"中学生"という、もう子供でもないし、ただ高校生のような大人らしさもない。 でもこの一瞬の時期にしかない、"少女"から"女性"へと移り変わる美しさ、眩さが全部詰まっています。 良い意味でイラスト集のような作品で、作者さんの画力でしか描けない少女たちの制服の動きにはもう眼を見張るほどです。
ジョージ朝倉の中でもコメディ色が強い方だと思いますが、 とにかく笑えて泣けます。 何というか、ジョージ朝倉が楽しんで描いていたんだろうなーというのが伝わってきて、めちゃくちゃ面白いです。
想像以上の名作でした。 特に最終巻の後半はもう胸がジーンとなりすぎて本当に良かったです…😭 何にも対して本気になれない矢野くんと、 イギリス人のおばあちゃんの生き方が心の中で引っかかっていて、どこか一歩踏み出せない麻美。 でも麻美はおじいちゃんから人の支え方を学んで、矢野くんと一緒に殻を破っていく様が本当に良かったです。 そしてまた絵もお洒落でとっても80年代らしい…!! 『ごめんねダーリン』でもそうでしたが、小椋先生の作品に出てくる大人たちの言葉が何より素敵です。 最後まで読んで初めてタイトルの意図も分かりました。 何かに夢中になりたい人に是非読んでほしいです。
コッセツとラッキューを古い友人だと解説で書いていたのは内藤泰弘先生(大都社版スローニン)ですが、多分ほとんどの読者は彼らを友と感じるだろうし、そんな出会いを持つことが出来たのは人生において幸運なことだと思っています。 少年の読者が全てを理解するには、少しビターな感情もありました。それでも二人の汗と泥にまみれた何でも屋としての日々はずっと輝いていますし、彼らを友として思い出せるのは、どんな財宝よりも大事な宝物だと思います。
元合唱部としては絶対読まねばと思いつつ積ん読していたこの作品。んも〜〜!!ただただ最高でした。 主人公・藤吉晃(あきら)は声が低すぎることがコンプレックスな工業高校の1年生。彼と同じ1年生には合唱部を作ろうとする「並の精神力ではない」凄みを感じさせる男・木村仁がいて、毎日毎日昇降口で1人で歌っている。 理論的な発声・和音の知識を持つ仁は作中で少年探偵の「コ○ン」と呼ばれるけど、実際その精神力の強さは弱虫ペダルの坂道くんのよう。 なんというか…物事に本気の人間だけが見せる狂気じみた強いハートが仁の魅力で、彼を見ているとあっという間に作品に引き込まれていきました。 仁が主人公の名前を聞いて「三善晃みたいだね」と言った合唱部ジョークにはファミレスで読んでて噴きました!(曲集「生きる」大好きです…!) 工業高校の授業、個性的な友人、家庭環境、人体・歌唱の理論的な解説。 あらゆる要素がまさにハーモニーを作り出していて読み応えがあります。 1巻を読みながら2巻をポチって読破しましたが、2巻は予想だにしない壮絶な展開で圧倒されました…。 でも何より、その重い展開を合唱曲が理論と精神両面から救いをたらすという構成が最高でした!! 今度合唱部の同期と会うときは人数分用意して配ります。 (画像は1巻より)
奇跡は起こる。言葉にすると陳腐に響くかもしれないけれど、その言葉に説得力を持たせる筆致の作者はどれだけいるだろう。たまたま手にして出会ったことの幸運に感謝する作品であり、人生を豊かにしてくれる作品だと思います。大人が楽しむことの出来るおとぎ話。
