連載にならないだろうか
きょうあくにはな
「きょうの新連載&読切」トピックで有馬シ記先生の名前を発見。「山犬抄の人か〜!今回も時代物で主人公が渋くていい女が出てくる!いいぞ〜!」と思いながら読んでいたらまさかの衝撃の展開でたまげました。最高。
宿で働き始めて間もないらしい、百菊という名の怪しげな美人と顔に傷のある無骨な哲治の姉弟。ある雨の晩に、「右腕を殺して妾と駆け落ちした、背中に菊の紋を背負った侠客一家の倅・中川連十郎を探している」という男が泊まりに来る。男は百菊を始末しようと寝込みを襲うが思わぬ反撃を食らい断念する。着物の上を脱いだ百菊。その身体はまごうことなき男で、背中には菊が咲いていた。
相変わらず絵が骨太が素敵!
すっかり姉弟を装う訳ありの男女ものだと思っていたら、まさかの男同士! 読者に哲治が連十郎だと思わせる、ミスリードを誘う描き方がお見事でした。
もっとこの2人が見たいと思わせる絶妙な関係性からのまさかのハッピーエンドで、これはもう続きを描くしかないのでは?
有馬シ記先生の連載、楽しみにしています!
雨煙る宵闇を越え、その者らは邂逅う———。(週刊ヤングジャンプ2020年50号)