楳図かずおの傑作のひとつ。圧倒的ストーリーと「ワァーッ!」がツボになってくる。窪塚主演の高校生モノとしてドラマ化したのはすごいアイデアだとおもう。
※ネタバレを含むクチコミです。
読みました。これが永井豪版ばるぼらか… 永井豪にとって手塚治虫がどういう存在なのかはよく知らないんですが、永井豪版のばるぼらはなんかただの変な女という感じがしました。ばるぼらをコメディ色強めにアレンジしたというのであれば、まあまあの納得感はあります。
「天水館」の腐女子たちがとにかく個性的で面白いです。主人公の月海ちゃんの挙動不審な感じ、すごく分かります...自分も元腐女子なので共感しました。皆、ジャンルは違えど、いい感じの腐り具合で素敵です。全く姿を見せない漫画家の目白先生の存在感も見逃せません。天水館が本当にあったら居心地良すぎて出られなくなりそうです。
狐と神主の間に生まれた九人きょうだいの末っ子は、他の優秀で美しい兄姉と比べると、イマイチ。それでも兄姉と幼馴染男子に愛され、明るく過ごしていたが、ある時他人の言葉に傷つき……気がつくと「魅力(チャーム)の力」発動!周りメロメロ! ☆☆☆☆☆ とは書きましたが、「魅力の力」を使わない時の末っ子・久子(きゅーこ)も、ものっそい愛らしいです。のほほん明るい雰囲気に癒されるぅ〜。そして何より良いのは、人を否定する事が全く無いところ。愛されキャラ・久子は「愛する」キャラなのです! その事は兄姉も超カッコいい幼馴染・春人も分かっていて、そのままでいいと言ってくれる。なのに久子は納得しない。そして自分の魅力って何だろう……と悩み、模索するお話が始まります。 困ったことが起こると使ってしまう「魅力の力」で混乱を起こしつつ、春人と恋愛以前のイチャコラして、優しく楽しく愛らしい日々のお話、緩やか〜に進行中!
主人公のサラリーマン・松友裕二がいつものように終電間際まで残業し帰宅すると、マンションのお隣に住んでいる女性・早乙女がドアの前で呆然と立ち尽くしている場面に遭遇します。 話を聞くと出張先に家の鍵を忘れてしかも明日のプレゼンで使う大事な資料が家の中にあるとのこと。 鍵を開けるために松友がベランダから渡って窓を割って家に入ることにしたのですが、中から鍵を開けた際に発した松友さんの「おかえりなさい」という一言に早乙女はいたく感激し、 「私が雇うのでおかえり担当部長になってください」 という謎の提案をされます。 これは"おかえり担当部長"(実際には家政婦のような仕事)をすることになった松友と、彼を月30万円で雇った早乙女との物語です。 「小説家になろう」発の小説、いわゆる"なろう小説"が原作のこの作品。 早乙女は月30万円を給料として払えるほどのエリートサラリーマンで、一方の松友も最初の出会いの時に躊躇なく早乙女を助けたことからもわかるように、かなり有能な人物として描かれています。 「おかえり」を言ってもらうためだけに隣人を雇うというぶっ飛んだ設定なのですが、ちゃんと契約書を締結したり、休日に一緒に外出する際には"休日手当"が支払われたりと2人のやり取りは大人としての体裁を保っていて、そのアンバランスさが面白いコメディ作品になっています。 また 仕事で気を張っているためか早乙女は家に帰ってくるとどうも精神年齢が幼くなる傾向があるようで、そこにもギャップがあって楽しい作品です。 何より松友の早乙女への対応が彼女を女性として意識しつつもとても紳士的で、いろいろと"ハプニング"が起こるのですが作品から変ないやらしさは全然感じられません。そのため、社会人でも頭を空っぽにして楽しめるラブコメ作品になっています。 1巻まで読了
リロ&スティッチとコミックDAYSのコラボ漫画。 なんとデズニー公認だとか。 戦国時代の日本に不時着してしまったスティッチが自由奔放に動き回り(コマも実際に動く!)、困惑する武将たち。 が、ノブナガ(っぽい人)だけは、スティッチの可愛さにあっという間に虜になってしまうまでが第一話。 和田洋人先生はヤンマガで「ファラ夫」を連載していたギャグ漫画家で、 さすがにファラ夫ほどのおふざけはないが、独特のギャグの間は健在だった。 ファラ夫ファンとしては、こういう連載が始まったことは嬉しいが、リロ・アンド・スティッチの原作ファンはどういう反応なのかは気になるところ。
なんか、私だけかな?…設定とか、かなり似た漫画を見つけてしまって、(絵はこちらの作者さんの方がリアルで上手いけど)作者さんが友達同士なのかな?とか思ってしまいました。。大丈夫?
