舞台は第二次大戦下のヨーロッパ。主人公は、死霊(ゾンビ)に親を殺された少女・ジョニーボーイと、そんなジョニーに幼い弟の姿を重ね、危険な旅に同行することになった青年・ハニーバニー。襲い掛かるゾンビの群れや、暴徒化したナチスの攻撃をかいくぐりながら、二人は死霊たちの根城・ノイシュヴァンシュタイン城を目指す! 『花もて語れ』や『ふろがーる!』の片山ユキヲが初めて描く、血と絶望の巨弾ダークファンタジー!
近頃のエッセイコミックには、コクが足りないとお考えの諸姉諸兄へ。男性読者をおののかせた衝撃の露出魔ルポ! 何の前触れもなく始まったパニック発作との激闘! 忘れえぬ猫・アカの思い出や膀胱炎の顛末(てんまつ)から、ヘビ飼育への憧れ、大統領暗殺を予知しちまったよ事件など、描き下ろしを含む濃厚だけどノホホンな計13編。人気イラストレーターが捨て身で描く実録漫画!!
親友の死にショックを受け、自分も死のうとトラックの前に飛び出した少女・ミカ。彼女を救ったのは、不死身の男・日々野と、神を自称する青年(?)だった。二人が黄泉の国を目指していることを知ったミカは、その旅への同行を志願する。友人との再会を夢見て……。
小説家・楽々居輪治(ささいりんじ)。長くニューヨークで暮らしていたが、ある事情で単身、東京に戻ってきた。きままな独り暮らしのはずが、日本に暮らす息子のマックスと娘婿のヤスは、輪治を慕って毎週末は入り浸り。男三人は、いつも「最高の休日」を夢見る。
体力不足の35歳・小日向瞳(男)は、断れない性格。誘われるままにバレエの体験レッスンを受けたのだが、翌日は筋肉痛に。「やはり無理はやめよう」と思うが、会社の資料室で同僚の桜木ほのか(女)が踊る姿を目撃。心を動かされた瞳は、本気でバレエを踊りたいと思う。しかし、感動のあまり撮ってしまった「ほのかの踊る写真」が、ほのか自身に見つかり「盗撮」だときつく咎められることに……。大人男子の本気のバレエ物語開幕。
特異な能力を持つ少年は美しい女薬師との旅で成長してゆく。太平の世が終わり、激しく世の中が変化する明治の初期。生き倒れた女の腹から取り出された少年・エンジュは、山中でオバゴに育てられた。飢饉に苦しむ近隣の村人に教われ、オバゴを殺されたエンジュは、助けてくれた薬師・コタカと旅に出る。
汚部屋が好きじゃダメですか? 古来より手を変え品を変え延々に繰り返される「汚部屋狩り」。いまこそ冷静に汚部屋の価値を見つめ直してみませんか? 整理収納コンサルタント・更屋敷保は言います。「汚部屋こそ現代人の作り上げた神秘。地球最後の秘境なのです」。汚部屋は個性。部屋主の創作物であり、オンリーワンの存在。世の「片づけ圧」に押され、小さくなって震えている片づけ音痴の小リスたちよ、今こそ胸を張って立ち上がれ! 汚部屋の汚楽しみはこれからだ!……というような、本邦初の「汚部屋鑑賞漫画」です。
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』や『ライカンスロープ冒険保険』の西義之による新境地! 冒険には心強い仲間や強い武器も必要だが、傷ついた時の癒やしも重要である。浸かればあらゆる疲れや汚れを洗い流してくれるという幻の移動温泉「エルフ湯」。たった一人で温泉を率いる番頭・ユフは、懸命に冒険者の「癒やし」のために風呂を入れてくれるという……。異世界を舞台に繰り広げられる、まったく新しい冒険物語、開幕!