です。 今も昔も、この高み(深み)にいったものは誰もいない。 間違いないです、ハイ。 以上、終わり。 …っていうので、本当は言いたいことのすべてなのですが、まあ、それもどうかと思うので、もう少し贅言を重ねます。 大島弓子は、どこにでもある、でも「特別な痛み」を、途方もなく切実に、軽やかに描いて、そして常に、魂を照らし温める「救い」へと、読むものを導いていきます。 漫画界に限らない、同時代の文芸や映像など「物語り」表現すべてを見渡しても、大島弓子に比肩する「文学的」深淵を描き出すことが出来たものを、ちょっと思いつくことができない。 この『ロストハウス』が、彼女のキャリアで特に優れた一冊だとは思わないのですが、いかんせん現在流通している本は再編集されたものが多く、初読時の印象を適切に反映させられないので、とりあえず。 あと、個人的に『ロストハウス』は、七十年代からずっと読んでいた大島さんの新刊として、刊行された当時なに気なく読んで(たぶん九十年代中盤)、自分が心から愛好する後続の同時代漫画家さんたちの作品と比べて、それこそ「ケタが違う…」と、打ちのめされた記憶がある、忘れられない本なのです。 「たそがれは逢魔の時間」が収録された花ゆめコミックス版『綿の国星2』が私的には最高なのですが、まあ、大島弓子はどれもメチャクチャ凄いので、どれでも良いんです。 『バナナブレッドのプディング』でも『四月怪談』でも『秋日子かく語りき』でも『毎日が夏休み』でも、とにかく1975年~1995年に描かれたすべての「物語り」が、唯一無二にとんでもなく素晴らしいので、未読のかたは、ぜひ。 (「サバ」や「グーグー」とかは、やっぱちょっと別枠で)
新刊発売を楽しみに待っていた作品。 小さいころは男でも女でもなく「子ども」でいられた主人公・リラが直面した、二次性徴という危機。それをどうやって乗り越えて、男性としての身体と人生を手に入れたのかを成長に合わせてじっくり丁寧に描かれていて素晴らしかったです。 またナタンが「自分は何者なのか」という葛藤や家族との摩擦の中でも、髪を短くしたり、弟のTシャツを着たり、彼女と付き合ったり、自分がやりたいことを貫いた姿がとても心に残りました。 わたし自身は、ナタンのように男の子とスポーツで遊ぶ方が好きな子どもで、当時は大人の女性にはなりたくないと思っていました。とはいえ身体と性自認が一致していたことで、ナタンのような大きな葛藤なくいつの間にか性別を受け入れて大人になることができました。 このマンガを通じて、『自分がたまたま経験しなかった苦しみ』の存在があることを知れて、本当によかったです。 作品の舞台設定に関して、主人公が部屋中にジャスティン・ビーバーのポスターを貼っているシーンやスマホから、舞台は現代(から少しだけ前)なのかなと想像しつつ読んでいましたが、あとがきによると主人公のモデルとなった人物は現在大学生だそうです。 友達とFacebookのメッセージ上で揉めたりクラブに行く描写は、彼が同じ時間を生きているのだととても身近に感じられました。 最後に、出版社である花伝社のnoteがとても素晴らしかったのでここでシェアします! FtMの方の『一人称のお話』や、原作者が副題に込めた『少女が少年に「なった」物語ではない』というエピソードなど…様々な方の想いを大切にして作られたことが伝わってくる素晴らしい記事なので、ぜひ「ナタン」を読んだ方はチェックしてみてください。 https://note.mu/kadensha/n/n77106bb5c3f9
※ネタバレを含むクチコミです。
歴史話ではあるものの、色んな局面で自分の心が主人公や仲間と共に震える、人生を動かしてくれる作品です!!
本当に複雑すぎる四角関係ですよ。 でもみんななんとかして幸せになってほしい!!という感じです。 栗原まもるさんが書くイケメンが本当に大好きなんですよね…。 これ、とっくに完結していると思っていたけどまだ終わってないんですかね。 途中までしか読んでないので、続き読みまーす!