いい雰囲気のラブコメです!
14歳の頃に初めて見た「機動戦士ガンダムSEED」に心を奪われた主人公の神崎さやか。しかし、周囲の友人がキャラクターの話で盛り上がるなか、彼女が惹かれたのはモビルスーツ。そんな気持ちを同級生にも話せないまま時間は過ぎ気付けば30歳。そんな彼女がある日、ガンプラ好きの女子高生、高宮宇宙(そら)と出会う。 まず心惹かれるのは、30歳のOLであるさやかと16歳の女子高生である宇宙が年齢を超えてて"好き"の気持ちで繋がっていること。「メタモルフォーゼの縁側」にも近い設定ではありますが、作中でも触れられてる通り、"16歳"というのはちょうど「ガンダムSEED」が放送されていた年に生まれた子ということ。つまり、相手が生まれる前から好きだったものを通して生まれる交流、これこそが本当の意味での"世代を超えた交流"なのではないでしょうか。 また、"世代を超えた"という意味でもう1点重要だと思っているのが、2人の"好きなもの=ガンダム"に対する接し方。好きな気持ちの強さは変わらないのですが、周囲にガンダム・モビルスーツが好きなことを話すことを躊躇っていたさやかに対し、宇宙のほうは初対面のさやか相手にさえ『お姉さんもガンプラ好きなんですかっ!?』と臆面もなく言い放ちます。好きなものが少数派だったときにそれを周囲に堂々といえないという気持ちは「トクサツガガガ」などでも描かれていますが、特に30代以上の人なら誰しもが経験しているものだと思います。それが、もちろん人に依るところもありますが、時代が令和に移ってマイノリティでも好きなものを好きと堂々と言えるようになった、そんな世代間の見えないギャップも描いているのではないかと思います。 作者の工藤マコトさんも「ガンダムSEED」から入ってガンダムが好きになった経緯があるとのことで、もしかしたら作者の実体験も多少なりとも入っているのかもしれません。そしてそんな作品をガンダムシリーズの専門誌であるガンダムエースで連載している、そんな奇跡的な繋がりにも感謝しつつ、ガンダム好きだけではなく、幅広く楽しんでもらえる作品だと思います。 1巻まで読了
死者をゾンビとして復活させて迷宮入りした事件を解決する感じからだんだんゾンビバトル漫画になってくる。どっちも面白いしでかいバトルが終わるとゾンビ屋編が挟まるからいいバランスで面白い。
イーグルス、ホテルカルフォルニアからきているのであろう、バーカルフォルニアが舞台。(台詞が歌詞とリンクしている)これは世代としてはとても面白く、新しい解釈を見せられたなと圧巻。 絵のタッチや、ぱっとした流れは綺麗なのに 『この作品を読み続けたら自分の中のなにかが変わりそう』というなんともいえない不安感すら感じる。バーカルフォルニアの常識をすっと理解し受け入れてる自分がいたりする。不思議の国のアリス的な空気を放つ異質な作品でした。作者は過去にどんな作品を描いたのか?と見たらドコメディで「いやっええええ!?」感のギャップも良かった笑 万人受けしないであろうテーマに、強くせめた作品でした。ぜひ連載してほしい。
鬼頭モヒ子(53才・妖精)こと鬼頭莫宏先生が美少女化して、趣味のボルダリングの漫画化に挑むのか挑まないのかよく分からない漫画だが、ひたすら自分語りしてるだけなのにめっちゃ面白い。自身の作品、ちりりん(のりりん)の話について、他社のボルダリング漫画にもツッコミを入れまくる。無敵か。「電子なんで」を理由に続きの2話目が始まるかどうかもわからない。
心がウズウズして読みすすめるペースが早くなる。 こんなウブだった時代は自分にもあったかわからないけど、これはいい作品。 みんないい子ですべていい、となってくれたらいいなぁと切に願います!