妄想癖が悪化し、兄弟の手に負えなくなってしまった妹。大切に思っているはずなのに、煩わしいと感じてしまう人間の矛盾に迫った『水平線JPG』。ある日、死んだ恋人からとんでもないプレゼントが届く『ダンくんの心配』や、爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム夏の日』等、煌めく九編を収録。
“素人は戦術を語り、玄人は戦略を語り、プロは兵站(へいたん)を語る”銃の代わりにペンを持て!我らは「紙の兵隊」!!戦争の裏方、兵站軍所属の熱血官僚主義っ娘マルチナ・M・マヤコフスカヤ少尉。彼女の主な任務は物資の輸送や補給。前線兵士に馬鹿にされようが振り回されようが、私は信念貫きます!「私たちは書類で戦争してるんです!」唯一無二の“ミリタリー法螺”漫画!!
手塚治虫文化賞・マンガ大賞受賞!フィクションと史実を絡ませ、『西遊記』を大胆にアレンジ。おなじみ孫悟空や猪八戒も人間という設定。──唐の孤独な少年・孫悟空は、妖怪「無支奇」に見込まれ、虐げられた民の怒りに触れると、激烈な戦闘力が発動するようになる。血塗られた運命を変えるため、旅の僧・玄奘に従い、悟空ははるか天竺を目指す!第二部、第1巻は「流沙河の章」を完全収録。漫画史に輝く大伝奇冒険活劇!!
竜医――様々な姿かたちを持つ“竜”と呼ばれる生き物を診る医者。従軍竜医だった亡き父の「諦めたとき、目の前の命が終わる」という言葉を胸に竜医を目指す少女・ルカは、仲間とともに竜学院で学ぶ准竜医として病に苦しむ竜たちの治療にあたっていく。だが、ルカの憧れの父にはひとつ重大な嫌疑がかけられていた――。少女たちが命と向き合う“竜”医学ファンタジー!
離婚した妻と数年ぶりに再会した。「コイツはもう他人」以前より魅力を増した元妻・千歳を前に自分にそう言い聞かせる武文だったが、うっかり一緒に飲みに行っちゃって、今夜はもうちょっと一緒にいたいなとか思っちゃったところに、とんでもない事実が発覚する。…別れた妻がすでに子持ちで、しかも俺の子でした。大ヒット新婚ストーリー『未熟なふたりでございますが』のカワハラ恋、最新作! 離婚してから始まる、最高のホーム&ラブコメディ!!
舞台は、2034年の日本。「合理的な結婚相手」をマッチングするシステムが発達し、恋愛を“飛ばし”た結婚が一般化している。新聞社で働く社会部記者・青枝聖(あおえひじり)は、時代の象徴ともいえる「非・恋愛コミューン」と呼ばれるシェアハウスで起きたテロ被害者の追悼記事(ルポルタージュ)を書きながら、時代遅れのはずの“恋”に落ちていく……。人気作『ルポルタージュ』が電撃移籍リメイク!
「大好物」ではないけれど、心の「局地」にいつもキミがいるんだ。ちくわぶ、甘食、かんぴょう、ちくわの磯辺揚げ、すあま、ぎゅうひ、冷凍みかん、そば湯などなど…ちょっと地味だけど、どうしようもなく「愛しい」食べ物たちへ捧げる讃歌。作者の謎の相棒「モグさん」もカワイイと大評判! 『謎のあの店』の松本英子が贈る、笑えて心にしみるスーパー食エッセイコミック!
どこかから賞賛のそよかぜ。一度読んだら、貴方のココロをじんわり侵食すること請けあいの木下晋也ワールド。練りこんだネタにフワフワした笑いとほんのり哀愁を添えて――たんぱく質不足な副菜的8コママンガ。雑誌未掲載の5本を収録した蔵出しコーナーもご賞味あ~れ!