モーニングでレンタルなんもしない人を連載中のプクプクさんの読み切り。あの作品の雰囲気は原案のレンタルなんもしない人の人柄もあるけど、プクプクさんが持ってる個性もあいまって完成されたものになってるんだと、これを読んで感じました。 ここで読めます↓ http://www.moae.jp/comic/morningzero_anoyorunopool
著者とは全くの他人でモーニングをただぺらっとめくって読んだだけだけれどもマツキヨさんとの漫画を描いてくれてありがとうと言いたくなりました。 ただ悲しい、ドチャクソ泣いたけど知らないけど他人の人生なんてどうでもいいけど著者とマツキヨさんのことが勝手に好きになりました。 自分がクチコミ書いても書かなくても何も変わらないし、ほぼ写真のようなコマが本当に写真なんだろうということもわかるんですけど、ただ受動的に読んでるだけですが、いや本当、、、。 悲しみは癒えないし、忘れることもなければ、紙の上で昇華すればokなんてことも多分ないですね。 でも漫画書かれてるってことは読んで欲しかったということだと思うので、一読者として漫画読みました。漫画書いてくれてありがとう、マツキヨさんとの二人の人生もとい幸せ自慢と悲しみ垣間みさせてくれてありがとう。
あとがきで言及されている読者からの感想にもある通り、読み終わった後すこし放心状態になるくらい重厚な作品。 設定が複雑で説明するのは難しいのだけど、ストーリーを追う分には混乱しない。「目に見える神々」と「目に見えぬ神々」がいるのがすごく面白いし、重要な意味を持っている。 性別も種も善悪も超越したキャラクター達が出てくるので、今読んでも全く問題ない。というか今こそリアリティを持って響く描写が沢山ある。多様性とはこういうことだと思う。 消したい過去が消せて、不安もない生活は本当に幸せなのか。何故この世界から争いがなくならないのか。宗教的な世界観に科学の視点を取り込みつつ整合的にまとめあげているのが素晴らしい。また時間をおいて再読したい。
わかる〜、わかりみがすごい漫画。 自分は埼玉の都会に分類される東京寄りの市で学生生活を送りましたので、行田市の田舎具合は知りません。浦和や大宮よりも、池袋にしょっちゅう行ってました。 だけど、あの少し見慣れないオシャレなものに対峙したときの混乱と怖気づいて(出直したい…)となる感じ、経験しました。 あと単純にこの子らの会話がいい。 中身のない会話が永遠に続く感じ…懐かしいし、全然読んでいて飽きない。 マンバ通信の記事でこの漫画に出会えました!ありがとうございます!
あらすじ割愛 「ゴリ夫」と共に、00年代初頭というマガジン全盛期に誌面の後ろの方で細々としかし短くない期間続いていたヤンキー漫画。正直あまり絵は上手くなく、似たような角度ばかり描くので毎週毎週いつも既視感の塊のような構図と絵面だったのが何より印象に残っていますが、ついつい飛ばさず読んでしまう不思議な魅力がありました。キャラが良かったですね。
2001年にOVAとして、2003年にTVアニメとしてリリースされたメディアミックス作品。深夜アニメ黎明期、今と比べるとクオリティの高いTVアニメは稀でしたが、その代わりOVAが凄かった時代ですね。「逮捕しちゃうぞ」や「マクロスプラス」、そしてこの「R.O.D」など、今日日映画でもなかなかお目にかかれないような超絶作画の宝庫でした。 ストーリーもまぁ面白かったといえば面白かったのですが、何より「紙」を操って戦うアクションの視覚的な斬新さと、夥しい数の紙が縦横無尽に舞い踊るのをオール手描きでという職人芸が人気の理由ではないでしょうか。時代を感じさせるキャラデザですが(漫画版はさらに)、作画の出来が良いと気にならなくなるものですね。
絵が好みです。 え?なぜ?というシチュエーションから始まり、だんだんと背景が見えてきて、意外な結末を迎えます。 強盗に金額交渉したり、かまわず痴話喧嘩したりと少々現実味が薄い感じが気になりましたが、最後は「お〜」とおもわずニンマリしてしまいました。
色使いは可愛いのに、ブサイクでちょっとキモい強烈な表紙に惹かれて読んだ…けどなんなんだこれは!! 1ページずつ独立してるのでサラッと読める。 この強烈な世界観はハマったら癖になりそう…!
