道娯流歩選手権”への招待状!! 巨大カジノ建設の莫大な利権を賭けたゴルフ大会に運とゴルフの腕前を買われ、一吹が出場することに!!
うらみやほんぽすくるまふうすけ
あらすじ
「華麗なる報復のテクニックで、あなたの怨み晴らします」神奈川県横浜市某区役所に勤務する男、巣来間風介。仕事の要領が悪く、上司に怒られてばかりのダメ男だ。しかし、そんなうだつのあがらない巣来間には、ある大きな秘密があった。彼は他人からの依頼を受けて復讐を遂行する「怨み屋本舗」のメンバーだった!!昼は公務員、夜は裏稼業……港ヨコハマを舞台に、巣来間風介が華麗にして意外なテクニックで悪を討つ!!大人気「怨み屋本舗」の新シリーズ、ここに堂々開幕!!
うらみやほんぽりぶーと
あらすじ
「あなたの怨み晴らします」刑務所をホテルがわりに使う女、若者を食い物にする詐欺師、商店街に落書きする自称芸術家、そして同業者の影…。世に怨みパワーが充満する中、元祖怨み屋が帰ってきた!!新シリーズいよいよ開幕!!
あばれぶんや
あらすじ
アカツキ新聞の「あばれブン屋」こと、早乙女文矢は資料室に回されて只今謹慎中。そんな折にホームレス殺人事件が発生する。後輩記者のひかるを手伝い、隠密裏に聞き込みを続ける文矢。他社は元ボクサーの犯行と報道する中、文矢は独自に容疑者を割り出した!
きずだらけのじんせい
あらすじ
この物語は、家族を知らずに育った永井仁清が、ある家族を護ろうとする漢のドラマである。生まれてまもなく捨てられ、福祉施設で擬似家族を体験した仁清は、より強い絆を求めてヤクザになった。仁義・恩義・律義に生きる無骨な生き様に熱くなる!!
よにもきみょうな
あらすじ
奇天烈オムニバスコミック 道端で拾った一台の世にも奇妙な携帯電話がかわいい女の子の運命を狂わせる『ケータイムマシーン』、柿の木を巡る壮絶な隣人バトルを克明に描いた『柿の恩返し』など、野放しにされた画太郎先生のイマジネーション(=妄想?)あふれる奇想天外な物語を6話収録!!!
いぎょうじんおにわかまる
あらすじ
28年前、岐阜県山中で飛行機事故が起きた。紅蓮の炎とともに、弘法大師空海が妖怪を封じ込めるために張り巡らせた結界が破られた…。現代、純粋無垢な人間=立花一人の体内から妖の王=鬼若丸が出現する!!
どくろ
あらすじ
本名・キクチタケオ。暗号名・毒狼〈どくろ〉。幼い頃、熱心な母親に連れられて宗教団体・涅槃創生会に入信。その後、教団の保安局粛殺班にて最強の暗殺者として暗躍。得意な武器は、特殊金属でできたファングブレードワイヤー。ある時、教団に背いて脱会。現在、逃亡中…。
おとこのじかん
あらすじ
椎名男は、エロ雑誌『男の時間』の編集者。弱小ゆえに企画、モデルとの交渉、撮影と何でもこなし、仕事もプライベートもエロまみれ!?の忙しい日々を送っていた。そんなダンのもとに、3年前、淫らな写真を『男の時間』に掲載し、姿を消した恋人・千夏から連絡が入り…!?
めすよかがやけ
あらすじ
【ある外科医の戦いがはじまる!】琵琶湖の畔に建つ甦生記念病院の第一外科医長、当麻鉄彦(とうま てつひこ)は、キャリアよりも患者に寄り添う孤高の外科医。一方、第二外科医長の野本は、近江大学医学部から派遣された無責任な男だ。そんなある日、甦生記念病院に野本の失態をカバーするため、近江大学のエリート・実川剛(さねかわ ごう)が現れて…。医療マンガの金字塔! 第1巻。
えどがわらんぽいじんかん
あらすじ
穴男~屋根裏の散歩者~屋根裏に自らの居場所を見出した男の末路は…/座男~人間椅子~あなたに触れたい…願望はやがて形になる…/明智小五郎×絞男~D坂の殺人事件~素人探偵が魅せる、戦慄の推理ショー/明智小五郎×壁男~魔術師~美しさすら漂う、前代未聞の殺戮劇が始まる…
れいのうりょくしゃおだぎりきょうこのうそ
あらすじ
どんな難事件も解決する天才美人霊能力者として世間を騒がす小田霧響子。彼女の大ファンである青年・谷口一郎は、就職試験の面接に向かう途中で小田霧響子を見かけてつい後をつけてしまうが、そこで知った彼女の重大な「嘘」とは…!?
