最愛の妻・環(たまき)に先立たれ、失意の日々を送る佐分太(さぶんた)。このままでは早死にしてしまう。見かねた環は怪猫・五目(ごもく)の助けを借りて、佐分太に簡単料理のレシピを届ける。そばにいるのに逢えない二人。はたしして奇跡は起こるのか!? ベテランの独身である作者が、お一人様の食卓に最適なメニューを届けます
婚約を解消したばかりの図書館司書・眞と、庭師を引退したばかりの誠二郎。“終わったばかり”の二人が交流を重ねるうちに、それぞれの日々に新たな光が灯っていく。草花の命、読書の喜び、本当の痛み、自分の中に光る星。数々の光を掴みながら、二人は新しい人生を歩み始める。30歳の図書館司書と70歳の庭師が紡ぐ、新たな日々の物語。
「ルームメイトのヘビオは蛇人間である。容姿も行動も蛇そのもの。皆そんな彼を恐ろしいという。でも僕は……」。田舎から上京してきて寮暮らしになった学。ルームメイトは、なんと人外(!?)ヘビオだった。怖がる寮生たちだが、学は共同生活の中で、ヘビオに不思議な気持ちを抱くようになっていく。「僕はヘビオを怖いとは思わない。だけど、毎日ドキドキしてばかりいる」。ヘビオと学の笑撃のノスタルジック寮生活が始まる。
子供たちが寝静まったアトリエ。それは、大人が一瞬だけ自由になれる時間。昼間は多忙な魔法使い、キーフリーとオルーギオが、魔法を駆使して夜食を作る&食べる! 『とんがり帽子のアトリエ』から、美味しいスピンオフが登場!
新感覚グルメ&バンド漫画、待望の単行本発売!!音楽を奏でる動機には、純なのも不純なのも数多あれど、金でも酒でも女でもなく、ただ美味い打ち上げ飯を食わんがためにバンドを続ける男たち。食の宝庫、大阪を舞台に、その「けったいな」男たちが繰り広げるドタバタ青春ドラマに乞うご期待! 大阪ならではの魅力的な料理満載でお届けします!
とめどなく進化する暴力の技術。混沌の時代が、ヒーローを生んだ。/そう遠くない未来の日本。高校生・明(あきら)は先行きが見えない居候生活を過ごし、自らの夢を諦め始めていた。一方、世界的なロボット企業・ロック社のCEOであるトマ・ロックは、何年もかけて準備段階にあった計画を実行に移そうとする。狂い始めた世界に救いをもたらすべく開発したのは、戦闘機体「オートマトン」。両者の出会いが、物語の始まりとなる。
過去の科学技術を現代に再現した「テクノ教団」が、人々の生活を支えている世界――。 古代の機械が闊歩する遺跡を盗掘して生計を立てていた青年・ザッシュは、ある日、空から小型の飛行機が落ちてくるのに遭遇する。それに一人で乗っていた少女・リューネは、テクノ教団に「酷いこと」をされ、逃げてきたと語る。リューネをかくまうザッシュだったが、裏の顔を露にしたテクノ教団によって、致命傷を負わされてしまい――。
咆哮、慟哭、宿縁、惜別──。特命を受け狩りへと旅立った「マタギ」の珍奇博覧物語。鬼才が生み出した一遍の詩歌にして無限の旅行絵巻。
1935年、演劇を学ぶ少年たちが集う千鳥芸術学校。「舞台の真ん中に立ちたい、スターになりたい」という夢に向かって、誰よりも激しい努力を重ねる少年・千鳥敬太郎と、彼の前に現れた、秘密を抱える新入生・麦蒔摂。“才能”をめぐる格闘の物語がいま、開幕のベルを鳴らす。演劇の天才vs.秀才を描く、朔ユキ蔵渾身の最新作! 努力は才能を超えることができるのか――二人の闘いから目を背けてはならない。
朝起きたら蝉になっていた悲劇のリーマン・蝉丸。 短命の代名詞、蝉……。 己の姿を見て、もはや長くは生きられないと悟った彼は、カッコよく最期を迎えることを決意した。 今、意に反してなかなか死なない蝉丸と、微妙な気遣いを余儀なくされる周囲との、駆け引きに満ちたスリリングな日常が幕を開ける!
カラーページ完全収録の第1巻!!212X年、第5次非核戦争を生き抜いた元SWATのデュナンと、全身をサイボーグ化したデュナンの恋人・ブリアレオスが荒野を抜けて、NY市に流れ着いた。NY市長・双角の取り計らいで住まいを得た二人だが、その見返りとして宇宙人と戦うことを要求される。ここにいれば、サイボーグは生きやすい。でも人間は――。デュナンとブリアレオス、それぞれの決断が交錯する。
多田由美史上最長の連載作、待望の単行本化!亡き母が残したケーキ店のレシピを集めるアール。窃盗団と関わり、抜け出すことのできないランディ。ロサンゼルスを舞台に、問題を抱えながら支え合い、明日に希望を求める二人。きっとなんとかなるよ。
ウチのダンナ、浮気してるみたいなんです!証拠をつかんでください!~フサ子(カブトムシ・メス・1歳)――ヨシミ探偵社は都内で唯一の昆虫専門探偵社。どんな生き物とでもコミュニケーションをとれるヨシミ探偵が、昆虫関係全般の依頼を請け負っちゃうぞ。そんなヨシミ探偵をサポートする心強い助手は犬とインコ。おやおや、なんだか深刻な羽音を響かせてカブトムシのメスが依頼にやって来たぞ~。
みつばは、小学生のとき母親からお弁当一つを持たされ祖父のもとに預けられた。ところが高校生になった今、弟だと名乗る小学生のそうまが、母親の遺骨を持ってやってきた。近所の小説家志望の甲斐とともに納骨を済ませたみつばは、同じ母親のごはんの記憶を持つそうまと暮らすことを決意する。母親を忘れちゃった姉、みつばと母親に残された弟をあったか、おいしいごはんがつなぐ物語!