基本的に漫画の煽りとかは読まない。 独特の絵柄で描かれる切ない日常系の話だと思って読み進めていくと、徐々に「妙にリアルな写真を加工したような絵」が出てきて嫌な予感がしたけど、不安なままページを捲る手は止まらなかった。 読み終わってから振り返ると、2ページ目の柱に「エッセイ漫画」とあった。 この漫画から受けた衝撃・登場人物の感情が「本物」なのだとわかってしまい、いまは自分が読んだ内容の重さに非常にしんどい思いをしている。 恋人を喪う作品はいくらでもあるけど、ここまで立ち直れないような思いをしたのは初めて。 大丈夫なフリをして、抜け殻の自分を人形のように操って生きていく主人公の描写がこびりついて離れない。 http://www.moae.jp/comic/thegate_sekaiwamadautsukushii
人目があるところで読むのは危険ですね。泣きます。 上野顕太郎「さよならもいわずに」を彷彿とさせる、たまにユーモアを混ぜながら語られるモノローグと、身近な人間が死んだという事実と向き合うさまの表現力がすごいです。 経験した人にしかわからない、死別の向こう側が見えた気がします。
きょう4月18日からマトグロッソで連載開始!!やっぱこの絵好きだわ〜。 次回は5月16日(木)ごろとのこと。 『マトグロッソ』 http://matogrosso.jp/datusara_toka/01.html
別冊少年チャンピオン2019年04月号からスタートしたニャロメロン先生の新連載。 https://www.akitashoten.co.jp/b-champion/2019/4 ベルリンは鐘のアドベンチャー・タイムみたいなキャラではなく人間の女の子ばっかりなのが新鮮 頭空っぽにして読んでいきたい
マンバスタッフによるマンバnoteに本作のレビューを掲載しています✍️ こちらもチェック‼️ https://note.mu/manba/n/nb4b77faec2e0?magazine_key=m6a9706772f95
マンバスタッフによるマンバnoteに本作のクチコミピックアップを掲載しています✍️ こちらもチェック‼️ https://note.mu/manba/n/na4aac633897b?magazine_key=m6a9706772f95
つまるところ本作は「本田圭佑がファンタジスタの世界に現れた件」であり、本田圭佑の異世界転生ものです。 恥ずかしながら当方ファンタジスタ未読ですが、ファンタジスタのキャラが日本代表になった時系列であること、そこに平然と本田圭佑が紛れ込んでいること、そしてなぜか違和感がないことは一瞬で理解できました。 ちょっと話題になった「ボランチなんてようせんで」など本田ファンのツボを押さえたセリフやエピソードも盛りだくさん。 マンガの中でも本田が世界と渡り合っている姿はグッと来るものがあります。 なにより坂本轍平らマンガのキャラと並んでも遜色ない存在感を発揮しているのがすごい。 きちんと彼らを引き立てて導いていくのは実在の選手ならではのパワーなのかもしれません。 プロフェッショナルことケイスケホンダの活躍がマンガで読めるのはファンタジスタ ステラだけですよ!
ガンって鼻にもできるのかと初めて知った。 単なるイボだろうと思い医者に行ったら悪性の腫瘍だと言われ鼻の摘出を勧められるも、セカンドオピニオンで重粒子線治療を知りトライする闘病エッセイ。ピンポイントでガンをやっつける最先端の治療らしい。 入院のことは編集者にも秘密にしてたらしいので知らなかったが、中川いさみ先生がご病気だったというショックは大きい。現在ではガンも治らない病気ではないだろうけど、やはり身構えてしまう。副作用は今もあるようです。 けれども、病院内のリクリエーションでふなっしーに仮装した職員が登場する場面も、治療と同じトーンで描いてて思わず爆笑してしまった。作家はどんな時でも作家なのだと、ファンも安心して読める内容になっていると思います。
妻に逃げられ、会社からリストラされたオジサンが、高校の用務員として再就職し、2人の女子高生にアプローチされる。クラス内のマウンティングに勝利する為に反則気味な恋愛を仕掛ける女子と、あなたの抑圧されてない本性が見たいという変態(?)女子に。欲望に揺らぎながらも未成年に手を出したら即逮捕!なご時世なので、なんとか一線を越えないように四苦八苦するオジサン。ルネッサンス吉田先生の言語センスが最高だと思ってたら、1巻ラストでまさかのアイツが?!な展開になり、続きが楽しみで仕方ないです。
理系のちゃんとした学術知識を上手く使ってバカエロコメディを描きたい…そうだ!イグノーベル賞をテーマにしよう! …という背景があったかはわからないけど、真面目さとアホさのバランスがちょうどいいコメディに仕上がってる。 実際、特に理系分野でイグノーベル賞を獲るのって至って真面目に研究してきた結果である場合が殆どで、この作品ではその「真面目だけど(一般人目線だと)変わってる」感じを上手くデフォルメして「真面目だけどアホ」な感じに変換されているので、引け目なしに笑える作品になってる。 登場人物全員がいい意味でバカなので、意外と「ぐらんぶる」や「惰性67パーセント」みたいな作品が好きな人には相性がいいかもしれない。 1巻まで読了