「貴女の心にお邪魔します」驚愕・後悔・絶望・怨嗟・絶叫・悲哀・憔悴……。人の心が形作る、禍々しくも残酷で美しき世界。その世界の扉を開く能力者・蓮(れん)の怪奇譚、ここに開幕。人の心は、誰も立ち入れない「神域」。死してなお遺(のこ)り続ける「神域」が、人に災いをもたらすこともある……。住所不定の特殊能力者・蓮は「神域」の扉をこじあけ、救われぬ魂と対峙する――。
時は寛政、江戸も半ばを過ぎた頃、「備前蜂」の紋を掲げた岡山藩熊田家藩主・治隆(はるたか)は、家臣と人足たち数百人を引き連れて、参勤の旅に出た。行列には、治隆を疎んじる幕府老中・松平定信(まつだいら・さだのぶ)の密偵も紛れ込む。江戸までの道のりは、その距離以上に長く、波乱で満ちていた。
時は7世紀、中央アジアの一隅で……。炎の名を持つ山の地下深く、縦横に広がる秘密の水路。さらわれた子供を救出すべく潜入した孫悟空の前に、誘拐犯たちが「あの人」と呼ぶ怪人の巨影が立ちふさがる。その頭部には…角! 果たして悟空の金箍棒(きんこぼう)は勝てるのか!? 天竺(てんじく)は未だはるか、シルクロードの彼方に。しゃく熱の山で待つのは大いなる謎と王宮の闇、そして…最・強・の・敵! 孫悟空を「呪われた宿命を変えようと戦う人間の少年」として描く西遊記漫画の異端にして金字塔、最激章の開幕。 『西遊妖猿伝』の孫悟空や猪八戒は動物の妖怪ではなく、唐の時代を生きた人間です。「西遊記」の物語をモチーフに、史実と空想を精妙に絡めて展開する大冒険旅行記なのです! ※本作は、1~6巻が発売中の『西遊妖猿伝 西域篇』の続きとなる新章です。
パキ島を舞台にしたグリ・ムリ・アとの最終決戦の60年前、ティトォは世界一の大国・メモリア王国に滞在し、若かりし頃のバレット王とともに魔法の習得を目指しながら日々を送っていた。ある日、ティトォらは修業の一環として、魔導具を求めて各地を荒らしまわる神獣伍式隊(しんじゅうごしきたい)の討伐に乗り出す。しかし当初の予定を大きく逸脱し、思わぬ苦戦を強いられることに――。魔法をめぐる死闘が始まった。
外務省の交渉官・真道幸路朗は羽田空港に突如出現した謎の立方体「カド」に乗っている飛行機ごと取り込まれる。そこで出会った謎の存在・ヤハクィザシュニナに請われ、代理人として人類と交渉することに。「世界を推進したい」とかたるザシュニナの真意とは?前代未聞の交渉劇が今始まる!
出版社・吉朝社で営業マンとして勤務する飴谷甘太朗は、仕事のデキるメガネイケメン。業務を素早くこなし周囲の信頼も厚いが、彼には周囲にひた隠しにする秘密があった。それは、仕事をサボっての甘味巡り! 甘味なるサボりの世界を堪能するべく、飴谷甘太朗は今日も外回りに出向くのであった――。
ベートヴェンにモーツァルトにハイドンにバッハ。ショパンにラヴェルにドビュッシー。歴史に名を残す音楽家たちが勢揃い。生前のエピソードも交え、偉大なる音楽家たちの偏執ぶりとその曲群を愛情たっぷりに描く。ある意味、読めばクラッシック音楽が分かる、お勉強漫画♪
日本のどこかの道ばたにロシアンブルーがすてられていました。出会いをまちわびるうち、捨て猫は3びきにふえていました。だれも彼らをひろってくれません。ところが神様は猫たちを決してみすてませんでした。猫耳の帽子をかぶった無気力で無表情でブラブラしている若者が、3びきの新しい同居人、あるいはお父さんとなったのです。若者の名前は却津山春雄(きゃつやまはるお)、通称・キャッツ。捨て猫たちと若者の熱い友情がきっとみなさんの胸をうつことでしょう。
盛るよなァ〜〜〜要素をさァ〜〜〜。 しかしながらこのマンガが真に素晴らしいのは 異常な射撃の腕を持つメイド服の青年と親の仇への復讐に燃える少女のコンビが ゾンビやナチスとガチバトルを繰り広げるっていう キャッチーな要素の底の底に、血の通った人間のあったかさが しっかりと敷き詰められているところです。 食事のシーンとか、ちょっとしたふたりのやりとりとか、ゾンビを前にいがみ合っていた人間が手を取り合うとか…。 本格ゾンビ・アクション・ホラーの中に 片山ユキヲ先生の「やさしさ」の芯がきちんと通っているので ゾンビものの枠組みを超えて「人間ていいよね…」ってなっちゃうこと間違いなしの良作です。