あらすじ
ガムシャラに喰え!! それがラーメンだ!! うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日、雨宿りのつもりで入ったラーメン屋で、堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。それは、名前、職業、過去、一切不明の謎の男。しかし、その謎の男との出会いこそ、ラーメンで朗馬の人生が変わる転機だった…。鬼才・能條純一が、ラーメンを通じて男たちの人生を描く!!
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ガムシャラに喰え!! それがラーメンだ!! うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日、雨宿りのつもりで入ったラーメン屋で、堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。それは、名前、職業、過去、一切不明の謎の男。しかし、その謎の男との出会いこそ、ラーメンで朗馬の人生が変わる転機だった…。鬼才・能條純一が、ラーメンを通じて男たちの人生を描く!!
ガムシャラに喰え!! それがラーメンだ!! うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日、雨宿りのつもりで入ったラーメン屋で、堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。それは、名前、職業、過去、一切不明の謎の男。しかし、その謎の男との出会いこそ、ラーメンで朗馬の人生が変わる転機だった…。鬼才・能條純一が、ラーメンを通じて男たちの人生を描く!!
コミックスの表紙の題名と絵を見たときはテッキリ、 「全開ばりばり喧嘩上等極道シェフ・ラーメン漫画」 かと思ったが、全然違った。 主人公は初登場から食い逃げをするので、 全然とまで違ってはいなかったかもしれないが(笑) 多分、題名は博多とんこつラーメン店などでいう バリカタ麺(超堅め麺)を基に作った言葉なのだろう。 しかしそもそも、あの表紙の絵では 私みたいにバリバリ上等とか極道とかを想像するのも当然。 誤解をさせた能條先生が悪い(笑)。 しかし「ばりごく麺」の面白さも、 この能條先生の独特の画風ならばこそだった。 主人公・麺太の正体やラーメンの味や調理法など 様々な謎が提示され、適宜解明される形で話は進む。 クールで謎めいた表情や佇まいを感じさせるシーンだったり、 邪気のない痛快な行動や笑顔を見せるシーンだったり。 それらを交互に見せながら。 それらでラーメン・グルメを上手く描いているというか、 ラーメンで謎と痛快を上手く描いている。 例えば第二巻に登場する勝負相手は 広東料理の名人で今は亡き祖父と、 心で会話したり姿を思い浮かべたりするが、 「お前は料理人じゃないだろ呪術師だろ?」 とでも言いたくなるような不気味なシーンを見せる。 一方で麺太は青空高く無邪気に野球ボールを投げ上げ、 俺の秘技は天より高い、と明るいが意味不明なことを語る。 その対比というか振幅と組み合わせが絶妙。 勝負の決着も独特で爽快というか痛快。 呪術師と無邪気の対決という、下手をしたら味が バラバラに散らかってしまいそうな組み合わせすら 能條先生の画力と話の進め方で、うまく仕上がっている。 謎を散りばめられながら、痛快な味が口に残る、 「超極上麺」というべき漫画。