幼馴染の和也と浩平、そしてその2人に高校で出会った凪子。凪子は和也に恋をするが、3人で一緒に過ごすうちに浩平が同じように和也の事を想っていることに気付いてしまう。 この作品はBL作品ではありますが、多くの場面が凪子という女性視点で展開します。かなり異色の作品かもしれませんが、第三者でありながら当事者という特殊な視点から描かれることによって、和也と浩平それぞれの想い、それに気付く凪子の心境の変化、それがダイレクトに読者に伝わってきます。 そして、なぜBL作品なのにタイトルが「凪子の話」なのか。凪子視点の物語、というだけではない理由がそこにあります。それが明確に見えてくる中盤以降は、この"優しいのに切ない三角関係"の結末まで一気に進んでいきます。 BL作品ではありますが濡れ場は一切なく、また女性目線のため少女マンガに慣れている方ならかなり読みやすい作品になっていて、でもBLとしての魅力も充分に詰まった美しいストーリーの作品なので、これまでBLを読んだことのない方の"最初の1冊"にはベストな作品だと個人的には思っています。 全1巻読了。
格闘技を習ってたせいで戦闘力だけは高い、でも見た目性格諸々は可愛らしい主人公・小高峯さんのキャラクターがこれまでになく新鮮。お相手の芹沢くんの天然人たらしだけど誠意があって嫌味のない感じも良い。 小高峯さんのキャラは女の子らしさを求める旧来の少女マンガの主人公っぽい感じ。一方の芹沢くんも校内での扱われ方は少女マンガのイケメンらしい感じ。でもお互いどこか考え方がズレていて、それに小高峯さんの格闘技設定が加わって上手く噛み合ってる。男女問わず万人に薦められるラブコメ。
『耳すま』といえばジブリの映画の方しか知らなくて、ふと思い立って原作を読んでみたら最高オブ最高だった。 なんというか、「少女マンガって最高だな…!」という感想しか出てこない。 思わずじっくり読んでしまう、雫のピュアな感性で語られるモノローグが素晴らしい。少女マンガならではの心の語りの部分が、作品の自体の優しい雰囲気を作っている。 俺のように**「映画は何度も観てるけど原作は知らない」という人は絶対読むべき。** **映画との差異を発見するたび、いちいち「えっ…!原作はこうなの!?」とめちゃくちゃテンション上がる**し、全然知らない作品を読んでいるかのように新鮮で楽しい。 >・雫と聖司の年齢 ・出会う場所と有名なセリフ ・兄弟・姉妹 ・ムーン ・聖司の夢 **この辺マジでぜんぜん違うから!!映画と!!** そして違うんだけれども大筋は一緒で、**映画と同じときめきとハッピーエンドがそこにある…!!! まだ読んだことがない人はアニメとマンガの両方を楽しんで、ときめきを2倍感じてほしい。
1巻のカバーの真ん中の丸いのはホログラム仕様です。 ぜひ紙で買って確認してみてください。 タイトルの通り、宇宙で働く宅配便業者のスタッフたちの日常です。 1人としてまともな人間が出てこないです。 ギャグ、パロディ、スケベ(エロではなく)、たまに感動。 できること全部入れちゃってる!なとっても贅沢なマンガだと思っています。 「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」でおおひなたごう氏を知った方は、 ぜひこのマグロを含め、過去作を読んで欲しいです。
ゲッサンに掲載されているのを発見し、気になり読んでみました。 どこか懐かしさも感じる絵柄が特徴的な作家さんですね。 グラフィックデザイナーとして働いていた事務所を退社し、無職(無色)になった春野くんに対し、突然現れた美少女異星人(シッポつき。)にはゴクサイ(極彩)ちゃん。笑 夢があって、それに向けて懸命に走っていたんだけど、 ふとした時に「あ…ダメだ」と気づいてしまった経験がある人には春野くんの心境がとても刺さると思います。 それでも春野くんの周りの人はみんな優しくて、ゴクサイちゃんも神出鬼没だけどいつも邪魔にならないように春野くんのそばにいて、時にはサポート… 悪者が出てこない穏やかな作品です。 そんな中でゴクサイちゃんがなぜ春野くんの所に来て、お嫁さんになりたくて、何の夢を叶えたいのか。ゴクサイちゃんの許嫁も出てきます! 絶妙に挟まってくるSF要素によって、この作品の先の読めなさがあります。 まだ最新刊まで読んでないので読み進めるのが楽しみな作品です。
1巻読んだので感想。 魔法少年可愛い!! 絵がうますぎて完成されすぎててコミックスで読むと重厚な感じしますね。 やっぱ1話1話の完成度高い気がします。なんか安心して読める。 深読みして分析してしまう大人なので、自分に自信のない人(男でも女でも)が人から言われた些細な言葉とか世間体とかで自分の意見を変えてしまうことが多々あるけどそんなことしなくていいんだよ!君はそのままでいいよ!みたいな話に思えて小学生主人公なのに社会人の自分、勇気出てきました。 オレ、カワイイ=自分はこのままでいい、自信を持っていい いや、やっぱこれしか考えられない。ありがとう、福島先生…; 確実に著者の好きなもの詰め合わせではあると思うのでカワイイのが好き、少年少女好き、っていうのはバシバシ伝わってきますね。 やっぱカワイイは正義なんですよ…!