グルメ漫画といえば登場人物、特に主人公は 食の見識や味覚、調理技術に優れていたり拘りがあったり、 なんて凄い人なんだ、と読者をうならせるのが普通。 ところがこの漫画の主人公・須賀原洋行先生(実在)は 素人っぽさに溢れている。 日本酒・地酒歴は何十年にも及ぶものの、 かつては日本酒なんか旨いと思わず好きでもなかった。 ところが「夏子の酒」を読んで日本酒に興味を持ち、 仕事と一石二鳥をかねるために酒肴漫画の企画を 編集部に持ち込み、毎回、色んな酒と自作の肴を 味わう漫画の連載を始めるという、見事なまでな庶民ぶり。 酒や肴の知識もテレビやネットで吸収し、 それをなんのてらいもためらいもなく漫画にしている。 「タモリ倶楽部でやっていたから美味いはず」とか。 酒や肴の好みや拘りもあっさり変わったりする。 純米酒主義から本醸造酒肯定に変化したりするし、 酒の肴としてのオデンにもこだわりがあったはずなのに、 漫画の「おせん」を読んで改めたりするし。 だがそれだけに、無駄にカタチやミエにとらわれない、 独特な感想や意見や表現が続出する。 正直、絵は個性的ではあるが上手いとは言い難い。 ギャグやオチも結構ベタだと想う。 しかし、他の漫画家先生では絶対に出せない味を しっかりと醸し出している。 酒のセレクトも独特だし、自作の肴も 手軽なものもあるが、かなり凝ったものまで作ったりしている。 グルメ漫画で酒の肴を描くなら、簡単お手軽で読者も 作ってみたくなるものとか、逆にそこまで絶対に 手間をかけられないと諦観する豪華で贅沢品を描くか、 どっちかになりそうなものだが、須賀原先生の肴は ワリと微妙に 「美味そうだし作れそうだけれど メンドクサイから作る気にならない」 といった感じのものが多い。 読者が漫画に求めるニーズを外しているような気もする。 だが、そのへんが須賀原先生の哲学的な部分で それがよく出ている漫画、という感じがした(笑)。 実在ニョーボのヨシエさんや 息子(連載当初は未成年)も話に加わってきて 好き放題に個性的な発言を連発し各話は進行する。 酒と肴がテーマの漫画のわりには楽しい家族漫画でもある。 須賀原先生らしい個性的な 「酒のある家族日記」漫画だと想う。
SMAPや冨樫義博をディスりまくった作品。 こち亀の秋本治のネタにした回は掲載されなかったけど、読みたかった。
青ちゃんのお父さんがそのまま八宝菜。 作者さんの「東京!」もヘタリアっぽさあるし大丈夫? 少年誌だけど女性向けかなぁ。
バベル内で消息を絶った姉を追って自衛隊員になることを夢見ていた主人公の大牙。しかしある日突然、幼なじみの優愛と一緒に、気付くと塔の中にいた。 そこで最初に見つけたのは、人の手首とペンで書かれた「ここで書いた言葉は実体化する」という文字。そこから起こる残酷で衝撃的な出来事が唐突過ぎてついていくのが大変。笑 大牙は塔の中で生き残り、姉・真白にもう一度会うことは出来るのか。
> 「マンガ」は、漫画家だけのものじゃない。編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです!マンガに関わる一人ひとりの人間ドラマをぐいっと描く本作、全ての仕事人へのエール漫画です!!! 全然きいたことなかったけど、こういうストーリー割りと好きだ。早速読んでみてる。
たま〜に思い出すのは付き合った女に必ず冷やし中華を作らせる男の話。結局は色々凝ったものを作ろうとする子より家にある材料でパッパッと作っちゃった子の冷やし中華が一番美味しかったって話なんだけど、これを思い出す度に「今うちの冷蔵庫にあるもので冷やし中華作れるか?作れないか?」を考えてる。そして大体、無理!作れない!まず麺がない!ってなる。
かつて広告制作会社で働いていたこともあり、何となく雰囲気はわかる。オーソドックスなA案、少し変えたB案、大胆に変えたC案を出すのもよくやった。 短期間のプレゼンでクライアントの想定を超える物量のデザイン案を作ったりする、「一流の人はここまでやるんだ!」っていう部分がリアリティを持って描かれてるし、デザインは自己表現じゃない、という話も(割と今は認識されてる気もするけど)通俗的なイメージを更新するものだと思う。 自分が業界を離れたからか、最近はこんな感じの「強いアートディレクター」を見ない気がする。激務が当たり前の業界で、描きにくい部分もあると思うけど、ぜひとも切り込んで欲しい。