コンビニの女性店員にお釣りを渡されるのも緊張してしまうほどの超絶奥手男子・星野理人(26)。女性に慣れ、男として成長するため、勇気を振り絞って予約したのはレンタル彼女! しかし、やってきたのはちょっと(?)変わった女の子・月田さん! 予想の斜め上のさらにその上をゆく月田さんに星野君はタジタジ。二人の絶妙な関係がクセになる新感覚ラブコメメディー!!!
意識を符合化し、脳を電脳化し、肉体を機械化した者たちが住む街・コラム。カーボンはこの街で、イカれた電脳を回収する脳探し屋(ブレイン・トラッカー)を生業としていた。カーボンの次なる標的は電脳整備医師・スキナーの電脳。スキナーを追う中でカーボンはその治療リストの中にアイリーン・コクセターの名前を見つける。かつて愛した女は“永遠の愛”を約束する医師に何をされたのか――?
人の“ノゾミ”を見ることができる、大学生・のぞむ。彼は、誰にも嫌われず、順風満帆な人生を歩んできた。自分を慕う彼女のめばえとも、ヤリたい放題。だがある日、なぜか“ノゾミ”が見えない大学講師・園希美が現れた。希美の“ノゾミ”が気になって、のぞむの人生は狂い始める。そもそも、“ノゾミ”って、なんだろう――? [収録内容]描き下ろし第0話
彼女に、彼女は恋をする。あかりの心は、捉えられた……二眼レフを構える美少女・ユキの瞳に。高校3年生になった春、深山(みやま)あかりは、代わり映えしない日常と窮屈なトモダチ関係に、違和感を覚えていた。しかし、二眼レフを携えたクールな美少女・仙堂(せんどう)ユキと出逢い、くすんだ毎日が、とたんに輝きはじめる。奔放なユキに振り回されるうち、あかりの「好き」という気持ちが高まっていき――。
東京にいる妻子を、妻の故郷の島まで送り届けてほしい。復員兵南雲は戦友の遺児ミツを連れ、南へ向かう。目指す石津島は、地図にも載っていない幻の島だった。昭和22年という特異な時代が生んだ奇跡!人類最古の謎に挑む、壮大なるサバイバル・ホラー!!
少年は、音の中で世界と語る――。『隠(なばり)の王』鎌谷悠希の新作は、合唱群像!天使の歌声“ボーイソプラノ”を持つ少年・蒼井由多香(あおい・ゆたか)。音に対して繊細で感受性豊かな彼は、中学校入学と同時に合唱部に入部。ゆたかの声に触発されて、部員たちはコンクールの金賞を目指す――。「学校」という舞台で少年少女が紡ぎだす、失われゆく日々のハーモニー。
漫画家・永井道紀が漫画のアイデア出しのために夜の大阪をうろうろ! 少しだけディープで刺激的な出会いや出来事の数々を紹介する、ノンフィクションを元にしたお散歩エッセイ漫画です。「そんなことある!?」と思わずツッコミたくなるエピソードの連続! ちょっとしたご当地グルメや、節約グルメの紹介もあります。今夜はどんな出会いがあるのかな? アイデア降臨を祈りつつ、深夜の街を徘徊(たもとお)る!!
元魔王と元勇者が平和な世界に転生したら……うっかり恋が始まった!? 鳴神流星、職業ニート。ひきこもってゲーム三昧の日々を送るが、実はここではない世界では魔王をやっていた! そこにかつて流星を倒した勇者であり、現在は女子高生の花織ミーティアが押しかけてきて…。無自覚タラシ魔王に、勇者がズキュゥゥゥゥン! ……お前ら、早く付き合っちゃえよ!!!!! 運命のふたりが再び出会う、ニヤニヤ必至の現代転生学園ラブコメ!
竹ノ虎(たけのこ)組の跡取り・真笹斗(まさと)は、ある日突然組長から妹を紹介される。その妹は、なんとパンダの「もも」。動物をこよなく愛する真笹斗は、わけのわからない現実をスムーズに受け入れ、この日から真笹斗とももは、固い絆で結ばれた兄妹となった! 真笹斗の生活はすっかりパンダシフトとなり、組員はパンダの育て方を勉強しなければいけない状況に…。でも、可愛いもものおかげで、竹ノ虎組は今日も平和。そんな極道がいてもいいよね!? 無敵のモフモフ癒やしコミック、ついに刊行!
なので決して腹を抱えて笑えるとか、明るく楽しい気持ちになるような話ではないのですが 人の人の関わり合い、心理描写が緻密に成されているので読み進めているうちにグッと引き込まれるような力を感じます。 主人公の 愛する妻を失ってしまったことによる無気力、そこからの「生き残った者は自分の人生を真摯に重ねていくべきである」といった決意を得ていくまでの変化には目を見張るものがあります。 全2巻とコンパクトに収まっていますが、とても美しい結末を迎えていますし 最終話を読んだ後に敢えて第1話を読み返すと驚きすら覚えるかもしれません。 悲しみから目を背けるわけじゃない。 それはそれとして受け入れるからこそ 人は何度でも立ち直れる。前を向ける。 そういう気持ちを教えてくれた作品だと思っています。 環さん(主人公の妻)、したたかなところがすごくかわいい。 おすすめです。