美人の転校生とのいきなりの同居生活が始まるという少女マンガのような設定から、その実はエロネタ多めのラブコメという思いっきり青年マンガ向けの内容。twitterやpixivに掲載してたということもあり各話のページ数は短めでその分テンポよくネタが詰め込まれてるし、全編フルカラーで画面作りも爽やかでサクサク読める。 …という感じでサクサク読み進めてると、後半になり突如として挟まれる衝撃展開。WEBでコマ切れで掲載されてたはずだから最初からこの展開を考えていたとは思えないんだけど、それにしては伏線の配置の仕方が自然過ぎる。序盤からずっとIQを下げながら読んでいたところに突然「外天楼」のようなSF展開が流れ込んでくるこのギャップをぜひ味わってみてほしい。 全1巻読了
あらすじの通り、セーラー服で学校に通うMtoFのアキラがバカにされないように学ランで通い始める幼馴染のヒメという、ヒメの剛直なカッコよさが現れる導入の作品だけど、物語はそれで終わらない。 ヒメの行動の原動力は「アキラに嫌な思いをさせたくない」の一心なんだけど、2話以降では「思いが強い=正しい」とは限らないという事を含め、様々な人の考えにヒメが触れることになる。表紙や導入からはセクシャルマイノリティがテーマのように見えるけど、本質的にはこの作品はヒメの成長の物語なのだと思う。勿論タイトルにあるように恋愛の要素も見え隠れするんだけど、それよりもっと深く本質的なところからヒメの感情を掘り起こしていき、彼女やその周りの人々の成長を見守る作品になっていきそう。 1巻まで読了。
「シングルマザー同士でルームシェア」という設定こそありふれたものではないと思うものの、エピソードやモチーフはすごく細かくてリアル。フットサルで怪我するとか八百屋の訪問販売で新卒時代を思い出すとか友近のライブに行くとかハンドスピナーを眺めるとか、細かい断片の組み合わせで出来上がってる「生活」がマンガとしてちゃんと面白く描かれてるのが愛おしい。 ありふれたものではない、と書いたけどどうだろう。今やこれくらいが「普通」であると考えた方が希望が持てるというか、「みんな色々ある」ということに想像を及ばせられる。ちょっと我が身を振り返って人に優しくしようという気持ちになる作品。
三護さんのガレージセールではどんな物でもお手頃価格である。在宅勤務で一人暮らしには困らない稼ぎもあり、父親譲りの物欲で不用品が溢れているので、人とのコミュニケーションが目的なのです。世間から少し浮いている三護さんですが、人との心の距離の取り方はむしろ巧みかもしれない。お互いにとって心地よい交流って難しいですが、このマンガにはヒントがあるような気がします。
ひどいw もっと清潔な感じのエロスなので安心して読めますよ。
この話は、水野と茶山という2人の女子高生のガールズラブストーリーなのですが、水野はスクールカーストの上部にいて、一方茶山は少し暗くておとなしい性格で、陰湿ないじめを受けている。 そんな2人は交際を公にできるはずもなく、誰にも知られずに逢瀬を重ねるのであった… 閉鎖的な田舎の高校が舞台で、まだ親元にいて自由がきかずにキリキリとした空気が漂います。 2人の恋も、そんな鬱屈した気持ちを発散するように割とディープです。 家族問題や人間関係に悩んで傷つきながら、ふたりの関係性も変化をしてゆきそうですね。 痛々しさもあるけど、目が離せない魅力があるマンガです。