平平なすこ先生の新作待ってました。スクナビコナって神様は居るみたいですが神を自称する痴女であるという可能性はまだ捨てきれない… アホ毛引っ張るとお湯が出るのは銭湯としてめちゃくちゃ助かりそう
当方悪役令嬢モノなるジャンルは完全素人だったのですがなるほどコレはいいものだ。キラキラの銀髪よりも光り輝いているグローブ(※指抜き)の鋲に目を奪われて一瞬で購入してしまいました。最高ですよこの表紙は。 最初は主人公のスカーレットがちょい暴力的すぎる…と思っちゃうかもですが、敵対する悪徳貴族はマジで分かりやすく“悪”なので「ガンガン世直ししていけ!」という気持ちになります。いつの間にか彼女のイケメンすぎる心意気に惚れ込み「全員殴って然るべき」というスタンスになっていることでしょう。顔面とパワーがすごい水戸黄門みたいな感じですね。 第二王子カイルがウザすぎて辟易しちゃう人もそんなに気にしなくて大丈夫です。ただの噛ませなので。雑魚。 電子書籍もそのうち出るのかな?まだまだ人気が出そうで楽しみです! ▽試し読みも置いときます(真に魅力が発揮されるのは個人的には4話以降…) https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/665000279
またとんでもない漫画に出会ってしまった〜〜! すごい!!! これを読んで初めて「あっ、自分ってこういう漫画が読みたかったんだな」と気づきました。こういう漫画大好きです!!!(大声) U佳先生のPixivのキャプション曰く「強い女子が強い男子とバチボコ対等にやり合うケンカ漫画」。女性向けのTL作品ですが、男性でもこういう男女の関係好きな人って結構いると思うので読んでほしい…! https://twitter.com/u_kkaa/status/1278294421910417409?s=20 もう表紙からしてすごく最高ですよね。これでTLですよ? そしてなにより、 ・アウトロー ・ボコり愛 これらの要素をTLにブチ込むという発想がまず半端ない…! これをTLでやるって「抹茶小倉スパゲッティ」くらい奇抜に感じますけど、でもよく考えれば「アウトロー」も「ボコり愛」もBLでは根強い人気のあるジャンルなんですよね。 それを固定観念に囚われず男女で描いてみようと思ったのは、水兵の着るセーラー服を女子の制服にしようと考えた人くらい天才的な発想じゃないかと思います。天才です…! そもそも、ジブリ映画やハリウッドのアクション映画に出てくる『精神的・肉体的にタフな女性』ってみんな大好きなはずなのに、なんで世の中にはそんな彼女たちを主人公にした恋愛漫画は少ないのか……あらためて考えると無茶苦茶不思議ですね。 ゲーム内で最強の男・鷲崎は、サブタイトルの「凶暴な獣」という言葉に偽りなしの野獣ぶり。(しかもテストステロンばりばりの野獣なのに、照れたり恥ずかしがったりするピュアな部分もあって「なんだこいつ無敵か?」という感じ) そんな最強・鷲崎と主人公アンナは互角に拳でやりあっていくのが爽快…! 以前、BL研究家の金田淳子先生が「コワすぎ!」に登場する工藤Dと市川ADの関係性を「男女のやおい、男女のブロマンス」と説明していたのですが、この作品もまさに「男女BL」だなと、しみじみその良さを噛み締めてしまいました。 ちなみに、言うまでもなく自分はまさに主人公・アンナのような女性が好きなので、「スパダリや獣人とドラマチックな恋愛を繰り広げるのが“普通”のTLレーベルでよく載せられたなぁ…!」と感激しつつ読んでいたのですが、実際編集さんには「主人公に感情移入できない」と言われたそう。 ▼Pixiv【商業お知らせ】BeastGamer(女性向けオリジナル) https://www.pixiv.net/en/artworks/82688809 「これ異世界転生の意味あるか…?」と、ただでさえニッチな関係のところへ異世界要素を加えることに首を傾げていたのですが、そういう理由だったんですね。なるほど…。 ということは、異世界転生というエクスキューズさえあれば、普通のTL読者これ受け入れてくれるってこと!?!!! ならバリバリ転生してこういう作品ガンガン描いてほしいです! 男女BL増えて〜〜!
