てせうすのふね
あらすじ
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。
もぐらのうた
あらすじ
谷袋署百観音前交番に勤務する警察官・菊川玲二は、揺ぎない正義感を持った熱い男だが、まっすぐ過ぎるがゆえにやり過ぎてしまうこともしばしば。この日も「万引き少女に過剰な身体検査をしたコンビニ店長に対して拳銃を向けた」ということで、署長から呼び出しを受けることに。すると署長の口からは、なんと玲二への懲戒免職勧告が飛び出して…!?超エンタメ極道潜入伝説!!
くろこーち
あらすじ
「彼は県警最悪の警察官です」県警・捜査二課に所属する黒河内圭太警部補。彼は政治家や実業家らの醜聞を握ることで、莫大な権力を得た汚れデカ。若きキャリア・清家はそんな彼を嫌悪するが、実は黒河内には、誰もが想像しえない巨大な目的があった……!
うろぼろすけいさつをさばくはわれにあり
あらすじ
龍崎イクオと段野竜哉は、最愛の人を亡くした15年前の事件をきっかけに、ある巨大組織に守られた男への復讐を誓う。因縁の男を探し出す為に、そして復讐を果たす為に、龍崎は刑事になり、段野は極道になった。二人が追う男が身を置く巨大な組織、それは……日本の警察機構!読む者の心を揺さぶる本格ポリス・エンターテイメント、第1巻!!
あらすじ
まだ日本では馴染みの薄い「院内交番」が設置されている阿栖暮総合病院。その院内交番の事務として採用された川本だったが、そこにいたのは何やら訳がありそうなトンデモ院内刑事・武良井だった!! 一方、病院には冷たい雰囲気の天才外科医・榊原が海外から帰国。修羅場の日々が幕を開ける…!! 天才外科医 VS 院内刑事!! 本格医療×刑事ドラマ!! 人に潜む「病み」と「闇」を暴く2つの生業が織りなすのは、白き幽世(かくりよ)のゲシュタルト。
かんさついあさがお
あらすじ
山田朝顔は興雲大学医学部法医学教室助教授にして、警察からの嘱託で司法解剖を行う監察医を兼務している。刑事をしている父・万平からの連絡が入り、朝顔は河原で上がった溺死体を司法解剖する。その結果、遺体の胃の中から15mmくらいの小さな発泡ウレタンが見つかった。自殺、他殺、事故……さまざまな可能性があるなか、外傷はなく着衣の乱れもないことから、警察は遺体を自殺とみなす。しかし朝顔は、被害者の胃のなかから見つかった発砲ウレタンと、遺体にすがりついた男の態度を不審に思う。誰もが迎える死の瞬間(とき)。その最期のメッセージに込められた真実とは?遺体と向き合う壮絶な現場で奮闘する一人の女性監察医が今、花開く――!!
えいちぴーほすぴたるぽりすのきんむにっし
あらすじ
不特定多数が昼夜を問わず出入りする病院、そこはまるで一つの街。モンスターペイシェントや院内暴力、様々なトラブルから患者と医師を守るため、国立H大学病院に試験的に設けられた「院内警察隊」。配属された恋河内環(こいごうちたまき)巡査は、柔道有段者の23歳。医師と患者、どうやったら異なる立場の人々に寄り添える?悩みながらもとにかく全力で、病院の安全と健康を守ります!病院×警察の新感覚医療ドラマ!
けいさつしょちょう
あらすじ
大人気ドラマの原作作品が待望の電子書籍化!! 国家公務員1種試験をトップ合格し警察庁へ進んだ椎名啓介。その後は、出身地の本池上で、本池上署署長を10年にわたり務めている。警察官にとって出身地勤務は禁忌であり、通常1~2年で異動するキャリアが、同じ署の署長を10年務めることも異例中の異例である。更に超エリートらしからぬのほほんとした仕事ぶりも加えて、署内では椎名啓介三不思議と囁かれていた。そんな椎名啓介は事件が起これば普段の昼行燈ぶりがどこ吹く風か、独特の手段で事件を解決へと導いていく。
ちょうえきまいなす
あらすじ
アメリカからやってきたスゴ腕の捜査官・三上ゼンは型破りな捜査で難事件に挑む。明晰な頭脳とふてぶてしい態度で捜査を進める三上は逮捕した犯人の刑期を自分の刑期からマイナスする約束で警察に協力する「特別捜査官」だった! 三上とコンビを組むことになった熱血警察官の桐山誠一は三上の型破りな捜査の進め方に翻弄されながらも、次々と解決していく三上の鮮やかな手腕から目が離せなくなるのだった!
