幼馴染の和也と浩平、そしてその2人に高校で出会った凪子。凪子は和也に恋をするが、3人で一緒に過ごすうちに浩平が同じように和也の事を想っていることに気付いてしまう。
この作品はBL作品ではありますが、多くの場面が凪子という女性視点で展開します。かなり異色の作品かもしれませんが、第三者でありながら当事者という特殊な視点から描かれることによって、和也と浩平それぞれの想い、それに気付く凪子の心境の変化、それがダイレクトに読者に伝わってきます。
そして、なぜBL作品なのにタイトルが「凪子の話」なのか。凪子視点の物語、というだけではない理由がそこにあります。それが明確に見えてくる中盤以降は、この"優しいのに切ない三角関係"の結末まで一気に進んでいきます。
BL作品ではありますが濡れ場は一切なく、また女性目線のため少女マンガに慣れている方ならかなり読みやすい作品になっていて、でもBLとしての魅力も充分に詰まった美しいストーリーの作品なので、これまでBLを読んだことのない方の"最初の1冊"にはベストな作品だと個人的には思っています。

全1巻読了。

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凪子の話 【電子限定おまけマンガ4P付】

なぎこのはなしでんしげんていおまけまんがよんぺーじつき
著者:後藤
最新刊:
2017/03/17
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雨傘をとじる夏

雨傘をとじる夏

体調を崩しているサラリーマンの新は、病院からの帰り道、体調不良で倒れてしまう。そのとき、偶然通りかかった高校生の恭介と彼の伯母の光代に助けられる。その日から、新と恭介たちの交流が始まる。新が何か事情を抱えていることを感じていながらも、何も聞かず、ただ受け入れてくれる恭介たちに、新の心は少しずつ癒されていく。恭介もまた、新の弱さと強さに惹かれていき──
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