その法師たちは7年にも及ぶ地中堂での修行の後、地上へと旅立ち、そして声の限り“念仏”を唱える。
同じ宗派の法師たちを蹴落としてでも声を響かせる、そんな彼らの目的は「尼と出会い命を残すこと」。

尼たちは新たな生命を産み落として間もなくその生涯を閉じる運命、そして法師たちも地上で残された命は2週間ほど。

―そう、彼らの正体は「蝉」
アブラゼミ・クマゼミなどの種類を“宗派”、その鳴き声を「念仏」と捉え、蝉たちを法師や尼として擬人化し、その儚い生涯をドラマチックに魅せる作品です!

…余談ですが、この文章を書いていて思いましたが、「蝉」って漢字で書くと「禅」って字と似てますね。案外そういうところから着想を得ていたりして。。。

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