音楽フェスに行くなんて考えたこともないほどインドアかつダウナーな人生を歩んできた私ですが、このマンガを読んで考えが180度変わりました。 行きてぇ、フェスに。 フェス、爆音の中酒を片手に夜通し熱狂する狂乱の宴だと思い込んでおり「近づくまい!」と頑なに距離を取っていたのですが、『デイズ・オン・フェス』のなかには優しく楽しく賑やかなフェスの世界が描かれています。 のんびりキャンプとかしてるんですよみんな。いいなぁ。 登場人物は主人公・奏と音葉のJK初心者コンビと、喫茶店を営む音葉兄(楽さん)とバイトの律留のベテランチーム。計4名のコントラストが小気味いいです。 奏がフェスに魅了されていく新鮮な過程と、律留たちがフェスの“よさ”をじんわり味わっているようす。互いが互いのパートを引き立たせていて、読んでる自分も「早くこうなってこうなりたい」という欲求が湧いてきます。 行かなきゃ味わえない空気感が内包されてるんですよ…。 奏が自身の推しバンド「デイズ・オン・ユース」を起点に、どんどん自分の興味に従って世界を広げていくのも心地良いです。何かにハマるのってそういうことだよな、という原初的な喜びが押し付けがましくなく描かれていて。 そして3巻にはその「デイズ」の結成エピソードが収録されているんですけどこれもまたいいんですよね…。音楽に救われた者がまた音楽で人を救っていくという円環が完成するんです。美しい。 とにかく読んだら絶対にフェスに行きたくなることでしょう!!行きたい!!フェス!!
かなり初期の作品のようです。とても面白かった。以前に吉野朔実先生の違う作品を読んだ時にとても難解だった印象があったのですが、この作品は大学生の青春がベースにあるので親しみやすくてスラスラと一気に読み終えてしまいました。あらすじにすると主人公は2個下の弟くらいしか心開ける相手がいない内気な女の子で、仲良しの弟がせっかく自分と同じ大学に合格したのに寮に入ることが不満だったんだけど、その寮に出入りするようになってから友達も出来るようになって世界が広がっていく、けれども恋人に婚約者が現れてから初めて感じる自分の嫉妬心に戸惑うようになる…。単純に言ってしまうと恋の三角関係の話なんですが、人間の内面の掘り下げが深いのでモノローグの一言ひとことも噛み締めたくなる深さでした。吉野朔実先生を理解するきっかけになりそうな作品です。
絵が好き!原作の独特な癖を再現しつつ、今どきのシャープで綺麗なキャラデザになってるのがいい(むしろこっちの絵の方が好きという人も多いかも) いい感じに義勇さんの不器用ぶりと無情に徹した厳しさが出ててすごくよかった! 電書はここから買えます!『週刊少年ジャンプ2019年18・19号』→http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019016D01_57.html
魔術師が脳筋(バカ)だったり魔王がロリだったりとか色々ベタな設定も多いものの、ありがちなお色気シーンとかもなくそういうのじゃなくちゃんと話進めようとしているところは00年代初期ぐらいのノリに思える。 電撃での連載作品らしくてこういう設定の部分はRPGやったことある前提なのかもしれない。 女神が出てくるのがちょっと早かったんじゃないかとは思ったけど、何にせよ1巻発売はめでたいことなので電子で買いました。 ヴィーネは絶対領域がなくなった時点で以下略 (部屋着ダメゼッタイ)
約1年ぶりですかね。また読めて嬉しいです。 主人公2人の美麗さもさることながら、蛇の怪異ちゃんの可愛らしいこと。そしてよくわからないけど何故かキュンとするオチでした…!!宮近さんが東條くんのカウンセラーをやってるところ読みたすぎ。
面白すぎる!!!!!!!!!!webで読める範囲まで全て読み、単行本購入も決めました。ちょっとでも気になった人はこのコメント閉じて今すぐ試し読みページに行って下さい。 ………読んだ方はこの作品の「良さ」がわかってくれたかと思いますが、敢えて言うならメタ的面白さ、わかる~!の多さ、あるあるネタの羅列ではなくきちんとストーリーが進んでいくところ、渡辺が百合オタクとして圧倒的に信頼できるところです。推花女学園はお前に託したぞ!!! 連弾拒否のネタとか最高でしたね。生きてる限り連載継続してほしい。