じぐざぐ
あらすじ
元暴走族・黒羽泰男、現在サラリーマンを奮闘中!! 元レディースで美人の上司・笈川凉子とともに営業の毎日だが、泰男の行く先々でトラブル発生! ある日、取引先から一方的に契約を破棄された泰男たち。その裏には、泰男の暴走族時代の因縁の相手・来栖の妨害があって…!? ヤングサラリーマンの新バイブルコミック、ついに登場!!
よしわらのみらいさん
あらすじ
現代の吉原でNo.1のソープ嬢・未来がひょんなことからタイムスリップ!!落ちたところはなんと江戸時代、遊郭の吉原だった!?もう元の時代に戻れないのかしら……な――んて落ち込んでる未来じゃない。持ち前のバイタリティーとプロ根性、そして21世紀の“床技”でみるみるうちに、売れっ子女郎に!!さぁ今宵も、未来の技でいかせてあ・げ・る。
僕の地元・長野県には、中学校集団登山という拷問のようなイベントがありました。一学年240人がみんなで3000m級の山に挑むという荒行です。しかも、登る予定の山で起きた遭難事故を描いた新田次郎の「聖職の碑」の映画版を見せられるという、嫌がらせとしか言いようのないオマケもついていました。とはいえ、このイベントで山に目覚めた人もいないわけではなく、それなりに意味のある行事な気もします。僕は下山中に便意に襲われ、6時間死ぬ思いで我慢するという、これまでの人生で一番の苦行を味わったので、二度と山には登らないと決めています。 とはいえ、山ものの作品を読むと、山もいいかもしれないと思ってしまうのです。『神々の山嶺』は数多い名作を生み出し、海外でも評価の高い谷口ジローのまさに最高峰だと思っております。 『神々の山嶺』には羽生丈二という一人のクライマーの姿が、カメラマンの深町誠の視点から描かれます。 この羽生丈二、初登場シーンから圧倒されます。「その時…むっと獣の臭いが店内にたちこめたような気がした」。この存在感がどこからくるのか、深町は彼の過去を調べていくのです。 羽生を関係してきた様々な人に取材していくうちに、彼の孤高としか言いようのない半生が明らかになっていきます。 羽生は可愛げのない、根性はあっても鈍重で無口な男でしたが、クライマーとしては抜群の才能を発揮。しかし、全てを山に集中する羽生は、普通の生活を送る人間と温度差がうまれ、山岳会でも孤立していきます。誰もが登れなかった壁を登り、山岳界の話題をさらうものの、羽生自信は不遇のまま。海外の山に挑戦することができません。 誰よりも山を想っているのに資金や人脈や名声がないだけで、挑戦できない苦しみを味わい、自分を慕う人間の死があり、やがて羽生は自分から孤立していきます。そして消息を断った羽生がなぜカトマンズにいたのか?彼がなにをしようとするのか、物語は加速していきます。 羽生の姿は、新田次郎の小説ではないですが、まさに「孤高の人」なのです。孤高の人は、人の共感は求めません。自分でも言葉にできない衝動に突き動かされるまま、「これしかない人生」を送るのです。 羽生はいいます「いいか。山屋は山に登るから山屋なんだ。だから山屋の羽生丈二は山に登るんだ!!」また、なぜ山に登るのかという問にこう答えます。「そこに山があったからじゃない。ここにおれがいるからだ」 「これしかない人生」を送る男の寂しさと美しが同時に描かれ、僕もこのような生き方に強く憧れるのです。 いや、既に僕は僕にとっての「これしかない人生」を歩んでいるかもしれない。この、マンガとゲームにあふれた人生は。