けんきゃくじょうわ
あらすじ
壬生浪を率いた芹沢鴨と愛妾の絆、沖田総司の愛刀に秘められた想い、幕末動乱に散った土方歳三、荒木又右衛門、柳生十兵衛、塚原ト伝、千葉周作――刀刃が如く研ぎ澄まされた剣客たちの生き様と、その刹那に生まれた美しくも儚き情愛の物語。美麗な筆致で魅せた鬼才・三山のぼるが最後に遺した珠玉の単行本!!
ひなたのおおかみしんせんぐみきだん
あらすじ
柔らかな美貌とはうらはらに、その男は胸に大いなる志を秘めていた…土方歳三、仲間とともに目指すは京都!「誠」の旗のもと集い、幕末を駆け抜けた狼たちの青春群像活劇!!斎藤岬流、新選組第1巻!!
しんせんぐみじんぎしょうあさぎ
あらすじ
アサギの色に身を包み、己が刃に義を掲げ、疾風の如く幕末乱世を駆け抜けた『新選組』。“誠ノ武士道”に咲き誇り、“鮮血ノ修羅道”に散った彼らの生き様が、今ここに、新抄として紡がれる──。
さむらいがん
あらすじ
闇より現れ…邪悪を討つ!! いずれ幕末と呼ばれることになるのかもしれない日本。悪がはびこり始めた江戸の町に、四年の沈黙を破って“サムライガン”参上!! 黒い仮面に鉄カブト、見たこともない新式の連発銃…。義賊とも逆賊とも噂される“闇の組織”が動き出す!!
いち
あらすじ
幕末最強、女座頭市(ざとういち)、推して参る!!女がいた。両の瞳は光を知らず、夢も希望も無用の身。あるのは唄と冷たい刃。時は幕末、世は動乱。生きるために唄い、生きるために斬る――。◎子母澤寛(しもざわかん)原作の『座頭市』を、女主人公として蘇らせた、綾瀬はるか主演の映画『ICHI』を漫画化!幕末に独り、強くしなやかに生きる瞽女(ごぜ)の旅と、若き志士たちの活躍を描いた時代劇アクション傑作!
やまぐちよりふさ
あらすじ
1867年、京都――幕末の雄・坂本龍馬は倒幕の密談中、凶刃に倒れた……はずだった!その実、裏にうごめく謎の集団の「秘力」によって龍馬は再生。その集団こそ、勝海舟の密命を受けた秘密機関「捜龍隊」だったのだ……。甦る龍馬が史実を変える、新解釈幕末冒険譚、第一巻!
てんがいのぶし
あらすじ
幕末動乱期の日本――開国したばかりのこの国でただ“日本”のためのみを想い、奔走するサムライの姿があった。大きな時代のうねりの中で、身分や立場を越え、私心なき幕臣として清廉なる信念を貫いた、小栗上野介忠順の物語!!
てんぐたいしょう
あらすじ
幕末の動乱が迫る嘉永3年、子宝を求めて多羅岳の天狗大明神に願を掛けた、薩摩の国川内の郷士・岩田卯之助の妻・梅。それによって授かったのが、吉之助だった。並外れた一物の持ち主で、生まれついての商才とスケベ心に長けた吉之助は、10歳で本家の磐田酒造所に奉公し、13歳で島津公の側女・小夜と初体験を果たす。薩摩と英国が戦火を交える中、横暴な薩摩藩士から庇ってくれた月乃屋の女郎・八重やその仲間たちとも仲良くなった。父と母が相次いで亡くなった後、島流しから帰ってきた西郷吉之助(隆盛)に会い、日本のために新しい経済を打ち立ててくれとの言葉を貰う。日本に国産タバコ産業を根付かせた風雲児、羨まし過ぎる女遍歴とその商才を描いた一代記!
げつめいせいきさよならしんせんぐみ
あらすじ
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!元治元(1864)年。京の都を賑わす新選組は、不貞浪士にも厳しい取り締まりを行っていたが、身内に対してもその厳しさは発揮されていた。市内巡回の斬り合いの際、戦う意欲を見せなかった者は、副長・土方歳三により容赦なく切腹を命ぜられていた。鬼と恐れられながらも歳三は、素人の寄せ集めである新選組を最強の武装集団へ育てようとしていた…。
ひょうまのはた
あらすじ
時は幕末。旗本の家に生まれた宇津木兵馬は、ロシアに留学もした若き幕軍の将校。兵馬は留学先でロシア人女性と恋に落ち、子供を授かる。一方、薩摩の島田新八郎も同時期にロシアに留学、彼の地で兵馬と友情を結び、その時代としては破天荒とも言える兵馬の恋愛に理解を示し援助していた。だが戊辰戦争が勃発、2人は帰国後理想を異にし、戦う運命に…。幕末という時代に生きた人々の心の在り方を、巨大な構図のもとに描き出す巨編開幕!
坂本竜馬、岩崎弥太郎ときたら、次は新撰組か勝海舟…なんてのは凡庸なので、変化球を投げてみました。この作品の主人公は、幕臣・小栗上野介。徳川幕府を中心とした共和国日本設立を唱えた人物です。私、前に史実は嘘だとか書きましたが、それは史実=事実ではないという意味。所詮、私たちの知っている幕末は所詮血沸き肉躍る英雄たちの伝説であり、側面からみると全く違う面が見えてくる。この作品はむしろこちらが正史でいいのでは、と思うくらい、歴史上埋もれてしまった重要な人物を鋭く描ききっていて、思わず唸ってしまいました。相当資料などを作者は集めたのでしょう。眉つば的なことはとりいれず、漫画的なハッタリは排除。架空の人物は狂言回し役の宮里という武士のみ。さらに、感心するのが人物の描きわけの見事さで、熱をこめながら静かに理念を説く小栗とひょうひょうと行動する勝との対立の構図などは、キャラが立っていてまったくもってわかりやすい。歴史上の偉人を脇役に配しながら、よくぞまとめあげたもの。歴史書を越えた、ぶっとい漫画作品です。