けんしかんきたろー
あらすじ
「ザ・シェフ」の剣名舞と桜二等兵による新感覚ミステリーが初電子化! 他社未配信作品はファン必見です!「検死官」それは、死因が分からない変死体が発見された場合、それが犯罪に関与するかどうかを判断するために検察官代行で警察官が検死を行う仕事ある。――「僕には、死者の声が聞こえる」数々の変死体を検分しきた夢ヶ丘署刑事一課鑑識係検死官、森林木太郎。通称キタローその人である。嘘か誠か、彼の検死によって解決に導かれた事件は数知れず。そして今日もまた、彼の元に臨場の要請が入る。剣名舞(つるぎなまい)漫画原作者・作家・プロデューサー。代表作は「ザ・シェフ」全41巻、「女医レイカ」全18巻。その他、テレビ出演や大学講師、原作プロデュースなど幅広い分野で活躍中。
しじんけいさつ
あらすじ
元警察官・麻木蓮二。妻子をストーカーに殺された経験から、ストーカー逮捕のみを目的に生きるようになる。目的遂行のためならどんな犠牲も構わない! 変態ストーカー専門の“警察を越えた警察”!! 常識破りの“ノンポリス”アクション!!
こちらこひつじおうとうねがいます
あらすじ
交通課の婦警だった環がいきなり異動させられたのは、凶悪犯を扱う刑事部特別捜査課。環に暴言ばかり吐く帯刀を筆頭に、優れたキャリアを持つイケメンが集う特捜課で、お茶汲みを命じられた環。だが、凶悪犯を扱う彼らの元には危険な事件が舞い込む。ある日、帯刀の元に謎の小包が届き、署で爆発するという事件が起こる。環は帯刀たちとともに犯人を追うが……!? 一癖も二癖もある男たちの中で、仕事に恋に大奮闘する環の事件ファイル。
けいしちょうはんざいひがいしゃしえんしつのおんな
あらすじ
警察官だった夫が謎の自殺を遂げ、その真相をいぶかしながらも幼い息子・光(ひかる)を一人で育てる為に現場を離れていた女性警察官・静(しずか)。恩師の紹介をきっかけに、彼女は「犯罪被害者支援室」という部署との関わりを持つことになる。文字通り、被害者の心のケアに努めるこの部署の任務は、彼女がこれまで培ってきた“常識”とは 大きくかけ離れたものだった…! 真っ直ぐな正義感と、人を思いやる心を持つ新米支援員・静の奮闘の日々が、今、始まる――!!
なんでもかいけつひゃくとおばん
あらすじ
小さい頃から自分によくしてくれた隣の家のこの為に警察官… それもキャリアになった日本橋懸。しかし、キャリアの彼が配属された先はなぜか交番。出勤初日から迷子、落し物、ストーカーなど大忙しだけと、持ち込まれた最初の事件とは?
くさかべしょめいきゅうかおみやさんいしのもりしょうたろうでじたるたいぜん
あらすじ
草壁警察署・資料課の別名は“迷宮課”。課長・鳥居勘三郎は通称「おみやさん」と呼ばれ、迷宮入りした事件調書から、担当刑事たちが気づかなかった「失われた環」を見つけ出すことを至上の歓びとする男。そんな資料課に、署長の娘である新人婦警・七尾洋子が配属された。親心から安全な部署にねじ込まれものの、刑事を目指す洋子にとっては不満な職場で…!?緒形拳、渡瀬恒彦らの主演によるTVドラマの原作にもなった作品。
しんそうばんさいこめとらーえいじがんそみっちゃんとうじょうへん
あらすじ
『でぶせん』ではなんと主役の座まで射止めた「サイコメトラーEIJI」の人気キャラ“みっちゃん”こと福島満(ふくしま・みつる)が登場する作品だけをセレクト! デブで警察オタクで制服フェチのニセポリス! 冴えない健康器具販売員のみっちゃんが婦警“ミツコ”に変身すると、志摩警部補もてこずる難事件がたちまち解決――!?
けいしそうかんあさみからーばん
あらすじ
アサミは警視庁捜査一課の美人刑事!いつか大きな事件を解決することが夢!しかしセクハラ警部・下山の悪趣味な嫌がらせで、そのチャンスになかなか出会えないでいる…。そんなある日、女性の水死体発見の急報が!!下山は自殺を主張するが、アサミは他殺の説を捨てきれず相棒の原田(♂)と捜査を開始し…!?セクシー刑事の活躍を描く最前線ポリスストーリー待望の第1巻!!
わにぶんしょ
あらすじ
警察署の中の秘密分署である82分署、ここは法が適用されず、巨悪と対決できる仕組みになっていた。ワニのように食いついたら離れないと恐れられている、通称「ワニ分署」に所属する絶世の美女・火野三夏と怪力自慢・加倉リンはあらゆる権力にも牙をむき、危険過ぎる任務を遂行するのだった…。
やくしじりょうこのかいきじけんぼ
あらすじ
東大法学部卒の警視庁キャリア官僚、加えて見事な美貌と脚線美を併せ持つ美女・薬師寺涼子(やくしじ・りょうこ・27)。性格は高飛車で協調性のかけらもない女王様体質。日本最大の警備保障会社JACES(ジャセス)の社長令嬢で次期オーナーの地位を利用して、警察内部でもやりたい放題。従順なノンキャリ部下、泉田準一郎(いずみだ・じゅんいちろう)を従えて、常識では考えられない怪奇事件を見事解決!今回の敵は、トルコの古代神話で伝えられる妖獣バレオロザキス。どうするお涼さん!?「魔天楼」編。
時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。