「6年ぶり8度目のシリーズ第1話」とかいう甲子園みたいな紹介文がいい。なお月収は100分の1で10万円とのこと。 また弘兼先生が巻頭のインタビューで、相談役の次作について「町内会長はスケールが小さい(からしない)」と話してたのがおもしろかった。 【第1話】 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66605
他人を思いやり、共に笑ったり涙したり、そんな風に生きられたらなあと憧れたりするのですが、この作品は他人と寄り添って生きる姿が描かれています。 物語の冒頭、主人公の真白は両親を喪います(唐突ですしインパクトがありました)。そこから旅が始まるのですが、世知辛さと他人の優しさと、その両方のバランスが「良い感じ」だなあと思いました。 世の中は天国ではないかもしれないけれど、絶望するほど地獄でもない。弱さに背を向けず、生きることを諦めない。そんなポジティブさを感じる作品でした。
那須の田舎町で生きる人々の日常を、小さな診療所を営む見川センセの視点で描いた短編集。 郷愁を誘う美しい大自然と、とぼけた表情の人間味あふれる人物描写から心温まる作品かと思って読んでみたところ、良い意味で裏切られました。 あくまでも那須の田舎町の中だけで、見川センセの見える範囲で物語が展開していきます。短い物語の中、登場人物は見川センセと一瞬心を通わせても、町から去ってしまえばその後のことは誰も知らないのです。 人は自分の見える範囲のことしかわからない。少しだけ思いを馳せて、後は忘れてしまうしかない。 その無力さとやるせなさを嘲笑うことも慈しむこともせず、粛々と移ろう那須の四季の鮮やかさ。 ただ漠然と、生きるってこういうだよなあという感想を抱きました。 美しい四季に目もくれず、メランコリーに浸ることもなく、性を貪りその日を暮らすこと。その強さ、尊さに心が震えます。 泣くほど悲しいとか感動するとかそういうお話がある訳ではないのです。艶っぽいお話も多いですし、ちょっと笑えるような場面もあります。 この作品に描かれているのは間違いなく生身の人間です。素手転の、丸腰の人生です。 読んだら間違いなく、生きること死ぬことに思いを馳せるはずです。
やっぱり植田まさし先生のかりあげクンコラボの破壊力すごいですね。 竹本泉先生が描くしんちゃんの異物感もすごかった。 臼井先生にも見てほしかった豪華さです。
自分にも主人公と似たような要素があるのですが、この漫画を読んで「めちゃくちゃきもいな」と思ったので、こういうこと考えるのやめようと自然に思えました。ありがとうございます。
1巻では少し奇妙なクライマーの生態と、挫折した女子の新たな一歩を描いた本作。2巻ではより本格的にボルダリングを描き始めますが、女子の楽しげなやり取りの中に、クライマーのカッコ良さがふんだんに描かれています。 これを読んで、クライマーに惚れない人はいないでしょう! 分かりやすいのは、鍛えられたボディ。全体的に大きなギャオ&細マッチョなむゆ先輩の彫刻の様な身体は、初心者のうーちゃん&たまちゃんと並ぶとより際立つ。そしてその身体がウォールで躍動する迫力!私の中の乙女心がトゥンク…します。 または精神性。ギャオの望みは「どんな壁でも登れるようにありたい」というもの。その高い志は、ただ自分を高める事に向けられます。強さと、誰かを追い落とさない優しさの同居。その在り方に憧れてしまいます。 そんな強く優しいギャオに、主人公・うーちゃんはかなり惚れて?しまっている様子。同じ道具使いたいだなんて……。そして、ギャオの言った「サイコーになる」を知りたくて、うーちゃんは今後も登り続ける様子です。 ギャオとボルダリングに救われたうーちゃんが、どんなクライマーになるのか……じっくり進む本作、少なくともあと10巻は読みたい!
楳図かずおの傑作のひとつ。圧倒的ストーリーと「ワァーッ!」がツボになってくる。窪塚主演の高校生モノとしてドラマ化したのはすごいアイデアだとおもう。