なぜかというと、薄くてもち運びやすく、読むのにそこそこ時間がかかるからです。 タイトルの通り、独身をこじらせて我が道を往くOL3人の女子の日常を描いた傑作です。 どう見ても人間とは言い難いフォルムをしていますが、毎日仕事して、遊んで、時には恋もして、一生懸命に生きています。 時には下品とも言える本音を漏らす、どころか前面に押し出して周囲をドン引きさせる様は、読んでいて気分がいいです。 一生連載続いて欲しいなぁ…
漫画家志望で、普通のオランウータンの女の子、オラミ。 最近お隣に引っ越してきた、話したこともないOJISAMA(人間)に恋! 恋した相手にはついついラリアットをかましてしまう、ドジなところもあるケド… 意外と女子力も高いんです! オラミの親近感がわくイマドキ女子らしいパーソナリティと、不器用に恋する乙女な姿が、少女漫画を読んでいるのかと錯覚してしまいそう。 オラミの種族を超えた恋は成就するのか… 人類も霊長類も必読!
毎日昼休みに校庭に出てバレーボールで遊ぶ日常系四コママンガのように和やかな女子高生3人組、を見る野暮ったいクラスの端っこにいるような3人組がこの話の主人公。 漫研でもないのに生身の女子3人組の二次創作漫画をそれぞれノートに描いてきては交換するというキモ日課を送っていた。 彼女らのことはずっと見守るだけでいい、と距離を取っているが、その中の一人今井君は違う感情を抱いていた。それは・・・。 めちゃくちゃいい! まずページをめくってパッと目に入ったときの絵の印象が最高で、キャラのデフォルメ具合がたまらなくて見やすい。 イケてない彼らでさえとってもキュートだ。 キュートな絵柄なのに、女の子の描写はたまにエロくも見える色気がある。 団子っ鼻でメガネで白目でニヒルな女の子もいい味出してる。 これでいいのかと自問自答し大いなる一歩を踏み出す今井くんが素晴らしい。 いつまでもそのままずっと、ぬるま湯に見える薄めの硫酸風呂に入り続けることもできたのに。 「眺めるだけで本当にいいんですか!?」「小さな決断があとあと効いてくるんです!!」は自分たち自身に問いかけ続け毎日小さい後悔を積み重ね続けた言葉だろう。 沁みる。 最終的にもなんだかポップでかわいらしい結末が待っている。 ここで、なるほどそうだったのかと腑に落ちる。 そしてもう一度読み返すと、あーほんとだ、と。 とても好きな読切だった。 コンプレックスやダークサイドの描き方も傷心も全部ポップ! 全くエグくならず、コミカルで楽しい読み味が続く。 自分の中で早く連載を読みたい作家さんの一人になった。
クラフトビールがテーマのマンガでありながら、見ず知らずだった3人が出会って居酒屋をプロデュースして再建していく物語としても面白い。 1話の導入以降、クラフトビールの紹介メインで既存の酒呑みマンガに近い内容が展開されるが、徐々に主人公3人の人間ドラマへとシフトしていく。ビールから興味を持って作品を手に取ったら気付いたら作品の魅力に惹かれていく構成、特に物語の明確な変換点になっている第5話までの流れが見事。 ビール好きや舞台の京都が好きなら勿論、「Artiste」のような凸凹な関係のキャラたちの成長譚・群像劇が好きという方にもお薦めしたい。 1巻まで読了。
この漫画を読むと大人になって忘れていた小学生の頃の自分が持っていた、純粋な気持ちが少しだけ蘇ってくるような気がします。 水木先生の優しさが大好きなんじゃー!
"中学生"という、もう子供でもないし、ただ高校生のような大人らしさもない。 でもこの一瞬の時期にしかない、"少女"から"女性"へと移り変わる美しさ、眩さが全部詰まっています。 良い意味でイラスト集のような作品で、作者さんの画力でしか描けない少女たちの制服の動きにはもう眼を見張るほどです。